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360度サーベイを活用したチームビルティング

テレワークを導入している企業が頭を悩ませているテーマとして社員同士のコミュニケーションの希薄化がありますよね。

オフィスワーク時代にはただ出社しているだけで、自然とはじまる雑談。対面した雑談を通して生まれる親近感。

そんなふれあいが自然とチームビルディングを進めていました。

テレワーク環境では意識的に雑談会やオンラインイベント等のコミュニケーションの場を用意しないと、メンバーの親近感や相互理解は生まれません。

100%テレワークカンパニーのワークハピネスでも日夜工夫を重ねながら、雑談会やイベント等を行なっていますが、最近、とっても効果的なオンライン・チームビルディングを目にしたので、今日はその手法をご紹介したいと思います。

それは、

「360度サーベイ感想共有会」

今回、久しぶりにメンバー全員を対象とした360度サーベイをフォーマルに実施したのですが、社内有志が企画したインフォーマルな「360度サーベイ感想共有会」が大好評!

「とっても楽しい時間だった!」

「気持ちがスッキリした!」

「相互理解が深まって親近感が増した!」

と、ポジティブなフィードバックのオンパレード。

どんなチームビルディング・イベントよりもポジティブでパワフルな変化を目の当たりにしました。

やり方は至ってシンプル。

全メンバーで集まって、5〜6人のグループに分かれて、「360度サーベイのフィードバックを受けて感じたことは?」というテーマでひたすら話すだけ。

時間の許す限り、このセッションをメンバーをシャッフルして繰り返します。

そもそも、360度サーベイのフィードバックを見るのはあまり楽しい時間ではありません。

ネガティブな評価を目にすると、「怒り」や「悲しみ」の感情が湧いてきます。

私自身も360度サーベイのフィードバックを受けると、怒りや悲しみを一人で抱えて1週間近く落ち込んだものです。

なので、この手のフィードバックを受けた経験の少ない若手を中心に、

最初は、「納得がいかない」「腹が立った」「悲しかった」等々、ネガティブな感情がたくさん出てきて「360度サーベイ感想共有会」には暗い雰囲気が漂っていました。

ところが、数時間後にはみんなスッキリとした表情に変わっていたのです。

ちなみにワークハピネスで実施している360度サーベイの概要は至ってシンプル。

次の3問に関して、一緒に仕事をしているチームメンバー相互で回答し合うだけです。

①「強み」:〇〇さんの「強み」は?

②「貢献」:「  〇〇さんはチームに対してどんな「貢献」をしていますか?

③「成長課題」:〇〇さんがさらに成長するための取り組みテーマは?

「強み」や「貢献」に関する周囲からのフィードバックはとても嬉しいものです。

問題は「成長課題」のフィードバックです。

その多くは自分も「課題」と薄々気づいていたテーマなのですが、時には自己認識と異なる指摘があります。

自己の認識と異なる指摘を受けると、「納得がいかない」「腹が立った」「悲しかった」とネガティブな感情が湧き上がります。

マネージャーが、「人の話をちゃんと聞いていない。テキパキしすぎて冷たく感じる。もっと感情に配慮してほしい」と指摘されても、

「全員の感情に配慮していたら時間がかかりすぎて、仕事が進まないよ〜(涙)。『納得いかん!』」となります。

「自分の案件ばかりやっていないで、もっと部下の面倒を見るべき!」

との指摘は、真っ当に見えますが、本人の中では、「チーム予算の達成のために自らが先頭に立って頑張っているのに、何でその事情をわかってくれないんだ!」と腹が立ちます。

責任感が強く、頑張っているのに、「仕事に必死な姿が伝わってきて、話しかけづらい雰囲気です」なんて指摘されることもあります。

本人としては、「会社に貢献しようと思って必死にやっているのにそんな風に思われているなら『悲しい』」と思うでしょう。

また、本人や周囲が強みと認めている特性を改善可能と指摘されることもあります。

「失敗を恐れない行動力」が強みなのに「仕事の進め方に緻密さがほしい」という指摘されたり、逆に、「仕事の緻密さ」という強みに対して、「慎重に計画しすぎて行動が遅い」と指摘されたり。

自己の認識と異なる評価を受ければ「怒り」や「悲しみ」の感情が湧いてきます。

でも、他者からのフィードバックは貴重です。

フィードバックを通して、自己理解と他者理解が進み、人はチームワーカーとして成長していきます。

周囲からのフィードバックは顧客の声です。

自己認識と異なるフィードバックであったとしても、それが顧客の声なのですから、真摯に拝聴して、一度検討してみる価値はあります。

正しい行動は時と場合で異なります。全ての指摘に完全に対応する必要はありません。

自分が必要だと思った程度に行動のバランスを変えればOKです。

私は、上司として360度サーベイのフィードバックを数多く行ってきましたが、多くの人は、ネガティブなフィードバックにショックを受けて落ち込みます。

上司からの上手なフォローが必要なのですが、全ての上司がフォロー上手というわけではありません。

見たくない現実にショックを受けると、人は「これは嘘だ!」と現実逃避したくなります。やがて「怒り」の感情へ。そして、時間をかけて現実を受け入れ、平常心を取り戻します。

「360度サーベイ感想共有会」は対話を通して、このショックからの回復過程を短縮した模様です。

みんなも同じように「怒り」や「悲しみ」を体験している、そう知ることが現実を受け入れる助けになります。

すでに、気分を変え、フィードバックをありがたく受け入れて前進し始めている人がいます。

ネガティブなフィードバックの解釈を変えて、ポジティブな意味を見出している人もいます。

落ち込んでいる人も、前進している人の中からヒントをもらいます。

感想の共有と相互のアドバイスを通して相互理解と感謝が生まれます。

最後には、みんなスッキリとした良い顔になりました。

「360度サーベイ感想共有会」は、拙い上司のフォローを補う、素晴らしい機会にもなります。

とっても素晴らしいチームビルディング・イベント。

おすすめです♪

この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

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