
社員コミュニケーション研修の導入ガイド
職場の雰囲気がざらついている日って、誰にでもあると思います。
会議の前に張りつめた空気が漂っていたり、同じフロアにいるのに必要な情報が回ってこなかったり。
小さな違和感の積み重ねは、案外チームの元気を奪っていきます。
働き方も人の価値観もはっきり多様になった今、対話のズレは自然と起きるものです。
そのズレを「まあ仕方ない」で放置すると、いつの間にか溝になってしまう。
だからこそ、コミュニケーションを学ぶ時間を意図的につくる意味があります。
研修は、会話の技術を身につける場であると同時に、「お互いがどう関わっていくか」を考え直すスイッチにもなるのだと思います。
コミュニケーション研修とは何なのか
一言で説明するのは難しいのですが、強いて言えば、組織の血流を整えるようなものです。
情報が滞りなく流れ、人の思いや意図が行き交い、何かが起きたときには躊躇なく話し合える。
そんな土台をつくるための場です。
話し方を磨くだけでは終わりません。
相手の表情や声の揺れを感じ取る力、自分の言葉を選び直す姿勢、価値観の違いを柔らかく受け止める余裕。
どれか一つでは機能しなくて、いくつかが重なったときに初めて空気が変わり始めます。
研修で扱うスキルのこと
たとえば、聴くこと。
単に「最後まで相手の話を聞く」という枠を超えています。
背筋が自然とのびて、相手の言葉の裏にある気持ちを拾おうとする姿勢そのものが問われる。
余裕がある日はすっとできるのに、忙しさが続くと急に難しくなるあの感覚です。
伝える力も奥が深いです。
事実と意見をまぜこぜにしない。
必要以上に強い言葉で押し切らない。
それでも言うべきことは曖昧にしない。
ちょっとした工夫で、誤解が一つ減るだけで空気の重さが違います。
さらに、人間関係づくり。
人の行動特性は驚くほど違います。
数字で語るのが安心な人もいれば、背景のストーリーがないと動けない人もいる。
その違いに気づくだけで、相手の見え方が変わってきます。
研修は講義だけでは完結しない
実際に効果が出る研修は、座って聞くだけでは終わりません。
ワークで話し、ロールプレイでぶつかり、職場に戻って試してみる。
試してみたら、ああここが難しいな、とか、意外とうまくいったな、と心が動く瞬間がある。
その揺れが大事です。
そして、少し時間を置いて振り返る。
前はできなかったことが、今日は自然にできた。
そんな変化を自分で感じられると、行動は続きやすくなります。
実施までの流れ
最初にするのは、現状の解像度を上げることです。
どこで詰まっているのか。
どんな場面で気持ちがすれ違ってしまうのか。
忙しいと、この「見つめ直す時間」がつい後回しになりがちですが、一番大事な部分かもしれません。
目標が決まったら、研修の形をつくります。
階層ごとに扱うテーマを変えることもあれば、全員で一度に取り組むこともあります。
組織の文化や空気によって正解は変わるので、最適な形は毎回違います。
研修を実施したら、その後の変化を見守ります。
数字で追うこともあれば、会議の場の空気で感じ取ることもある。
うまく機能しているところと、どうもうまくいかないところの両方を拾いながら整えていきます。
効果をどう感じ取るか
アンケートや指標で可視化する方法もありますが、日常のちょっとした表情の変化に表れるものもあります。
会議で誰かがふっと手を挙げた。
これまで沈黙していた若手が意見を言った。
上司が部下の話を遮らずに聞いている時間が増えた。
そんな瞬間がぽつりぽつりと生まれます。
数字だけでは捉えきれない変化ですが、こうした小さな出来事こそ組織が変わり始めるサインです。
組織が変わるときの空気
研修を導入した企業でよく見かけるのは、急激な変化ではなく、じんわりと空気が変わっていく様子です。
最初は遠慮がちで静かだった場が、少しずつ明るくなっていく。
意見のぶつかり合いが、前よりも健全に起きる。
それぞれが「自分の関わり方で組織は変わるんだ」と実感し始めると、生産性や雰囲気は自然と上向いていきます。
よくあるつまずき
研修がイベントで終わってしまうことがあります。
忙しさに押されて実践が後回しになることもある。
そんなときは、上司やチームがそっと背中を押す仕組みがあるだけで続き方が変わります。
一人の努力に任せないことが、継続の秘訣です。
最後に
コミュニケーションはあいまいで、人によって形がまったく違います。
だからこそ、学ぶ余地があり、組織として整える価値があります。
一つ行動が変わるだけで、周りの反応が変わり、その連鎖が組織の空気をつくっていく。
研修はその始まりにすぎません。
もし、自分たちの行動特性の違いから理解を深めたいなら、当社の「DISC理論を活用した対人コミュニケーション強化研修」も参考になります。
人の「らしさ」を丁寧に捉え、お互いの関わり方を見直すためのプログラムです。
対人コミュニケーション強化研修の導入をご検討の際は、ぜひワークハピネスにご相談ください。貴社の課題に、一緒に取り組んでいきましょう。

人材アウトソーシングのベンチャー企業㈱エスプール(ワークハピネスの親会社)の創立3年目に新卒にて入社。新規現場、プロジェクトの立ち上げから不採算支店を売上日本一の支店に再生するなど、同社の株式上場に貢献してきた。
多数のプロジェクトを通じ、多くのスタッフと携わる中で「人間の無限の可能性」を知り、「人の強みを活かすマネジメント」を広めるべく、2006年よりワークハピネスに参画。
中小企業を中心とした人材開発、組織風土変革コンサルティングPJを推進している。






















