自己肯定感を高めて挑戦しよう!
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自己肯定感を高めて挑戦しよう!

今、企業が求める人材とは?

VUCAな時代だから新たな取り組みに失敗を恐れずチャレンジする人。

テレワークが当たり前の時代だから、自律的に働く人。

1人では大きな成果を出せないから、多様な人々と良い人間関係を作ってチームで大きな成果を生み出す人。

失敗を恐れずチャレンジする、自律的に働く、チームメンバーと良い人間関係を築く。

そんな人材の土台となるのが自己肯定感です。

自己肯定感とは、自分の良い面と悪い面も含めて、自分は価値のある存在だと自己認識している状態です。

自分は頑張れば成功できると信じている。失敗しても、そんな時もあると受け流す。

努力している自分を誇らしく思うと同時に、サボっている自分を、人間らしくて良いと受け入れる。

だから、自己肯定感が高い人材は失敗を恐れません。

自分を良い人間だと思っているので、他人も良い人だと思っています。

主体的に良好な人間関係を構築することができるので良いチームプレーヤーやリーダーとして活躍できます。

一方で、自己肯定感が低い人は失敗を恐れます。

他人との比較で自己嫌悪に陥ります。

他人の目を気にして消極的になりがちです。

これでは、ビジネスで成功するのは難しいですよね。

企業として成功するためには、自己肯定感の高い人材を増やすことが重要なのです。

自己肯定感の高い人と低い人の違いはどこから来るのか?

私の20数年間のコーチ&トレーナーとしての経験から言えるのは、子供時代の親との関係が一番大きいです。

赤ちゃんは自己肯定感に溢れています。お腹が空いた!お尻が不快だ!あのおもちゃをよこせ!と、人目を気にすることなく自己主張を繰り返します!

全く、失敗を恐れず、常に積極的です。

ところが、いつの頃からか、親や周囲から否定されることを経験します。

あれはダメ。これはダメ。あなたは悪い子。

やがて、親が、

「できるあなたは好き!」

「できないあなたは嫌い!」

こういった条件付き承認のメッセージを出すと子供の自己肯定感が下がります。

できない自分は愛される価値のない人間だとの思いが根底に横たわり、失敗を恐れ、他人の評価が常に気になるというパターンを身につけます。

一方で、あれはダメ。これはダメ。だけど、

「できても、できなくても、あなたのことは大好き!」

こういった無条件承認の態度で子供を抱き締めると自己肯定感は高まります。

できても、できなくても私は愛される価値のある人間だという自信が心の根底に生まれるのです。

根底に生まれた自信は人目を気にしない主体的な行動の原動力となります。

赤ちゃんを見れば明らかなように、誰かがつきっきりで気にかけていなかったら生きながらえることはできません。

すべからく全ての人間は誰かからの無条件の愛をもらって成長してきました。

でも、物心ついた頃から体験する条件付き承認。

たったこれだけの幼児体験が自己肯定感を下げてしまうのです。

親は子供を無条件に愛しています。愛して十分にケアをしたから子供は大人になれたのです。

ではなぜ、親は条件付き承認をしてしまうのか?

それは子供を愛していて良い人生を送って欲しいと思うからです。

せめて人並みに育ってほしい。人並みにできてほしい。人に迷惑をかける人になってほしくない。そんな思いから、子供を叱ります。

良い行動を取れたらほめて抱きしめ、悪い行動をしたら叱って不機嫌になる。時には無視をする。

「良い子」でいれば抱きしめてもらえるから、やがて子供は常に親の目を気にして、「良い子」でいようと努力します。

行動の基準は親や他人の評価となってしまいます。

親が望んだ、「他人に迷惑をかけない人並みの人間」となりましたが、挑戦意欲や主体性は失われてしまいました。

親として本望なのか? 想定外なのか?

想定外だとしたら、その原因は単なる知識とスキルの不足です。

愛情たっぷりだったのに、知識とスキルの不足で条件付き承認を繰り返してしまっただけなのです。

自己肯定感が低くて自信がない本人は自分を変えたいと望むでしょう。

やるべきことは、子供時代の親との関係を思い出すことです。

親の愛をたくさん感じ、同時に親の知識とスキル不足をゆるす。

必死に子育てをする若くて未熟だった親の気持ちにしっかりと共感することで自然とゆるす気持ちが湧いてきます。

自己肯定感が低いことを大袈裟に捉えてはいけません。

世間体文化の日本ではよくある話なのです。

原因は、単に未熟な親の知識とスキル不足。

まずは、「なるほどね!」と頭で理解して、しっかりと過去と向き合い、親の愛を感じましょう。

親からは無条件の愛情をもらっていたけど、学校でいじめに遭って自己肯定感が低くなった人もいます。

その場合も対処法は同じです。

いじめられた過去と向き合い、いじめられっ子に共感して彼らをゆるす事です。

強い人は誰かをいじめる必要はありません。

いじめっ子は悪い人ではなく、弱い人なのです。

何かを恐れているから、誰かをいじめて優越感に浸ったり、自己承認する。

いじめっ子は、勉強ができなかったり、態度が悪くて親や先生から叱られていたり、家で兄弟からいじめられているのです。

そのストレスを自分より弱いものをいじめることで発散します。

自分をいじめた弱い少年少女の気持ちにしっかりと共感するとゆるす気持ちが湧いてきます。

いじめも学校教育での抑圧が強かった日本ではよくある話。

「なるほどね!」と頭で理解して、しっかりと過去と向き合い、弱いいじめっ子をゆるしましょう。

上司が部下の自己肯定感を高めてあげることもできます。

手法は至ってシンプル。

上司としての無条件の承認を与えるだけです。

「できても、できなくても、あなたのことは大好き!」

というメッセージを言葉と態度で送るのです。

この上司のあり方を人材開発用語ではスポンサーシップと言います。

とかく、ビジネスだと「できるあなたは好き!できないあなたは嫌い!」といった条件付き承認となりがちです。

そして、この態度が一層部下の挑戦意欲を奪ってしまいます。

「できても、できなくても、あなたのことは大好き!」というスポンサーシップのメッセージを送れば、部下は安心して挑戦に向かいます。

様々な調査で、日本の若者は世界の中でもダントツで自己肯定感が低いという結果が出ています。

世間体を気にして「せめて人並みに」、「他人に迷惑をかけるな」という日本人の謙虚な姿勢が影響していると思われます。

狭い国土で調和しながら暮らすためには大切な心構えですが、ビジネスの世界ではちょっと不利です。

この記事が自己肯定感を高める一助になれば嬉しいです。


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この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

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