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「脱炭素」に貢献する新しいライフスタイル

新型コロナ感染症によって世界の経済が減速し、多くの命が失われていますが、それより恐ろしいのは地球温暖化です。

地球温暖化が進むとどんな禍が待っているのでしょうか?

・南極や北極の氷河が溶け、海面が上昇して人類が居住できる陸地が減少

・大雨、洪水、台風等の被害が増大

という直接的な被害から始まり、異常気象によって

・食糧生産量が低下

・水不足

・生態系が壊れ、感染症が増大等

地球温暖化による気候変動は波及的に地球と人類に甚大な被害をもたらします。

特に食料問題と水問題は地域紛争を増大させ、世界を混乱に導く可能性が高いです。

新型コロナパンデミックよりも遥かに怖いのが「地球温暖化」なのです。

地球温暖化防止のため、世界が一致団結して取り組まなければならないのが「脱炭素」です。

一番インパクトが大きいのは太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの導入を拡大して、社会を電動化していくことです。

これは国家的な政策と技術革新がリードするしかありません。

ただ、私たち一人ひとりも「脱炭素」に大きく貢献できることがあります。

それはライフスタイルの変革です。

昨年、新型コロナパンデミックによって世界中で実施された都市のロックダウン。

これによって二酸化炭素削減目標は期せずして一時的に達成されました。

「大気汚染濃度が高い武漢で、今までほぼ見ることのできなかった星空を確認」

「常にスモッグで霞むニューデリーで久しぶりに澄んだ青空」等々。

大気汚染が改善されたのは交通量が激減し、工場の稼働が止まったからです。

「大移動」と「モノ消費」を減らすことは「脱炭素」に大きく貢献するのです。

再生可能エネルギーの大幅導入前に私たちができることは「大移動」と「モノ消費」を減らすことです。

環境省が取りまとめている「地域脱炭素ロードマップ」によれば、私たちひとり一人ができる「脱炭素」への貢献として次のことが挙げられています。

・働き方の工夫

職住接近、テレワーク、オンライン会議、休日の分散 

・スマートムーブ

徒歩、自転車、公共交通機関で移動

・食事を食べ残さない

 適量サイズの注文ができるお店やメニューを選ぶ、それでも食べ残してしまった場合は持ち帰る

・今持っている服を長く大切に着る 

適切なケアをする、洗濯表 示を確認して扱う

・ごみを減らす

 マイバッグ、マイボト ル、マイ箸、フリマ、シェアリング

つまり、「移動」と「消費」の削減です。

今、私たちは情報通信技術に支えられてテレワークによって分散して居住しながらも協働しています。

また、第四次産業革命の中核技術であるIoTによって、モノの偏在や無駄を見える化して少ない生産物を無駄なく最適に配分することを可能です。

テクノロジーを活用すれば、「大移動」と「モノ消費」を減らして「脱炭素」に貢献できます。

でも「できる」ことと「やりたい」は別です。

コロナ禍前。私たちは長距離移動の海外旅行と、大量消費のファストファッションを楽しんでいました。

人間には欲望があります。SNSや広告で、海外旅行や先端ファッションを目にすれば、「大移動」と「消費」への欲望が刺激されます。

果たして私たちは「大移動」と「モノ消費」への欲を捨てられるのでしょうか?

希望はあります。

スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんは15歳の時にスウェーデン議会の前で気候変動対策を訴え、話題となります。彼女の訴えに呼応して「未来のための金曜日 (Fridays for Future)」の名前で気候変動学校ストライキ (School Climate Strike) 運動が組織され、今やその活動は世界150カ国以上、数百万人に広がる大きなムーブメントとなっています。

グレタさんは8歳の時に気候変動の問題を知ります。

そして両親に働きかけて消費を減らし、温暖化を加速する肉食や飛行機での移動をやめさせます。

両親のライフスタイルが変化したことが彼女の環境活動家としてのモチベーションの源泉となったのです。

グレタさんの活動はEUの政策や人々の行動にも影響を与えています。

「フライグスカム(flygskam)」=「飛び恥」という言葉が流行し、鉄道の利用客が上昇傾向です。

ミレニアル世代やZ世代の若者はグレタさんを熱烈に支持しています。

今、EU圏内移動で飛行機に乗ることはとても恥ずかしくてカッコの悪いことです。

かつて日本の若者はこぞって自家用車を購入しました。

それは、車を所有することがカッコ良いことだったからです。

今は誰も車を所有しません。

週末しか乗らない車に大金を費やすことはスマートじゃなくてカッコ悪いからです。

「大移動」と「モノ消費」を謳歌したバブル経済を知っている大人たちの間でも、その空気は漂い始めています。

バブル経済を知っている私ですが、今フェラーリやランボルギーニに乗っている人がとってもダサく見えます。

流行のブランド品に身を包んでいる人も、おバカさんに見えてカッコ悪いです。

「大移動」と「モノ消費」を減らす社会って活力がなくて寂しい。そんな声も聞こえてきそうです。

でも、グレタさんを見てください。「大移動」と「モノ消費」を減らしながらもデジタルで世界と繋がってエキサイティングに活動しています。

「大移動」と「モノ消費」への渇望はノスタルジーです。

若者から始まり、やがて「大移動」と「モノ消費」がカッコ悪い空気が世界に蔓延します。

「脱炭素」に向けて、先駆けて新しいライフスタイルを楽しみましょう。


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この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

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