人を育てる

2019.09.09

今こそ見直したい!これからの時代に求められるリーダーシップ研修とは?

社員の指導者や統率者としてのスキルを高めるため、「リーダーシップ研修」に注目する企業が増えています。変化と競争が激しいこの時代を生き抜くために、多人数をまとめプロジェクトを遂行していくリーダーシップ。もはや管理職のみに必要なスキルではなく、個人レベルのビジネススキルとして重要視されています。ここではリーダーシップ研修の目的、研修で学ぶ概要について解説します。

リーダーシップ研修が今なぜ注目されるのか?

リーダーシップ研修が注目されている背景では、社会状況が複合的に関係しています。

まずは、売り手市場となり人手不足が深刻化している状況があります。限られた人材で最大限の成果をあげるためには、組織をまとめる強い力が求められます。終身雇用制が崩れ転職が一般的となりつつある現代では、人材の流出を防ぐために、管理職のリーダーシップ力を向上させる必要もあります。

技術の発達とグローバル化が進み、環境の変化が速くなったことも要因です。企業が変化に対応するためには、個人個人の力では限界があり、組織のパフォーマンスを高めていく必要があります。変化を恐れず状況に適応できるリーダーが、これからのビジネスで活躍していくことでしょう。

管理職以外にも求められるリーダーシップ
現代では、管理職だけがリーダーシップを身に付ければいいというわけではありません。組織の中で働く人は、たとえ管理職でなくても社内外さまざまな人と関わります。ビジネスパートナーや同僚、他部署の人間、ときには上司さえも、周囲を巻き込んで引っ張っていく力は、何よりも強みとなるでしょう。

もはやリーダーシップは、一人ひとりが身に付けるべきビジネススキルのひとつとなっているのです。

リーダーシップ研修の目的とは?

リーダーシップ研修の目的とは、組織のパフォーマンスを高めていくために、リーダーに求められる要素を理解し、実践するための準備を行うことです。

組織の中で、リーダーには何が求められているのかを把握し、適切なリーダー像を作ります。そしてその理想像に近づくには、具体的にどう仕事を進めていけばいいのかを学びます。リーダーとして最も重要なコミュニケーション能力も開発していきます。

リーダーに求められる要素とは?
上で述べたように、リーダーシップの核となるものは、コミュニケーション力です。リーダーがメンバーの信頼を得てはじめて、組織は効果的に働くからです。人からの信頼は、一朝一夕ではなく、日ごろのコミュニケーションが積み重なって得られるもの。普段から相手の立場に立って話を聞く、感情に流されずに正当な評価を下す、話しかけやすい雰囲気をつくるなど、常にコミュニケーションを促進させるよう心がけたいものです。

統率力・マネジメント力も同じく重要です。統率力とは、組織の方向性を示し、同じ目標に向かって仕事を進めていくことです。そしてその過程で、人員の配置、時間やタスクの割り振り、トラブルのフォローなど、チームをマネジメントしていきます。

さまざまな研修スタイル
外部の研修専門会社を利用する企業が多いですが、そのスタイルは、ニーズによって変わります。代表的なものは、公開講座・講師派遣型・eラーニングの3つでしょう。

公開講座とは、特定の場所に対象者が出向いて、研修に出席するものです。企業側で場所や設備を用意する必要がないので、負担が少ないです。その分社員の移動時間がかかり、仕事場にすぐ戻れないなどの制約もあります。

派遣講師型は、企業に研修講師を派遣するので時間を無駄にすることなく受講できることが強みですが、企業内で場所や設備を確保する必要があります。

eラーニングは、参加者にとって最も簡易な方法でしょう。インターネット環境さえあれば、どこにいても受講できて便利です。一方で、講師とのやりとりを即時的に行えないというデメリットもあります。

目的に応じた研修内容を組み立てる

研修の内容は多岐にわたります。まずリーダーシップ研修に参加する目的を定め、どのような内容を学ぶべきか明らかにしてから内容を決定しましょう。外部の研修を利用する際でも、複数の研修を組み合わせることが可能なので、最初は導入・概括的な研修を受け、その後、より細分化したスキルについての研修を受けるなどもできます。

リーダーとしての基礎知識やスキルを学ぶ
リーダーの役割、求められるスキルといった基礎知識を学ぶ研修は大変一般的です。周囲から求められるリーダーのとしての心構え、自律的に動く必要性、集中力を高めるマインドフルネスなどについて理解を深めます。さらに、実際の業務で実践していく基本のPDCAサイクル、信頼関係を構築するコミュニケーションの取り方などを身に付けます。

課題解決能力を向上する
問題や課題に対応する際の考え方、プロセスを学ぶ研修もあります。問題が起こったとき、より適切な解決法にたどり着くための論理的な思考法を理解し、実践できるようにします。具体的には、状況を掘り下げて問題の核を特定すること、原因を突き止めること、原因に対する対策の立て方を習得します。

周囲の人を巻き込む情熱の源泉を見つける
「周囲の人を巻き込むリーダーシップ」と言っても、独りよがりでは人はついてきません。自分の行動を裏付ける情熱を持ち、人に説明し納得してもらうことで、共感や協力を得られます。そのためには、自分がまずどのような思いで仕事に関わっているのか、自分自身の考えや想いを掘り起こしてみる必要があるでしょう。「自分を知る」時間も、リーダーシップ研修が提供する機会のひとつです。

リーダーシップ研修の今後の課題!
研修を取り入れても、効果が出ない企業もあります。その大きな理由は、主に「目指す人材像を定義できていない」「研修後、教育後の社内での対応が不十分」の2つであるようです。

「目指す人材像を定義できていない」のは、社内で人材育成のビジョンが共有されていない、または明確になっていないことから起きています。リーダーシップ研修を導入する動機に立ち返り、「なぜ社員のリーダーシップ力を向上させたいのか」を考え、目標とする人材像を決めましょう。それから研修の内容を決めたほうが、より効果的な研修になります。

「研修後の対応が不十分」とは、研修を受けたのはいいけれど、そのあと学んだことを社内で活かす機会がない、あるいは定期的な評価をしていないということです。これも、「社内で人材育成のビジョンが共有できていない」ことにつながってきます。どのような場面で活躍する人材がほしいのか、社内でリーダーシップをどのように評価していくのか、研修前から決めておくべきでしょう。

大切なのは、リーダーシップについて理解し、自社にとって必要なリーダー像を明らかにしておくこと、リーダーシップ研修を受ける目的を社内で共有しておくことです。

またリーダーシップ研修と一口に言っても、同じ役割の人がたくさんいても組織はうまく回りません。組織の中でしっかりと役割分担をし、その役割に応じて適切なスキルをつけるためにリーダーシップ研修を活用するのがベストです。

この記事を書いた人この記事を書いた人

ワークハピネス

株式会社ワークハピネス

「世界中の組織をワークハピネスあふれるチームに変える」をミッションに、人材開発、組織開発、事業創造支援を主に行うコンサルティングファーム。人の意識を変え、行動を変え、組織を変えることに強みを持つ。

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