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異業種交流研修とは?イノベーションを生み出す人材に求められるものとは

近年、異業種交流研修を行う企業が増えています。なぜ今異業種交流研修が求められているのでしょうか。また、従来、行われてきた異業種交流会と異業種交流研修会は何が違うのでしょうか。

この記事では異業種交流会と異業種交流研修会についてそれぞれ説明するとともに、参加するメリットや異業種交流研修会が人気の理由について解説します。

異業種交流会とは

異業種交流会は、異なる業種の人が集まり交流する会です。この場を通じて普段得られない生きた情報に触れ新たな発想を生み出すことを目的とし、多くの場合パーティーや勉強会の形式で行われます。

異業種交流会は大きく分けて、企業で働く人を対象にした交流会、経営者向けの交流会、特定の目的を持った交流会の3つのパターンがあります。近年ではいずれも参加者が多く人気を集めています。

人気の理由の一つは、人脈作りの場になることです。普段仕事をしているだけでは他業種の人と出会える機会は多くありません。業界を越えて知見を広げたい人にとっては、多くの人と出会い世界を広げられる場となるでしょう。

また、自分では知り得ない情報の収集には最適な場であることも人気の理由です。人が多く集まる場はそれだけ情報も集まります。特に異業種であれば普段得られない業界の変化や傾向を知ることができるなど多くの発見があり、新しい発想につながる可能性もあるでしょう。

ただし、異業種交流会は規模や内容などさまざまな種類があるため、参加するときは自分の目的を明確にして選ぶことが大切です。

異業種交流会に参加するメリット

異業種交流会に参加するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは主に以下の内容について解説します。

・社会人としてのマナーや知識が得られる

・コミュニケーション能力が養える

・社内の人には話せない相談ができる

・刺激が得られる、世界観が広がる

特に社会人経験が長くない人には大きな学びの場となるため、参加するメリットが多いでしょう。

社会人としてのマナーや知識が得られる

異業種交流会には普段交流のないさまざまな業種や企業の人が参加するため、得られる知識も広くなります。異業種の人と話す中で、自分が直面している課題へのヒントや新たな気付きが見つけられることもあるでしょう。

また、異業種交流会は参加者の年代も幅広いことが特徴です。社会に出て間もない20代の人もいれば、チームのリーダーとして部下を指導する40代や50代の人、あるいは経営者として現役の60代や70代の人もいます。そうした人たちと交流することで社会人としてのマナーや立ち振る舞いを学べるほか、自分の視点だけでなく上司や経営者の視点からアドバイスをもらえることもあります。

困ったことがあれば相談してみると、失敗談や経験談とともに自分では考えつかなかったアイデアや解決策の助言をしてもらえるかもしれません。

コミュニケーション能力が養える

異業種交流会は人と話すことが得意でない人にもおすすめです。参加者と交流を深めるには、まずは挨拶を交わし相手に応じて話題を考え、相手から話を引き出す工夫が必要です。相手の話をよく聞く、話を広げようとする、自分の考えをわかりやすく伝えてみるなど、実践を繰り返すことで自然とコミュニケーション能力が養われるでしょう。

また、1対1だけでなく複数の人とグループで会話をする機会も増えます。話の輪に入るタイミングや相槌の打ち方、話の広げ方や人への振り方、また相手が興味を持ってくれる話し方などを学ぶ良い機会と言えます。

ときには話が上手な人を真似してみたり自分の話し方に課題を見つけたり、実践を通して会話やプレゼンのスキルアップにもつながるでしょう。

社内の人には話せない相談ができる

仕事のことで悩んでいても、社内の人にはなかなか話しづらいこともあるでしょう。しかし、敢えて自分の仕事に関わりのない人に相談してみることで自分では思いつかなかった解決策やヒントが得られたりすることがあるほか、話すことで気持ちが楽になります。むしろ同じ会社や同業者でない人の方が、自分の考えや気持ちを素直に話せるかもしれません。

異業種交流会は情報収集や仕事で活かせるスキル・経験を学ぶ場である一方で、仕事上の付き合いではない人と親睦を深められるメリットがあります。

刺激が得られる、世界観が広がる

普段から会社の人や仕事上の付き合いの人と仕事に関することばかり話している人は、異業種の人と情報交換や交流をするために異業種交流会に参加することがおすすめです。自分の周りでは当たり前でも業界が違えばその常識が通じないことも少なくありません。

普段接点のない業界の人と意見を交わすことでより多くの刺激が得られます。

また、ときには自分とは考え方や価値観が合わないと感じることもありますが、相手を否定するのではなく、なぜそのように考えるのか理解しようと試みることも大切です。

異業種交流研修とは    

さまざまな業種の人が参加し、共通のテーマで議論し学び合う研修を異業種交流研修と言います。異業種交流会の目的は個人の人脈を広げ多業種の情報を収集することに対し、異業種交流研修は会社の研修として従業員が参加し、能力の習得・向上を目指すものです。

異業種交流研修が注目されている背景には、IT化やグローバル化などにより、社会が大きく複雑に変化していることが挙げられます。目まぐるしく変化を続ける現代では、従来のような社内研修や人材育成方法などでは対応が難しくなってきています。そのため、これからも変化し続ける時代に対応できる人材を育成する場として、異業種交流研修が注目されているのです。

