ワークスタイルが会社の魅力となる時代
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ワークスタイルが会社の魅力となる時代

コロナ禍も2年を過ぎ、世間ではハイブリッドワークが主流となっている模様です。

ハイブリッドワークといっても、月に1日出社すれば良いという、テレワークが主体なものから、週に2日間はテレワーク可といった出社主体までそのグラデーションは様々です。

多くの人がテレワークを体験して、そのメリットとデメリット、そして自分の特性や環境とのフィット感を実感した今、ハイブリッドワークのスタイルは会社選びの重要要素となっているようです。

ワークハピネスにも定期的に転職者が入社してきていますが、彼らに志望動機を聞いてみると、もちろんミッションや事業内容への共感が最重要理由ですが、まず会社選びの第一スクリーニングで、テレワーク化というポイントが大きかったみたいです。

では、多くの人がテレワーク主体の会社を望むのか?といったらそれは違います。

試しに、目の前に100%テレワークを満喫している私を見ている家族に、テレワークとオフィスワーク、どちらが良い?と聞いてみました。

パパがこんなにテレワークで幸せそうなのだから満場一致でテレワークかと思いきや、票は割れました。

結論、妻と高校生の娘は、オフィスワーク派。中学生の息子は断然テレワーク派でした。

オフィスワーク派の主張は、「みんなと直接会って雑談とかもたくさんしたいし、毎日外出して、おしゃれも楽しみたい」とのこと。

一方で、テレワーク派の主張は、「通勤の苦痛がバカバカしい。そもそも、直接会う必要なんて感じない。LINEで話しながら仕事すれば良いのでは?」と、日々、LINEで会話しながら対戦型ゲームで腕を磨いている男子中学生らしい発言。

仕事に対する習熟度や生活環境によってもテレワーク派とオフィスワーク派は分かれます。

テレワークは、通勤時間の無駄や苦痛から解放される、時間の自由度が高く、子育てや介護等と両立しやすいといったメリットがある反面、自律的に働く必要があるので、高い自己管理能力が求められます。

仕事で成果を出すために必要なスキルが未熟、自己管理が苦手、孤独が苦手、人と交わるのが好きといった特徴がある人にとって、テレワークはあまりマッチした働き方ではありません。

テレワークに関する様々なアンケート調査によると、20代だけはテレワーク満足度が低下しています。

これは、スキルが未熟、一人暮らしで孤独等の状況を反映していると思われます。

通勤地獄から解放されて、テレワークの喜びを噛み締めている私ですが、仕事のスキルが未熟だった20代の時に、テレワーク派?オフィスワーク派?と訊かれたなら答えは変わりそうです。

大学時代、早起きが苦手で、一限の語学の単位を落とし続けて留年した私の当時の課題は自己管理でした。

毎朝、定時に起きて会社に通うということが一大事でした。

そして、公認会計士としの監査業務のスキルが未熟だった私は、ことあるごとに隣の先輩やクライアントの経理部の人に疑問を投げかけ続ける事によって成長したのです。

テレワークとオフィスワークのベストミックスは、本人の価値観、仕事の習熟度、生活環境によって変わるようです。

テレワーク派、オフィスワーク派に関する私の答えは、仕事に自信が無い20代はオフィスワーク派、ある程度自信が持てたら通勤地獄から解放されたフレックス・ハイブリッド派、結婚して子育て期間中はテレワーク派となりそうです。

今までの会社選びでの主要検討項目は、業務内容、給料等の条件、そして勤務地でした。

これからは、勤務地に変わって、テレワーク主体、オフィスワーク主体といったワークスタイルが主要検討項目となり、さらに、フレックス勤務の自由度や副業の自由度も大変重要な要素となります。

採用側の企業としては、なぜ当社はテレワーク主体なのか?または、オフィスワーク主体なのか?に関しての一貫した方針を採用マーケットに発信する必要があります。

ワークハピネスは、典型的な中小企業ですが、コロナ禍以前よりも優秀な人材が多数応募してくれるようになりました。

100%テレワークとでコアタイムのないフルフレックスというワークスタイルに加えて、副業も可。

そこには社員の自律性を信頼し、多様性を尊重するという一貫したメッセージが流れています。

このワークスタイルと一緒に働く仲間に対する価値観にフィットと共感した人が全国から応募してくれるのです。

もし、オフィスワークを中心としたワークスタイルを選ぶのならば、「社員同士の緊密な交わりからくる一体感を重視し、未経験な人材でもOJTで丁寧に育成する」というメッセージを伝えるべきでしょう。

コロナ前、毎朝、定時に起きて、満員電車に乗って都心のオフィスに通うのが当たり前でした。

勤務場所や勤務時間は企業として個性を競う場所ではありませんでした。

でも今、ワークスタイルも重要な企業の魅力です。

なんとなく「世間の流れでテレワーク主体」や、以前の流れで保守的に「オフィスワーク主体」では勿体無いです。

なぜ、我が社はテレワーク主体なのか?

なぜ、我が社はオフィスワーク主体なのか?

一度立ち止まって、働き方と暮らし方に関して、会社としての理想の姿とその土台にある価値観を話し合う必要がありそうです。


WorkHappinessでは、大きく変化する時代の中での組織づくりをサポートしています。
現在、代表吉村によるマンツーマンの無料相談会「カフェワークハピネス」を実施しております。「組織風土を変えていきたいが、どこから手を付けていいかわからない」、「上層部の意識変革を行うにはどうすればいいのか」などお悩みなんでも受け付けております。お気軽に申し込みください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

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