人を育てる

2019.10.15

なぜ今、異業種交流研修が注目されるのか?

業種の違う他社と共に「異業種交流研修」を行う企業が近年増えています。変革の時代において、ひと昔前と違ったニーズが出てきたことがその背景といえるでしょう。あらためて異業種交流研修とは何か、何をするのか、その目的とメリットを紹介します。

異業種交流研修とは何か?

異業種交流研修は文字どおり、異業種の会社の社員が集まり、お互いに交流しながら行う研修のことです。パーティーや勉強会などで名刺を交換し、個人の人脈を広げる「異業種間交流」とは違い、異業種交流研修はあくまで会社の研修として社員の能力向上のために行うものです。

特徴は、座学というよりそれぞれが自社の情報を提供して共有し合い、意見を交わすワークショップ型が多いことといえるでしょう。内容も受講者の階級や職位、レベルなどによって多岐にわたり、テーマもIT、マネジメント、リーダーシップなどさまざまなものが存在します。

例えば、若手同士でいくつかのグループを作成し、ひとつのビジネスプランを立てて発表するという研修の場合を考えてみます。新規事業の企画や事業計画を作成するうえで、それぞれ異なる業界の視点から意見を持ち寄れば新しい展開が生まれたり、ひとつの企業内で考える企画より斬新な内容になったりする可能性は高くなります。実際にグループごとに競わせて企画を作成し、投資を得て事業をスタートさせるまでに至った例もあります。

また「女性活躍推進」という社内の目標に対し、実現のためにどのような施策を行っているかをそれぞれの会社が共有し合った例もあります。模索の続く女性活躍推進事業ですが、これにより効果的な施策や方向性を見出し、女性管理職のロールモデルを生んだという報告もあります。

異業種交流研修の目的

異業種交流研修は10年ほど前に企業同士のネットワークを広げることを目的に増えましたが、ここ数年で再度注目を浴び始めています。その背景として、社会のIT化やグローバル化に伴い、多様な人材や働き方が必要な時代になったことがあります。自社の企業文化や方法論だけでは、変化に対応することが難しくなったのです。

他社と合同で研修を行い交流することで、社内研修だけでは得られない刺激や新しい考え方を知るという機会を得ることができます。立場の違う人の身になって考えることで、さまざまな違いを受け入れ理解することは、多様化する社会への対応策になるでしょう。違った視点を理解することで想像力を養うといった「社員の能力向上」を目的としています。

同時に、他社を知ることは自社を客観的に見る機会にもなります。「自社の強みや課題を発見すること」もまた、大きな目的です。

異業種交流研修のメリット

それでは異業種交流研修について考えてみたいと思います。異業種交流研修のメリットをピックアップしました。

1. 自社の強みを発見できる

目的でも述べましたが、他社との交流により、自社とは違う業種や会社の視点に立つこと、また自社について他社から反応を得ることで、これまで気付かなかった自社の強みや課題を発見できます。これにより、今後の生産性を上げるために何を強化して何を改善していけばいいか、そのヒントが見えてきます。

2. 思い込みを打破できる

自社独自の文化のなかでは、いつの間にか「当たり前」「思い込み」が形成されてしまいがち。他社との交流は、それらを打破する機会となります。社内で受けている反応と違っていたり、考えてもいなかったコメントをもらったりすることで、新たな企業風土が生まれる可能性が秘められています。

3. 新しい事業が生まれるチャンスがある

異なる価値観がぶつかり合うことで、事業の種が生まれるきっかけになります。また人脈ができることで、新たなビジネスチャンスにつながるかもしれません。

現代は、社会の多様化が進んでいることもあり、新しい視点でものを考え想像力を働かせたり、未知のことにチャレンジしたりするなど、柔軟な対応ができる人材が求められているといえます。違う業種や会社の人との研修を通して刺激を受け、視野を広げることができる異業種交流研修は、求められる人材育成のための重要な鍵となるかもしれません。

ワークハピネスのセミナーにおきましても、異業種の皆様が集まって、セミナーに参加されています。お時間のある時にぜひご参加ください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

ワークハピネス

株式会社ワークハピネス

「世界中の組織をワークハピネスあふれるチームに変える」をミッションに、人材開発、組織開発、事業創造支援を主に行うコンサルティングファーム。人の意識を変え、行動を変え、組織を変えることに強みを持つ。

INDEX