テレワークに移行して、行方不明者続出とか。ある大手総合商社では、3〜4割の人が音信不通になっていると聞きました。でも、部として何の影響もなかったそうです。 つまり、会社の3〜4割の人が「実際は仕事していなかった」「価値を生んでいなかった」ということが明るみに出たわけです。それはどういうことなのでしょうか?
テレワーク時代は”個”のサバイバル力
オフィスワーク時代には、彼らも出社して目の前にいるので、「働いている」ように見えました。しかし、テレワークではプロセスは見えません。
結果が全て。結果創出に関わっていない人は行方不明者と同じ。
見えないので、誰も行方不明者を気にしません。 これは働くものにとっては大変怖いことです。
オフィスワーク時代に、さぼっている人がいると、「課長!Aさんが仕事をするふりしてゲームやってます。頑張っている自分がバカバカしくなるので、注意してくれませんか!」と誰かが文句を言いにやってきます。
Aさんは存在感たっぷりです。課長も「周囲のやる気を削ぐのはまずい」とAさんを別室に呼び出して話を聞いたりしました。
テレワークでは、Aさんは周囲に悪影響を与えることができません。悪影響が出ていないので、課長も相手にしません。
やがて、業績の悪化とともに、退職勧奨や能力不足を理由とした指名解雇に。
好況時にも金銭解雇が実行できる米国的な解雇規制を、かねてから経団連は要望していますから、今後、不況が長期化した場合、リストラ要件が緩くなる可能性は高いのです。
これからは能力が低くてモチベーションも低い人は、切り捨てられる可能性が大です。
かつては「周囲に悪影響を与えるから」という理由で、上司がサポートの手を差し伸べていました。
しかし、テレワークでは、「能力が低くてモチベーションも低い人」は、「悪影響」さえ出せないのです。
合理的な上司は時間の無駄なので、無視して終了です。 テレワーク環境では、社員一人一人のサバイバル力が求められます。
自己のモチベーション管理は、重要なサバイバル力です。これからは正社員であっても、個人事業主のような気概が必要なのです。
私、植木等の「無責任男」大好きでした。「サラリーマンは〜気楽な稼業ときたもんだ〜♪」とスーダラ節、よく歌ってました。昭和が懐かしいです。グスン。
株式会社ワークハピネスは人材育成研修・組織開発コンサルティングを通して
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公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。
現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。