CEO BLOG

コーチングの真の価値

最近、経営者のコーチングをする機会が多いのですが、自分のもたらしているサービスの真の価値を考えてみました。

まずは、人にコーチングが必要な理由です。

プレイヤーとして優秀でも、マネージャーとしては結果を出せない人がいます。

プレイヤーとして成功するために必要な意識レベルとマネージャーとして成功するために必要な意識レベルが異なるからです。

アインシュタインはこう言いました。

「問題は、それが起こった時と同じ意識レベルでは解けない」

環境が変わらないならば、意識レベルを向上させる必要はありません。

ところが、残念なことに環境は常に変化します。

ビジネスの環境も、社内で期待される役割も日々刻々と変化していきます。

同じ意識レベルでは、環境変化によって新たに生まれた問題に対応できなくなるのです。

意識レベル=認知と思考のパターンのアップグレードが必要となります。

これを支援するのがコーチングです。

認知と思考のパターンが変われば、気づけなかった問題に気づくことができます。

思考パターンを変えれば、解けなかった問題が解けるようになります。

一人ひとりが任された仕事を責任持ってやり切ればビジネスはうまくいくと信じているマネージャーにとって、やる気のない部下は問題です。

やる気のない部下を叱責し、人材不足を嘆きます。

そして、その嘆きが終わる日はやってきません。

一方で、人はみんなやる気が溢れている。ただ、やる気を奪う環境があるだけ。そう信じているマネージャーにとっては、やる気のない部下は問題とは認知されません。やる気を奪う環境が問題です。

一人ひとりの部下の話に耳を傾け、目標を共有して成功を支援します。

意識レベル=認知と思考のパターンを変化させるのは大変難しいことです。

なぜならば、人は環境に適応して上手にサバイバルするためのツールとして認知と思考のパターンを獲得するからです。

銀行に勤めていると、リスクに対する認知力が高まり、思考パターンはいかにリスクを回避するかを考えがちになります。

一方で、証券会社に勤めていると、市場の変化に対する認知力が高まり、思考パターンはいかにリスクをとってリターンを最大化するかを考えるようになります。

私自身の経験でも、公認会計士として活躍していた頃は、世の中の全ての動きを数値化して捉え、経済合理性を追求する思考パターンに染まっていました。

獲得した認知と思考のパターンは、一定期間その人を成功へと導きますが、環境は必ず変化するので、やがて躓き始めます。

新たな環境では新たな認知と思考のパターンが必要なのですが本人はその事に気づけません。

自分の認知と思考にパターンに気づくためには、メタ認知と言われる一段階上の意識に上がらなければならないからです。

ところが、意識=自分と思っていますから、自分の意識を俯瞰するという考えには中々至れません。

コーチの役割

コーチングの役割

コーチは視点付与の質問によってクライアントのメタ認知を手伝います。

「相手の立場から考えてみたら、どの様な感じですか?」

「ルールを変えられるとするならばどの様な解決策がありそうですか?」

「年老いて死の間際にいるあなたが、振り返って今の自分にアドバイスをするとしたらどんな言葉をかけますか?」

突拍子もない視点付与が有効です。

部署間で揉め事が起きている。組織が崩壊しそうだ。何とか問題を解決しなければならないと奔走している経営者に、

「その問題を解かずに放置したらいかがですか?」

などと渦中の本人を馬鹿にしたような質問をします。

経営者が介入しないならば、揉め事は当人間で解決するしかありません。

時間はかかるかもしれませんが、当事者間で徹底的に話し合ったら、部署間の相互理解が進みます。思いもよらぬ解決策が生まれて組織が前進するかもしれません。

そして、人も育ちます。

長い目でみたら、揉め事は成長のために必要なのです。

コーチに促され、勇気を持って、問題を解決せずに放置する。

自分が想定していなかった良い変化を目の当たりにする。

同じ事実に対する認知が変わる。

意識レベルがアップする瞬間です。

かつては、人々が揉めている状態を見ると、心が騒ついた。

それが、今では、揉めている人々を、微笑ましく見守れる。

すごい変化です。

変化は体験から生まれます。

人々が揉めているのを見て心が騒つくならば、それは「人々が揉めているのは悪いことだ」という認知があります。

そして、本人は「悪いこと」は「間違いのない真実」だと思っています。

一方で、同じ場面でも心が騒つかない人もいます。

この差は体験の差です。

「人々が揉めているのは悪いことだ」という認知をしている人は、過去に人と揉めた苦しんだ経験があります。

一方で、「人々が揉めているのは悪ことではない」という認知をする人は、過去に、揉め事から人が成長したり、信頼が生まれた体験をしているのです。

認知を変えるためには、過去の記憶を書き換える違った体験が必要なのです。

そして、この体験を支援するのがコーチです。

コーチは、クライアントの心が騒つく場面で、今までと違った行動を取れる様に応援します。

今までと違う行動をとることは怖いことです。

だからコーチは、クライアントに勇気を与えなければなりません。

クライアントに勇気を与えるために最も重要なのが、コーチのスポンサーシップです。

「あなたは大丈夫。あなたは、あなたが思っている以上の偉大な人間ですよ」というメッセージを言葉と微笑みで伝えます。

「問題は、それが起こった時と同じ意識レベルでは解けない」

そして、意識レベルは勇気を持って体験することでしか変化しない。

コーチングの真の価値は、クライアントに勇気を与えること。

こんなにシンプルなのに価値のある活動がコーチングなのです。


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この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

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