異業種交流研修は異なる業種の人々が集まり同じ研修を受けます。ワークショップなどを通して立場の違う人の考え方を知ることができ、従来のような社内研修では得られない刺激を受けられるでしょう。同時にさまざまな業種の情報収集もできるため、柔軟な思考や発想が養われイノベーションを起こせる人材を育成できると期待されています。

VUCAの時代に求められる人材とは 

短期間で大きな変化や進化を遂げる現代は、VUCA(ブーカ)の時代とも言われています。VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字を取った造語です。

VUCAの時代とは、ビジネスを取り巻く環境など世の中の変化が大きく、将来を予測できないような状況であることを意味しています。

実際、VUCAの時代に求められる人材や必要な能力とはどのようなものでしょうか。ここでは重要性が増していると言われるAgility(俊敏性)、Openness(外向き志向)、Experiential Learning(経験学習)の3つの視点から説明します。

Agility(アジリティ):俊敏性

俊敏性とは、まずはやってみる、すぐに行動に移すことです。ある仮説を立てその裏付けとなる情報を集めることに時間をかけていると、変化の激しい現代ではあっという間に状況が変わってしまいます。そうした状況を避けるため、すぐに行動し挑戦する俊敏性が重要です。

例えば、新しいアイデアを思いついたら簡単な製品の模型や簡略化したサービスを作り、ユーザーの意見を集めます。ユーザーから「ここが使いにくい」「こうすれば売れるのではないか」などさまざまな反応を得て、売れない理由や改善点を洗い出し次の行動に踏み出します。行動に移す前にユーザーのニーズやマーケティングの分析に膨大な時間を掛けていると、やっと形になっても既に必要とされなくなっている可能性があるため、行動しながら改善を加えていく俊敏性が重要です。

Openness(オープンネス):外向き志向     

現在のように変化の激しい時代には、社内のリソースだけで新しい価値を創出することが困難となってきています。そこで、ユーザーの多様な価値観やライフスタイルの変化に対応するために、他社の技術力や知識などのリソースを積極的に活用しようとする考え方を外向き志向と言います。

近年、会社の経営テーマにオープンイノベーションというキーワードを掲げている企業が増えています。これは社外の技術や知識を社内に取り込むことで組織のイノベーションを促進するという姿勢です。

そのため、現在で活躍するビジネスリーダーは、多様化する市場や急激に変化する技術に遅れないよう、絶えず社会の変化や他社の動きにアンテナを張っておく必要があります。

Experiential Learning(エクスペリエンシャル・ラーニング):経験学習

目まぐるしく変化する現代では、顧客のニーズもすぐに変わります。これまでに経験したことのない変化は、自分の常識や価値観で対応できなくなることもあるでしょう。そうしたときに、いかに経験から学べるかが経験学習の力です。

人は経験を通して気づき成長すると言われます。新しい変化には従来と違った対応が必要となるため、経験を通じて何度でも学び直し挑戦し続けることがリーダーに求められる大切な要素です。

異業種交流研修で学べること

さまざまな業種の人が参加する異業種交流研修は、VUCA時代を生き抜く人材に必要な俊敏性、外向き志向、経験学習の能力を養える有効な手段と考えられています。

異業種交流研修では与えられた課題に他のメンバーとともに仮説を立て検証していくという体験ができます。

仮説を立て実証するためにまずはやってみる俊敏性、その過程で問題が見つかればお互いに知識を出し合い解決を図る外向き思考、こうした一連の経験から大きな学びを得る経験学習と、異業種交流研修は先述した3つの要素を習得できる場となります。

まとめ

異業種交流会は、人脈を広げ普段得られない生きた情報が得られる機会です。参加することで、社会人としてのマナーや知識が得られたりコミュニケーション能力が養われたり、刺激を得て世界観が広がったりとさまざまなリットがあります。

一方、異業種交流研修は人材育成、社員の能力向上の機会として注目されている研修です。異なる業種の人がワークショップに参加し、知見や力を合わせて問題の解決に取り組みます。その過程で得られる経験や学びが、VUCAの時代に必要な俊敏性、外向き志向、経験学習の能力を養うのです。

異業種交流研修はイノベーションを起こす人材を育成するための有効な手段として注目を集めています。

人材育成、リーダーの育成に悩んでいる方は異業種交流研修会に参加させることを検討してみてはいかがでしょうか。

ワークハピネスでは、不定期で異業種交流研修を実施しています。これからの時代に求められるリーダーや管理職の姿をアップデートしながら企画をしています。その他、人材開発に関してお悩みをお持ちの方や、他社の事例等を知りたいご担当者様はぜひ一度弊社にご相談ください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

藤岡 征太郎

大学卒業後、外資系医療機器メーカーで営業に従事。
6年間で8人の上司のマネジメントを経験し、「マネジャー次第で組織は変わる」と確信し、キャリアチェンジを決意する。
2009年にワークハピネスに参画し、チェンジ・エージェントとなる。

医療メーカーや住宅メーカーをはじめ、主に大企業の案件を得意とする。また、新人から管理職まで幅広い研修に対応。
営業、営業企画、新人コンサルタント教育を担当後、マーケティング責任者となる。
一度ワークハピネスを退職したが、2021年から復帰し、当社初の出戻り社員となる。現在は、セールス&マーケティング本部長。

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