100%テレワークは正解なのか?
CEO BLOG

100%テレワークは正解なのか?

本年最後のブログです。

コロナ禍に見舞われた一昨年の春、全ての研修やワークショップがキャンセルになってワークハピネスは絶体絶命のピンチに陥りました。

そこで、思い切って東京、名古屋、大阪の全てのオフィスを捨てて、100%テレワーク、100%オンラインの研修・コンサルティング会社へと舵を切りました。

そこから約2年。100%テレワークカンパニーとしての2回目の年末を迎えるにあたり、この100%テレワークカンパニーへの移行は果たして正解だったのか?

あらためて検証してみたいと思います。

さて、100%テレワークとなって何が良かったのか?

まず、プライベートで良かったことは以下の通りです。

・家族と過ごす時間が増えた

・趣味に費やす時間が増えた

・睡眠時間や運動する時間が増えた

社会に出てから、公認会計士として、また会社の経営者として本当に忙しく出張等、飛び回っていたので、ほとんど自宅で夕食をとることなどなかったのですが、この2年間は、ほぼ毎日自宅で家族と食事をしています。

私の食卓の原体験は幼少期にあります。

私の父親は祖父が始めた家業を継いでいたので、子供の頃の夕飯は、祖父、祖母、父、母、叔父、姉、私の7人でちゃぶ台を囲む賑やかなものでした。

お茶の間で繰り広げられる、小佐野賢治や笹川亮平、今太閤と呼ばれていた田中角栄等、その当時の政財界のスターたちの立身出世物語。

また、太宰治、志賀直哉、芥川龍之介等、文化人の話。

夏目漱石の小説を新聞の連載でリアルタイムに読んでいた明治初期生まれの祖父の話は書物からは得られない圧倒的な臨場感で迫ってきます。

クライマックスは戦争時代の思い出話。満州で女中に囲まれた豪勢な暮らしをしていたのに、敗戦となり、命からがら日本へと戻ってきた。空襲警報が鳴って庭に掘った防空壕に隠れていたら、隣の長井さんの家に焼夷弾が落ちてみんなで必死に消化活動した等々。

ハラハラ、ドキドキ。

涙あり、笑いありのお茶の間エンタメ劇場。

幼少期の私の好奇心は食卓で育てられたと言っても過言ではありません。

テレワークとなって家族と食卓を囲み、修羅場をくぐり抜けて来た祖父や父には敵いませんが、二人の子供たちに面白そうな話を聞かせています。

趣味に費やす時間も増えました。

学生時代に大好きだった映画も小説も、働き始めてからは実用書一辺倒で、全く味わえていませんでした。

学生時代にはまって読んでいた三島由紀夫氏や村上春樹氏の小説を大人になって読み返すのはとっても貴重な体験です。

睡眠時間が増え、朝からテニス、ジョギング、筋トレ等、運動する時間も必ず確保できますから、この約2年間、毎日体調万全です。

国内外の様々な調査によると、テレワーカーの幸福度はオフィスワーカーよりも高いという結果が出ています。

時間の自由度と幸福度は比例するのでしょう。

社員の心身の幸福を願うのならば、100%テレワークカンパニーへの移行は大正解と言えるでしょう。

次に、ビジネスとして良かったことは次の通りです。

・新規事業が生まれた

そう、待望の新規事業が二つも生まれたのです。

ユニークな研修コンテンツのサブスク、”Uniico(ユニーコ)

研修講師やファシリテーターの方向けのサブスクで、ワークハピネスが20年間かけて開発してきたユニークなゲーム型研修や組織診断ツールを月額1万円から使い放題という画期的なサービスです。

私たちのミッションは世界の「ワークハピネスを増やす」というシンプルだけど壮大なテーマです。

オフィスがあった時代には、対面でのコンサルティングや研修を前提としていたので、効率的にワークハピネスを増やすためには、影響力の大きい大企業にアプローチし、その経営者や管理職の意識や能力の変革を通して、その企業で働く多くの従業員たちのワークハピネスを間接的に増やすというルートを意識していました。

