人を育てる

2019.09.06

マネジメントとリーダーシップ、あなたがしているのはどっち?

組織において必要不可欠なリーダーシップマネジメント
あなたは両者の違いを明確にできているでしょうか。あなたが発揮すべきなのはどちらなのか、あなたの組織で強化すべきなのはどちらなのか、この違いを明確に区別して考え、今後の組織やチーム運営に活かしていきましょう。

リーダーシップのポイントはWhat?

次のような状況を例として取り上げ考えてみます。

あなたたちのチームが無人島に取り残されているとしましょう。みんなで力を合わせて、無事に無人島から脱出しなければなりません。

メンバーの一人、Aさんが「脱出するために畑を耕してじゃがいもを作ろう」と言いました。ほかのメンバーは「田んぼにして米を作った方がいいのでは?」「いやいや、まずは脱出用の船を作るべきでしょう」と意見を述べますが、Aさんは「お米は収穫までの時間が長い」「船を作るまでに食べ物が尽きてしまう」と説明し、メンバー全員を納得させ、脱出に向けてみんなが一丸となるように働きかけます。最終的にはメンバー全員が「畑を耕してじゃがいもを作り、無人島から脱出する」という目標に向かって働きます。

この、「何をすべきか」を決定し、メンバーを導く人こそがリーダーであり、そうした場面で発揮しているのがリーダーシップなのです。リーダー、すなわち導く人あるいはリーダーシップを発揮する人の最も大きなミッションが「何をするか」を決定し、それを達成するために「働きかける」ことなのです。

マネジメントのポイントはHow?

さて、見事Aさんのリーダーシップが発揮され、「さあ、畑を耕し、じゃがいもを作って、無人島から脱出するぞ!」という士気が高まりました。でも、まずどうすればいいのでしょうか?

ここでほかのメンバーの一人、Bさんが言いました。
「全員分のじゃがいもを植えるために、まず畑の広さを決めよう」「メンバーをチーム分けして役割分担をしよう。Aチームは草を抜き、Bチームは土をふるい、Cチームは水を汲んでくるんだ」「草刈は週1回でやってみよう。1か月後に効果を確認し、だめだったら頻度を見直そう」

このように、具体的な行動計画と、それに割り当てるリソースを管理するのがマネージャーであり、発揮している力がマネジメントなのです。マネージャーは、リーダーが打ち上げた大きな目標を成功させるべく、目標をブレイクダウンし、やるべきことを整理して行動要件を決定します。また、それらが適切に進捗しているかどうかをレビューし管理するのです。この「“いかに”達成させるか」、を考えることこそ、マネジメントの本質といえるでしょう。

ビジネスにおけるリーダーシップとマネジメント

混同されがちなリーダーシップとマネジメントですが、ここまででお分かりのように、組織にはどちらも必要不可欠なものです。
混同されやすいのは、マネジメント能力をも兼ね備えたリーダーの存在や、○○リーダー、○○マネージャーといった役職名によるものかも知れません。企業におけるリーダーとは、経営層や社長であり、会社の目標設定と社員へ働きかける力がリーダーシップです。ごく大雑把にいえば、次のようにまとめることができます。

  • リーダーシップ:組織の方向性(目標)を示し、そこに向かってチームを導いていく、いわゆる攻めのポジション。
  • マネジメント:リーダーが示した方向に全員でたどり着くために管理・調整していく、いわゆる守りのポジション。

この2つは、車の車輪のように双方のバランスがうまく取れてこそ、組織が成り立っていくものではないでしょうか。リーダーシップとマネジメント、個人においても組織においても、今どちらの力を補強すべきかをきちんと把握し、足りないところをどうしていくか考えていく必要があります。

まとめ

組織をよりよい方向へと導き、高めていくための双輪、リーダーシップとマネジメントの違いについて考えてみました。あなたの組織が持つ強みや弱点を明らかにして、人材の育成と配置を適性化していくことが将来の発展につながるでしょう。将来のビジョンが決まったら、必要な人材を確保して教育し、適材適所に配置してビジョンを実現させましょう。

この記事を書いた人この記事を書いた人

ワークハピネス

株式会社ワークハピネス

「世界中の組織をワークハピネスあふれるチームに変える」をミッションに、人材開発、組織開発、事業創造支援を主に行うコンサルティングファーム。人の意識を変え、行動を変え、組織を変えることに強みを持つ。

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