悩んでた問題が、明け方、夢の中で解けて「びっくり!」して起きることってありますよね。
不思議ですよね。なぜこんな現象が起きるのか?
日頃の行いが良いと神様が助けてくれる?
と、思いたいところですが、実はこの現象、脳の機能として当たり前のことが起きているだけなんです。
寝ている時も脳は休まず働いています。体温を調整したり、夢を作ったり。そして、”海馬”という場所では昼前に起きた出来事を整理して長期記憶として格納するエピソード記憶を作っています。
人間がエピソード記憶を作って長期記憶として保持するのは、それが将来のサバイバルに役立つからです。
「森を歩いていたら風も無いのに熊笹のこすれる音がしました。すると熊がひょっこり顔を出しました。それを見た私は一瞬で体が固まり、心臓の鼓動が早まるのを感じました。数秒後、熊はくるりと振り向いて森深くへと帰って行きました。」
このエピソードを記憶しておくことが将来のサバイバルにとってとても重要となります。実際には、クマザサの濃い緑を見て、木漏れ日の眩しさに目をしかめ、踏みつけた石の痛みを足裏に感じ、、、等、膨大な体験をしているのですが、これを全て長期記憶として格納していると取り出すのが大変で将来のサバイバルに役立ちません。
そこで、寝ている間に”海馬”が重要な情報だけを選択して組み合わせてエピソード記憶を生成し、長期記憶として格納するために大脳皮質に伝送しているのです。
情報をつなぎ合わせて1つの物語を作って格納していくこの海馬の整理整頓機能が時に難解なパズルの解を与えてくれます。
私が公認会計士時代、世界初の日米同時上場を手掛けていた時、日本特有の会計事実を米国会計基準に則って適切に表現しなければならない事態に遭遇しました。世界初に挑戦しているため、先行事例も解説書もありません。関連する書籍や資料を読んでも答えは出ません。
米国時間に合わせて働くため、睡眠不足で疲労懇梅し、思考力も落ちています。もう無理だ。寝よう。明け方、倒れるように眠りに落ちました。
その数時間後、、、
なんと、夢の中でこの難問の答えが出たのです!
意識の力では解けなかった難問が、夢の中で解けてしまう。
当時はオカルト現象としか思えませんでした(笑)。
後になって、”海馬”の働きを知ることで、このオカルト現象の実態が判明しました。”海馬”が寝ている間に情報を勝手につなぎ合わせて答えを出したのです。
”海馬”の働きを知って以来、難問を解く時や何か新しい独創的なアイデアを生み出したいときは、意識的に一晩寝かせて、”海馬”に仕事をさせるようにしています。
寝る前までに、その問題に関連する資料や書籍をとことん読み込んで徹底的に考え、、、でも答えを出さずに放置して寝る。すると翌日、明け方の夢の中や、朝の散歩の途中に答えがぽんと出てきます。例えて言うならば、絶品の煮込み料理を作るイメージ。
おいしそうな食材を、全部鍋に入れてグツグツ一晩煮込むのです。朝になると、シェフの想像を遥かに超えた絶品煮込み料理の完成です。
自分の脳の機能を良く理解してしてうまく使いこなすことは生きる上において大切な知恵です。
「難問は寝かせて解け!」
みなさんも実践してみてください♪
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公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。
現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。