ところが、このルート、私たちのマンパワー不足からリーチできる人数に限界があります。

リーチできる人数を増やすためには、東京だけではなく、名古屋、大阪にも支店を出して、次は福岡や札幌、はてまた上海、バンコク?なんて思っていました。

ところが、コロナ禍で100%オンラインカンパニーとなり、この偏った思考から強制的に自由になれたのです。

全てのコンテンツがデジタルベースとなったとき、物理的な束縛から解放されます。

デジタルならゼロコストでコンテンツをコピーしてデリバリーできます。距離や会場キャパの制約もありません。

全国の研修講師の方やファシリテーターの方と力を合わせれば、全国津々浦々、サイズも大小様々な企業で働く方々に、私たちワークハピネスのフィロソフィーが込められたユニークは研修コンテンツを届けることができるのです。

「サービス提供範囲の拡大には支店展開が必要」という無意識の前提を持っていた私は、この構想が社内から持ち上がってきた時、目から鱗が落ちました。

お陰さまで、全国の研修講師の方々からの”Uniico(ユニーコ)”の評判は上々です。

この”Uniico(ユニーコ)”ネットワークに参加してくださる研修講師の方々を優良なコンテンツとトレーニングでしっかり支援すれば、「ワークハピネスを増やす」頼もしい同志が増えていくのです

ワクワクします。

「好きや得意で望む仕事を手に入れるパーソナルキャリアトレーニング」”やりがいミッケ!”。

B to Cでダイレクトに「ワークハピネスを増やす」チャレンジです。

経営者や管理職の研修を通して、B to Bで、その先の働く人々の「ワークハピネスを増やす」活動をおこなってきたわけですが、これは収益性という観点での苦肉の策でした。

働く人々一人ひとりにワークハピネスを高める技術や能力をダイレクトにトレーニングしたいと以前から思っていたのですが、収益性を確保できるビジネスモデルが思いつきませんでした。

ところが、完全オンラインに移行したことによってそれが可能となったのです。

オンラインならば、クライアントとの距離や会場コストが無視できます。

SNSでマーケティングして、全国津々浦々、どこに住むクライアントともワンプッシュでセッションが開始できます。

全国に住むコーチたちをネットワークしてトレーニングすれば、効率的にキャリアトレーナーを育成できます。

コーチとのセッションは全てオンラインでデジタル化されていますから、クオリティー・コントロールも容易です。

コロナ禍となり、自分と向き合う時間が増えた今、多くの人はキャリアに悩んでいます。

「今の職場が辛い‥でもやりたいことがわからない‥」


「夢中になれることを見つけて新しい仕事に行きたいけど、見つけ方がわからない‥」

「転職や独立をしたい気持ちはあるけど、どんな仕事が向いてるのかわからない‥」

「今よりも、もっと社会的に意義がある仕事をしたい‥」

「ぼんやりとした理想はあるのにどう行動していいのかわからない‥」

そんな悩みに専属のパーソナルトレーナーが寄り添って解決してれくれる

”やりがいミッケ!”

本当に社会的意義の高いサービスだと誇らしく思います。

ちなみに、以上生まれた2つの新サービスに関してその構想段階で私は全く関わっていません。

ただただ、「素晴らしい!」と思って応援しているだけです。

「テレワークではイノベーションが生まれない」

という根拠不明な通説がありますが、ワークハピネスの仲間は見事にこの通説を覆しました。

働く人々の幸福度が向上して、イノベーションも生まれやすい。

結論

100%テレワークカンパニーへの移行は大正解!

以上

本年もご愛顧ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。


株式会社ワークハピネスは人材育成研修・組織開発コンサルティングを通して
人と企業の「変わりたい」を支援し、変化に強い企業文化をつくる支援をしています。 
新入社員〜管理職・役員研修のほか、全社向けチームビルディングまで
貴社の職場課題に合わせたカスタマイズ対応が可能です。

ウェブサイトにはこれまでに弊社が支援させていただいた研修および
組織コンサルティングの事例を掲載しております。ぜひご参考ください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

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