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オフィスは本当に必要なのか?

2020年4月の緊急事態宣言を受け、私たちワークハピネスは即時にオフィスを捨てて100%テレワーク・カンパニーへと変身しました。

約1年以上100%テレワークでのサービス提供を続けているのですが、何も問題なく仕事は進んでいます。

ホワイトカラー業務においてオフィスは不要というのが結論です。

様々な経営者の方とお会いし、ワークハピネスが100%テレワーク カンパニーだと紹介すると、みなさん大変驚かれます。

「オフィスが無くて、本当に不便は無いの?」

「コミュニケーションに問題はないの?」

「社員はどうやって管理するの?」等々

矢継ぎ早に質問を受けます。

今日は、オフィスが不要である理由を分解して説明したいと思います。

オフィスが私たちにもたらしている価値は大きく、2つあります。

・集う場所としての価値

・ブランディングとしての価値

集う場所としての価値

まず、オフィスの「集う場所としての価値」は完全にオンラインで代替可能なのか?

集う「場所」で、私たちが行っている活動を整理し、オンラインでの代替可能を検討してみます。

大きく括ると、オフィスで私たちは「仕事」と「休憩」を行っています。

そして、それを1人、もしくは複数人で行っています。

縦軸を人数、横軸を仕事とすると、私たちはオフィスで、

「一人で行う仕事」、「一人での休憩」

「複数人で行う仕事」、「複数人での休憩」、といった4つの活動を行っていることになります。

「一人で行う仕事」には、メールの返信、レポートの作成等の作業系とマーケット調査、提案書の作成、戦略の立案等の創造系があります。

「一人での休憩」には、昼食を食べる、タバコを吸う、コーヒーを飲む、ちょっと外に散歩に行く等。

「複数人で行う仕事」には、面談、会議、ブレインストーミング、研修等々

「複数人での休憩」では、ランチ、ラウンジでの雑談等。

まず、「一人で行う仕事」である、メール返信や提案書の作成や「一人での休憩」はオフィスに出社していても、結局一人の活動なのでテレワークに大変向いていることがわかります。

「一人で行う仕事」、「一人での休憩」活動が多い人は満員電車に乗ってオフィスに行く通勤時間は無駄でしかありません。時間や労力の効率を上げるためには積極的にテレワークを活用すべきです。

一方で、「複数人で行う仕事」、「複数人での休憩」は、テレワークでは不便を感じやすいです。

ここには一定の工夫が必要になります。

まず、上司による部下の管理。オフィスに出社していれば、「おはようございます!」と現れた部下を見て、勤怠管理が可能です。服装の乱れや顔の表情から、私生活の状態も窺い知れます。リアルでの接触は視覚から多くの情報を得ることができるのです。

でも、これはテレワークでも十分に可能です。

朝、決まった時間にオンラインで朝礼を行って、表情を見て、会話を交わせば部下の心の状態は把握できます。もちろん、Zoom越しだと部下の微妙な表情の変化が読み取れなかったり、服装や身嗜みを確認できなかったりといった視覚情報の不足を感じます。

この弱点も、定期的にリアルで会って話すことで補完可能です。

今思い返すと、リアルに出社していた頃は、朝の「おはよう!」という挨拶を交わしたことでコミュニケーションをしていた気になっていました。でも実際は、一対一でのしっかりとした会話の機会は少なかったのです。

テレワークになった事で、逆に一対一での濃いコミュニケーションが増えました。

その他、「複数人で行う仕事」には、会議、ブレインストーミング、研修等々がありますが、1年以上の100%テレワーク経験から言えることは、ほぼ全ての業務がオンラインで実施可能だということです。

ただ、一つだけ不便を感じている活動があります。

それは、ブレインストーミング等のアイデア出し会議です。

オンラインでもデジタルホワイトボードを共有して、図を書いたり、付箋を貼ったり、、といったことはできるのですが、画面が小さい、作業に不慣れ等でストレスを感じます。通信速度が劇的に改善して、AR(拡張現実)でリアルの会議室を出現させられる未来が来るまでは、やはり、リアルでホワイトボードを囲んだディスカッションの方が優れています。

次に、複数人での休憩です。

これは、圧倒的にリアルが優れています。仲間と連れ立って行くランチ。そこで密に行われる雑談。

仕事の合間に、ちょっと気分を変えてオフィスのラウンジに集う。仕事をしている人もいれば、談笑している人もいる。話の輪に参加して、しばし仲間との親睦を楽しみ、リフレッシュする。

人間は社会的な生き物なので、人との交流は気持ちの良いものです。オンラインでも雑談を頻繁に行っていますが、やはりリアルの気持ち良さは格別です。

ワークハピネスのメンバーは元々人好きなので、コロナ後に一番楽しみにしているのも、このリアルでの交流による親睦です。

結論、ほとんどの業務はオンラインで代替可能だが、複数人でのブレインストーミングと交流による親睦に関しては不便や不足を感じる。

ではこの、複数人でのブレインストーミングと交流による親睦、これはオフィスでなければできないのでしょうか?

そんなことはありませんよね。

複数人でのブレインストーミングだったら、必要に応じてレンタル会議室を借りたり、ワーケーションに出かけたら解決です。

交流による親睦も、ランチ会やディナー会を開いたり、大規模なら、宴会場を借りてパーティーを行ったり。

交流による親睦は逆に気分を変えてオフィス以外の場所の方が効果が高そうです。

ブレインストーミングと交流の場として、365日24時間、常設のオフィスを構えておく必要はあるのか?

答えは”No”です。

常設のオフィスは家賃の無駄遣い。浮いた家賃は社員に還元です。

ブランディングとしての価値

次に検討するのはオフィスの持つ「ブランディングとしての価値」です。

大手町の高層ビルに本社を構えるのは”ステータス・シンボル”です。

高級ブランドが銀座の路面に旗艦店を出店するのと一緒です。

ブランドイメージが高まり、リクルーティングや商談が有利になると信じられています。

セオリーに従い、ワークハピネスもコロナ前は、オシャレにデザインされた高価なオフィスを構えていました。

でも、今はこう思います。

何でもネットで買えて、地球の裏側に住んでいる人ともワンクリックでZoomで会える時代。果たして物理的なオフィスはブランドイメージの向上にどれほど貢献するのか?

シャネルやルイ・ヴィトン等の高級ブランドビジネスは今後も銀座の路面に旗艦店を出すことは十分合理的かもしれません。

でも、その他の会社にとってはどうでしょう?

オフィスの持つ「ブランディングとしての価値」は、その高額な家賃の固定費を社員の福利厚生で還元したり、ネット上のブランディングに投資する事によってオンラインで代替できそうです。

最後に、オフィスが無いことのメリットをお伝えしたいと思います。

それは、日本全国、さらには世界中から優秀な人材を募って一緒に働けるということです。

多少の不便や不足を乗り越えて余りある莫大なメリットを会社にもたらす予感がします。

皆さんの会社も、

「オフィスは本当に必要なのか?」

検討してみてはいかがでしょうか?


WorkHappinessでは、大きく変化する時代の中での組織づくりをサポートしています。テレワークを活用する職場の人と組織の生産性向上のための支援を行うサービスの提供や、『組織を変える』ために必要なお役立ち情報の発信、人事・人材育成部門向けのセミナーを行っています。是非チェックしてみてください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

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