人を育てる

2019.10.04

組織の将来を担う”次世代リーダー”はどう育成するのか?

次世代リーダーの育成、どのように進めていますか? 将来を担うリーダーの育成、重要性は理解していても、実際はどう育成するのか分からないと感じていませんか? そもそも「次世代」リーダーとは何か?、その育成の方法について考えます。

次世代リーダー育成の重要性

「リーダーが足りない」というのは多くの企業で共通の悩みです。そこで、会社の経営を任せられる人材(=次世代リーダー、経営幹部候補)を、計画的に、早期に育成する必要性が増しています。それでは次世代リーダー育成の現状について考えてみましょう。

企業はグローバルな競争を避けられない状況にあります。激化する競争と不確実な将来のなかで、企業が存在し価値を生み出し続けるためには、組織と事業を力強く引っ張るリーダーの存在が不可欠です。企業を取り巻く環境の変化はすなわち、次世代リーダーを取り巻く環境であり、変化に対応できる強くしなやかなリーダーの育成は、単なる人材育成上の課題ではなく経営上の大きな課題となっているのです。

次世代リーダーに必要な「選抜」と「育成」

選抜の方法

ある調査報告書によると、過半数の企業が「ラインによる推薦」「過去の人事評価」を選抜方法として選択しています。しかし、リーダーが足りない、という悩みが顕在化している現在では、育成を確実なものとするために客観的な評価手法も併せて用いる方がよいでしょう。
求める人材像を明確にする、人物像の評価ポイントを具体的にするというひと手間が必要になりますが、リーダーに求める人物像を明確にしておくことは、自社のサステナビリティという観点からも有用となるでしょう。求めるリーダー像が明確になれば、アセスメント研修のようなツールを使ってより精度の高い選抜が可能になり、選抜に客観的な視点を追加することができます。

育成の方法

「教育の内容・手段」を見てみると、大きな3つの軸が見えてきます。

1つ目は「経営幹部として」の軸です。経営戦略やマーケティング、財務などの知識が必要とされています。経営幹部として学んでおくべき「お金」「法律」についての教育が重要になってくるでしょう。

2つ目は「人として」の軸です。1つ目が次世代リーダーに必要とされるハードスキルなら、こちらはソフトスキルといえるでしょう。リーダーシップ研修やグローバル対応力などが、教育内容として挙げられています。表面的なスキルだけにとどまらず、人格主義的な観点からのコミュニケーションについての教育も重要になりそうです。

3つ目は「課題形成と解決力」の軸です。戦略の策定や組織課題の解決、上位職務へのアサインといった教育内容が挙げられています。OJTでの教育は機会に限りがありますので、課題形成・課題解決などの研修プログラムで補完するとよいでしょう。

次世代のリーダーと多様性

経済産業省の通達もあり、「ダイバーシティ」への注目が集まって久しいです。さまざまなスキルや価値観を持った人材が集まることで、働き方やワークライフバランスなど、メンバーの意識は今後ますます多様化していくでしょう。メンバーの意識だけではなく、ステークホルダーも企業に多様性を求めています。そのため、企業と企業を支えるリーダーに多様性の受け入れが求められているのです。

次世代のリーダーは、自分が先頭に立つタイプの従来のリーダーシップだけではなく、コーチングやファシリテーション、異文化コミュニケーションの理解というベースの上に立つリーダーシップの発揮が求められます。これらの点を、育成プログラムの中に組み込む必要があるでしょう。

企業と次世代リーダーを取り巻く環境とその重要性、選抜と育成の方法、多様性について考えてみました。次世代リーダーとは何なのかを理解し、長期的に計画し、持続性を持って育てることの重要性について、ぜひ検討してみてください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

ワークハピネス

株式会社ワークハピネス

「世界中の組織をワークハピネスあふれるチームに変える」をミッションに、人材開発、組織開発、事業創造支援を主に行うコンサルティングファーム。人の意識を変え、行動を変え、組織を変えることに強みを持つ。

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