ちょっとこの絵を見てください。この絵に企業経営の全てが詰まっています。
この絵の作者は、先日のブログ「戦時のリーダー像〜危機の時ほどリーダーは笑え?」でご紹介したスコット博士です。 スコットはこの絵一枚で米国の有名企業の経営者たちを長年鍛えつづけています。何が読み取れますか?
組織にはびこる”四角いタイヤ”を探す
はい、この絵を見ると、タイヤが四角いですよね。ガタンガタン揺れて大変そうです。でも、何とか前進はしている模様です。
では、ワゴンには何が積まれているでしょうか?そう、丸いタイヤです。一回ワゴンを止めて付け替えればいいのに、マヌケな人たちですね(笑)。
でも、これが企業経営の現実なのです!
「四角いタイヤ」とは、時代遅れのプロセス&システムのことです。会社の創業時は丸いタイヤでした。仕事の進め方も、時代のベストプラクティスで進めていました。
順調に成長して社歴を積み上げていくうちに、だんだんと会社のタイヤは四角くなっていくのです。自分で四角いタイヤに付け替える経営者はいません。環境変化が昨日まで丸かったはずのタイヤを四角くしてしまうのです。
・テクノロジーの進化
・人々のライフスタイルの変化
・顧客のニーズの変化
・従業員の気質の変化
など、万物流転(すべてのものは流れる)、諸行無常(すがたも本質も常に流動変化する)なのです。変わらないものは何一つないのに、経営者も従業員も、昨日のやり方に固執します。
人間はルーチンが大好きです。ハラハラドキドキしたくないので、ルーチンにしがみつきます。本人たちは、必死で四角いタイヤのワゴンを押したり引っ張ったりしていますが、外から見てるとマヌケで滑稽です。
コロナショックによって、昨日までの丸いタイヤは、一夜で四角いタイヤに変わってしまったのです。
ではどうすれば良いか?答えは単純です。それは、「ワゴンを一度止めて丸いタイヤに付け替える」のです。
答えはワゴンに積まれています。一度ワゴンを止めて、自分たちの頭の中によぎっている、丸いタイヤを勇気を出して取り出すだけなのです!
株式会社ワークハピネスは人材育成研修・組織開発コンサルティングを通して
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公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。
現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。