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死ぬまでにやりたい100のこと

死ぬまでにやりたい100のこと」が一時話題になりました。「最高の人生の見つけ方」というタイトルで映画のテーマにもなっています。

米国版の主人公は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン。日本版の主人公は吉永小百合と天海祐希です。内容はいずれも、病気になり、死を意識した主人公たちが「死ぬまでにやりたい事」を書き出して、実際に挑戦する喜怒哀楽の物語です。

両作品とも見ましたが、私にはピンと来ませんでした。

やりたいことファーストが人を成長させる!

やりたいことはすぐにやる!」が私の子供の頃からの教訓だったからです。

「いつか○○に行ってみたい!」とか、「いつか○○に挑戦したい!」とか聞くたびに、「いつかじゃなくて今やれよ!」と思います。

小学校の頃、親が定期購読していた「リーダーズダイジェスト」という、世界のためになるお話を集めた雑誌に、欧米の有名な哲学者による「人生は短い。この本は読めてもあの本は読めない」という一文がありました。

本好きだった私は衝撃を受けました。図書館にたくさん本があって、いつか読もう!と小学生の時に前途洋洋たる思いでいたのですが、実際に計算すると、人生で読める本って高々数千冊。

ちょっとした図書館にも数十万冊の本があるのに・・焦り、絶望しました。人生の短さに初めて気づいた瞬間でした。

絶望の縁で少年は、「人生は短い。この本は読めてもあの本は読めない」を「人生は短い。いつか読もうではなく、今読もう!」「人生は短い。やりたいことはいつかやろう!ではなく、今やろう!」と転換して教訓を打ち立てたのです。

さらに考えていたのはタイミングです。人は歳をとります。「この歳でやりたい!ことは歳をとって大人になってからではできない!」のです。

「少年少女の甘酸っぱい純愛をしたい!」に「いつか少年少女の甘酸っぱい純愛をしたい!」なんて無いんです!中年の疲れ切った汚れた身体で、「少年少女の甘酸っぱい純愛」は無理なんです!

高校時代は、部活と甘酸っぱい純愛を満喫。大学受験は失敗。浪人。それでいいのです!部活もせず、遊びを我慢して、ガリ勉して東大入った連中が、大人になって「いつか・・」では絶対に取り返せない青春を私は体験したのです。

大学時代は毎朝パチンコに並び、夜は麻布十番のマハラジャ春はテニスとコンパ冬はスキー大学は留年。それでいいのです!

二十歳前後だから体験して楽しいことなんです。歳とってから体験してもつまらないのです。人生、常に今しかやれない「やりたいことファースト

直感に従い今しかやれない「やりたいことファースト」でやっていると浪人、留年、借金等、色々とツケが回ってきます。定期的なツケの返済は必要です。遊びまくったツケで留年して就職先がなかったので、手に職をつけなければなりませんでした。

そんな時だけ「やりたいことファースト」をしばし休止して、「今やるべきことファースト」の発動です。

仕事に関してやりたいことが特になかったので、大学の生協に行き、資格講座のパンフレットを一通り見ました。そして「公認会計士受験講座」のパンフレットを見て一瞬で決めました。

「公認会計士受験講座」のパンフレットの表紙が、ヘリコプターからアタッシュケースを持った仕立ての良いスーツ姿の男性が降りてくる写真だったのです。「これだ!俺は公認会計士になる!」と心に誓いました。

「今やるべきことファースト」で、公認会計士の受験勉強をやって、8月頭に試験が終わったら直ぐに今しかやれない「やりたいことファースト」の起動です。

模擬試験の判定が合格可能性20%だったのに「公認会計士になったらアタッシュケースとヘリコプター生活が始まる。アルバイトができるのもこれが最後」と超ポジティブに合格を確信していた私は、車好きの憧れだったガソリンスタンドで働きました。

「一日中車をいじれる!」「ガソリン安く入れられる!」「もしかしたら素敵な出会い、アルバイトラブ?もある?」なんて不埒な動機です。

奇跡的に合格し、公認会計士として働き出して「やりたいことファースト」を加速させて遊びまくっていたら、入社3年目の若造の借金が800万円に!

あちゃー!!大きなツケが回ってきました。こうなったら「今やるべきことファースト」の起動です。

不良社員だった私が借金を返すために必死で働きました。するとみるみる出世して、入社4年半で最年少のマネージャーに昇進。給料も入社時の3倍になりました。使える交際費が月50万円

事務所内を肩で風切って歩く私でしたが、ある日「起業して上場してみたい!」と思ったので、公認会計士を入所6年で辞めて起業しました。公認会計士として順風満帆だっただけに妻に泣かれました。

「ホテル経営やってみたい!」「高級フレンチレストランの裏側知りたい!」と思ったので、老舗ホテルの再生を引き受けました。

自己破産?がよぎったりハラハラドキドキの連続でしたが「やりたいことファースト」のツケは回ってきませんでした。その後も「ワークハピネス広めたい!」と思ったので上場企業の社長を上場直後2週間で退任。

5年前に、ヨーロッパを巡りたい!と思い10数カ国をめぐり、去年は「パリに住んでみたい!」と思い、AirBnBで一軒家を借りて住みました。

「ソムリエってかっこいいな!」と思い、ワインエキスパートの資格を取り、「コピーライターってかっこいいな!」で、コピーの学校に行く。

全て働きながらの事なので、日程調整は大変です。休日が全て潰れたりします。家族のケアで、平日は皿洗いや子供の送り迎えに精を出して「パパも頑張ってるからたまにはご褒美」貯金に勤しみます。

私はこんな感じで直感重視の「やりたいことファースト!」で生きてきて、今「やりたいこと」を仕事にしているので、大袈裟にいえば、「やり残したこと無し」「いつ死んでもOK!」な気分です。

順番は「やりたいことファースト」、それでツケが回ってきたら「やるべきことファースト」です。

振り返れば、ツケの返済のために強制的に頑張るしか無い環境が、私をビジネスパーソンとして成長させました。後半に向かって徐々に「やりたいことファースト」でやっていてもツケが回ってこなくなりました。

順番を間違えてはいけません。多くの人は「やるべきことファースト」で「いつか、時間ができたら・・」「いつか、お金が貯まったら・・」とやりたいことを先延ばししています。

挙句の果てに、死の間際になって「死ぬまでにやりたい100のこと」では、何やってても楽しく無いと思います。

中国のことわざで、「木を植えるベストなタイミングは?・・・20年前。2ndベストは今」です。明日、車に轢かれて死ぬ可能性は高いです。「やりたいことファースト」おすすめです。ツケが回ってきても何とかなります。死にません


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この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

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