社外OJTとは何か|自社だけでは抱えきれなくなった育成を、もう一度“動く”状態へ戻す方法
社員研修・人材育成

社外OJTとは何か|自社だけでは抱えきれなくなった育成を、もう一度“動く”状態へ戻す方法

ある人事の方が、ぽつりとこぼしていました。
「若手を育てたい気持ちはあるんです。でも、現場が回らなくて」

その言葉が妙に胸に残りました。どこの会社でも似た状況が起きています。人手が足りず、ベテランは仕事に追われ、OJTを担当する余裕が削られていく。気づけば「育てたい」と「育てられない」が同じチームの中で同居するようになってしまう。

そんなときに、静かに選択肢として浮かび上がるのが 社外OJT です。育成を外に丸投げするのではなく、外の力を借りて“育つ場”を整えるという考え方。少し風通しを良くするための工夫、というと近いかもしれません。

社外OJTとは

一般的なOJTは、先輩や上司が仕事の合間に教えるスタイルです。社外OJTはそこに外部の専門家が入り、現場の学びに寄り添うところに特徴があります。

研修室で学ぶのではなく、日々の仕事の中で気づきが生まれるように設計されている。だから若手の姿勢も変わりやすいのだと思います。

社内OJTとの違い

社内OJTが大切な文化であることは言うまでもありません。ただ、どうしても個人の力量や忙しさに左右されます。外部が入ると、その揺らぎが少し整えられます。

違いが分かりやすいようにまとめると、こんな印象です。

  • 指導が属人的になりにくい
  • 上司や先輩の負担が軽くなる
  • 若手の学びが客観的に捉えられる
  • 組織外の視点が入ることで、業務のクセが浮かび上がる

外の風が入ると、思わぬところに埃が積もっていたことに気づく。そんな瞬間があるのも社外OJTならではです。

社外OJTがもたらす変化

若手の変化は、案外小さなところから始まります。報連相が少し早くなるとか、仕事の段取りが整ってくるとか、そんな些細な変化です。

こうした変化が起きる背景には、外部が整えてくれる学習の流れがあります。

  • 本人が取り組みやすい課題設定
  • 観察に基づくフィードバック
  • 小さな成功体験を積むための工夫
  • 続けたくなる振り返りの習慣

若手の主体性が少しずつ芽を出し、組織がまた動き始める。その瞬間を現場で見ることがあります。

社外OJTで育つ力

現場でしか鍛えられない力があります。

  • 優先順位の判断
  • コミュニケーションと調整力
  • 段取りや業務設計
  • 課題の見立て方
  • 自己管理と自己改善の癖
  • チームで働く感覚
  • 主体性やオーナーシップ

机上では磨ききれない、いわば“人としての仕事力”のようなものが積み重なっていきます。

社外OJTのパターン

企業によって状況が違うため、社外OJTにもいくつかの形があります。

  • 外部が現場に入り、若手を間近で見守る伴走型
  • 実務に近いケースで思考を整理するシミュレーション型
  • 実際の課題に取り組み、外部が行動設計を助けるプロジェクト型
  • 部署ごとに伴走し、チーム全体の流れを整えるチーム型

どれも、企業の息遣いに合わせて柔軟に調整できます。

導入のプロセス

流れはとてもシンプルです。ただ、丁寧に進めたほうが結果が出やすい。

  • まず課題を確かめる
  • 次に、理想の状態を本人・上司・外部で共有する
  • 育成の形をつくる
  • 現場で試しながら改善する
  • 変化を見えるかたちで振り返る

この一連のサイクルが、若手の手応えを育て、行動変容につながります。

うまくいく企業の共通点

うまくいく企業には、いくつかの特徴があります。

  • 若手が自分の目標づくりに参加している
  • 上司が“指導”より“支援”の姿勢で関わっている
  • フィードバックが溜め込まれず、その場で返ってくる
  • チームの雰囲気が前向きで、挑戦を応援している

本人の意思が伸び伸びと動ける状態があると、変化のスピードは自然と速くなります。

期間や費用感

おおよそ三〜六ヶ月ほど、月に数回の伴走が行われるケースが多いです。金額は企業によってさまざまですが、中長期の育成に向き合う企業ほど導入しやすい印象があります。

小さな事例

IT企業では、業務スピードに追いつけず離職が続いていた若手が、外部の伴走で段取り力を身につけ、半年後には定着率が大きく改善したそうです。

製造業の現場では、“背中を見て覚える文化”が壁になっていました。外部がプロセスを整理し、教え方のクセを整えたことで、育成の渋滞がすっと解消されたという話もあります。

どちらの企業も、最初の一歩は小さな違和感からでした。

社外OJTと相性の良い社内育成

外部が伴走してくれるとはいえ、普段の若手の相談相手は上司や先輩です。その関わり方が変わると、社外OJTの効果は一段と深くなります。

ワークハピネスでは、現場の育成者が無理なく関われるように、OJTトレーナー向けの研修をご用意しています。肩に力を入れすぎず、けれど放置でもない。その間にある関わり方を丁寧に扱うプログラムです。

研修で磨くのは、次のような力です。

  • 若手の主体性を引き出す関わり方
  • 目標の合意形成
  • 小さな成功体験をつくる工夫
  • 振り返りを促す質問の力
  • チームの中で育つ空気づくり

社外と社内、両方の伴走がそろうと、組織は驚くほど軽やかに動き始めます。

サービスの詳細はこちらで紹介しています。
https://workhappiness.co.jp/service/training/ojt-trainer/

おわりに

社外OJTは、外の力で育成を“整える”方法です。若手だけでなく、関わる大人たちにも新しい視点が生まれ、組織がふっと息をつけるようになる。そんな景色を、これからも大切にしていきたいと思います。

OJTトレーナー研修の導入をご検討の際は、ぜひワークハピネスにご相談ください。貴社の課題に、一緒に取り組んでいきましょう。

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この記事を書いた人この記事を書いた人

滝澤 正教

人材アウトソーシングのベンチャー企業㈱エスプール(ワークハピネスの親会社)の創立3年目に新卒にて入社。新規現場、プロジェクトの立ち上げから不採算支店を売上日本一の支店に再生するなど、同社の株式上場に貢献してきた。

多数のプロジェクトを通じ、多くのスタッフと携わる中で「人間の無限の可能性」を知り、「人の強みを活かすマネジメント」を広めるべく、2006年よりワークハピネスに参画。

中小企業を中心とした人材開発、組織風土変革コンサルティングPJを推進している。

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