目は口ほどにものを言う
「目は口ほどにものを言う」ということわざがありますよね。実際に人の目の動きを見ていると多くの情報を得ることができるのです。目の動きを観察するだけで嘘を見破ることも可能です。
では実際にやってみましょう。ご家族や友人の方に次の質問をして、眼球の動きを観察してみてください。
「昨日の晩、何を食べましたか?」
セミナーなどでこの質問すると、ほとんどの人の視線は左上を向きます。過去の情報にアクセスする時、視線は左上を向くのです。脳と眼球は繋がっていて、眼球を左上に向ける事によって過去の記憶にアクセスしやすくなるという脳の仕組みによるものです。どうでしょう。眼球が左上を向いたことが確認できたでしょうか?
ちなみに、ご自身で鏡を見ながら、絶対に眼球を動かさないで、3日前に食べた晩飯を思い出すという実験をやってみてください。これ、とっても難しいです。一方で、意識的に視線を左上に向けると記憶を思い出しやすくなります。
では次の質問です。
「大金持ちになったらどんな家を建てますか?外観を想像してください。」
この質問すると視線は右上を指します。未来の映像を思い描くとき、視線が右上に向けることで脳の創造的な分野にアクセスしやすくなるのです。
パートナーの方に「昨日の晩何をしていたの?」と聞いて目線が左上を見たら記憶をたどっている証拠です。逆に目線が右上に向いたら、作り話を創造している可能性大です。大いに活用してみてください(笑)。
次の質問です。
「高校時代に聞いていた音楽を思い出してください」
この質問をすると眼球は水平に左に動きます。過去の聴覚情報にアクセスするときは目線は左を向くのです。
「朝寝坊しました。遅刻した言い訳を考えてください。」
この場合、目線は水平に右に動きます。聴覚情報を創造するとき、目線は右を向くのです。
まとめると、視覚情報、聴覚情報ともに、過去情報へのアクセスは眼球の左移動、未来情報へのアクセスは眼球の右移動となります。芸能人のインタビューを見ると顕著です。昔話を聞かれると眼球は左に動き、将来のビジョンなどを聞かれると眼球は右に動きます。
さらに質問です。
「冷たい川に足を入れたらどんな感じですか?」
この質問をすると多くの人の目線は下を向きます。目線を下に動かす事によって、体感覚へのアクセスが容易になります。
有名人が不祥事を起こした時の謝罪会見などでは、多くの人の視線は節目がちですよね。これは胸の痛みを感じている証拠、、、、もしくは心からの後悔で胸の痛みを感じている演技と言われています。
この眼球の動きの法則は、”アイアクセッシングキュー”と呼ばれ、全世界共通で約90%の人に当てはまります。”アイアクセッシングキュー”を活用すると、コミュニケーションの相手が無言であっても、眼球の動きを観察するだけで、今、相手が「過去or未来のどの情報にアクセスしているのか?]が分かるようになります。犯罪捜査、コーチング、カウンセリングの場面ではこの視線情報を有効活用しています。
まずは周囲の方の観察や、有名人のインタビューや記者会見映像を注意深く見ることから始めてみてください。面白いですよ!
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公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。
現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。