今日、テレワーク中の私の部屋に、オンライン授業中の中2の娘がやって来て、「パパ、金正恩がいなくなると世界に何が起きるの?」と唐突な質問。私は、突然、なんでそんなこと聞くの??と思ったら・・・。
テレワーク時代の意思決定
なんとそれは学校の「社会」の課題みたいです。
私「りーちゃんは何が起きると思う」
娘「・・・難民が増える?」
私「なるほど!いいね。今、北朝鮮に興味がある国はどこだろう?」
娘「韓国、、日本、、、アメリカ!」
私「中国はどうかな?」
娘「・・・・」
「中国が一番北朝鮮を支援してるんだよ。じゃ、韓国、日本、アメリカ、中国がそれぞれ北朝鮮にどうなってもらいたいと考えているか?ググったりして、自分で調べながら考えてみようか?それからまたパパと話そう。」
・・・これがアクションラーニングです。
まず、自分で調べて考える。自分の考えの軸を持った上で、さらに教師や友だちなど、他の人とディスカッションを重ねて学びを深めていく。このプロセスによって、一方的な講義では身につかない「思考力」や「課題解決力」が養われます。実際、最先端の大学の授業はアクションラーニングが主流なのです。
「正解」より「妥当解」で決断する
さて、withコロナ。私たちビジネスパーソンは、誰も経験したことがない世界に突入しています。この世界には、前例も統計も、経営大学院(MBA)ハーバードからのケーススタディーも存在していません。
そこで、経営の決断はアクションラーニングでたどり着くしかないのです!
まず、自分で調べて考えてみる。その後、メンバーはビデオ会議で集まり、議論を戦わせて、さらに学びを深め、妥当な決断に至るのです。完璧な決断は不可能です。残された時間と確からしさとのバランスで妥当な決断をすれば良いのです。
同じようにマネージャーにも答えはありません。そのため、「決断することがマネージャーの仕事だ」と思って、拙速に決断して指示してもいけません。考える軸だけをスタッフに示し、それぞれが調べたり、試したりして、また集まって学びを深める。
このサイクルを迅速に回して、妥当な決断、そして実行へ。ググっても調べようがないなら、簡単なプロトタイプ(試作品)を作ってみて、素早く世に出し、反応から学ぶのです。
クラウドファンディングをイメージしてください。企画だけで、世に問う。お金が集まらなかったら、それが学びです。この様な創造サイクルをリーンスタートアップといいます。 未開の大地を進む私たち。経営者は従業員と組織のサバイバル力を高める義務があります。 適当な答えを示してはいけません。アクションラーニングをマスターして、従業員の思考力、課題解決力、主体性を養いましょう。
株式会社ワークハピネスは人材育成研修・組織開発コンサルティングを通して
人と企業の「変わりたい」を支援し、変化に強い企業文化をつくる支援をしています。
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公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。
現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。