テレワークが社会にもたらす凄い価値
CEO BLOG

テレワークが社会にもたらす凄い価値

最近、テレワークの凄い価値を目の当たりにしました。

ワークハピネスの2人のメンバーがそれぞれ大きな困難に直面したのですが、

ワークハピネスが100%テレワークカンパニーで本当に良かったです。何とか乗り越えられそうです。

という言葉をもらったのです。

ひとりは幼い子供を2人抱えながら、パートナーに先立たれました。もうひとりは、パートナーが重篤な病に罹り、長期入院となりました。

共働きで子供を育てていると、朝、保育園に送って行く係、夕方、保育園に迎えに行く係、買い物、掃除、洗濯、子供の習い事の送迎等々、2人で役割分担して何とか毎日やりくりをしています。

子供が熱を出した!

病気の子供を保育園は預かってくれません。

どちらかが休暇を取って子供の世話をしなければなりません。

ところが、2人とも朝一番で重要な会議が入っている。

どうしよう!

2人でパニックです。

仕事のトラブルで帰れない!

ところが今日は自分が保育園に子供を迎えに行く当番日。

相方にSOSの連絡をするが、相方も夕方に重要な顧客訪問を控えている。

どうしよう!

またもや2人でパニックです。

共働きで幼い子供を育てるというのは、実はとっても危なっかしい綱渡りの毎日なのです。

そんな育児をひとり親でこなさなければならないとしたら?

待ち受ける困難を考えると胸が苦しくなります。

ところが、ワークハピネスの2人のメンバーは孤軍奮闘で育児と仕事を立派に両立させているのです。

ワークハピネスが100%テレワークでコアタイムもないフルフレックス制の職場であることが2人の助けになりました。

テレワークの凄い価値を目の当たりにしました。

日本では介護離職や育児離職が社会問題となっています。

先日乗ったタクシーの運転手さんは「親の介護と仕事を両立できず、大好きだった仕事を辞めて時間の都合がつけやすいタクシーの運転手に転職した」と嘆いていました。

パートナーの転勤によって止む無く離職した友人もいます。

好きな仕事を家庭の事情を理由に離職せざるを得ないのは大変に残念なことです。

テレワークが社会に普及することによってこんな悲しい出来事を無くすことができます。

テレワークは私たちに「働く場所からの開放」をもたらします。

通勤から開放される事により、余裕を持って子供の保育園への送迎ができます。

移動先のカフェから、場合によっては移動中の車の中からでも朝の会議に参加できます。

子供が病気になっても、看病しながら業務を行うことが可能です。

どんな場所でも働くことができて、移動の必要もない。自分の居たい場所が働く場所。

このテレワークがもたらす「働く場所からの開放」による柔軟性が育児や介護との両立をもたらします。

実際に、テレワークを取り入れた会社では、育児や介護で休職していた人々の復職が進んでいます。

テレワークが社会の常識となれば、諸般の事情で離職を余儀なくされた人々の社会復帰を可能とし、ダイバーシティーを実現する素晴らしい世界が待ってます。

テレワークは、少子高齢化、生産労働人口減少という課題を抱える日本に凄い価値をもたらすのです。

さらに、今回は1年間に渡って100%テレワークを実践してきたワークハピネスのメンバーに、

「テレワークの凄い価値って何だと思う?」とインタビューしたところ、様々な視点からの凄い価値の発見がありました。

・子供たちが帰ってきたときに『おかえりなさい!』と言ってあげられる

小学校になれば子供たちは自分で学校に行き、そして帰ってきます。両親が共働きだと子供はいわゆる「鍵っ子」となります。家に帰ってきても誰からも「おかえりなさい!」と言ってもらえません。

子供は学校で実に様々な体験をします。

良い日ばかりではありません。友達と喧嘩したり、いじめられたりすることも。そんな時、家に帰れば「おかえりなさい !」と親が待っていて、話を聞いてくれる。これは子供にとってはとっても安心な環境です。

私も私の妻も親が働いていて鍵っ子でした。妻は小学校の低学年の頃、冬の寒い日に手がひどい赤切れになり、痛くて泣きながら家に帰ってきたのに鍵が無くて、玄関前で泣きながら座っていた悲しい経験があると言っていました。

今、私は毎日、子供が帰ってくると「おかえりなさい!」と出迎えることができます。今日、学校であった出来事を聞くのは本当に新鮮な体験です。

オフィスワーク時代には、子供が起きる前に家を出て、子供が寝た後に家に帰っていました。子供と話のは週末だけ。子供の日々の成長を感じることもなく、「世の親は全てこんなものだろう」と特に疑問も抱いていませんでした。

でも、よくよく考えたら、日本の長い歴史の中で、子供と過ごす時間が極端に少なくなったのは戦後の高度経済成長期以降だけです。農耕生活をしていた私たちの祖先は「職住一致」で、両親は毎日家にいて、子供たちが寺小屋等から帰ってきたら、毎日「おかえりなさい!」と出迎えていたのです。

テレワークで「職住一致」が復活。親が子供の日々の成長を見守る日本の伝統の復活です。

勉強する時間が増えた

これは多くの若者から出てきた回答です。通勤時代、身支度やお化粧等の準備と満員電車での移動で毎日数時間が失われていました。この浮いた時間を意識の高い若者は将来のための勉強時間に充てているようです。

働いて活躍するために必要となるスキルやナレッジが目まぐるしく変わっていく現代において、学び続けられる環境というのは個人と社会にとって大変有益なことです。

私が20代の公認会計士時代、自分の将来のためには継続的な勉強が欠かせないのに、満員電車での通勤に疲れてしまって、帰宅後に勉強に取り掛かるのは大変な苦行でした。自分に気合を入れるために、熱い湯船に浸かって自分を奮い立たせて机に向かったものです。

でも、テレワークならそんな苦行ともおさらばして、スムーズに勉強の習慣を獲得できそうです。

旅をしながら働ける

ワークハピネスの若者の中には、毎月定額で日本中の様々な場所に2週間連続して泊まれるサービスを利用して、全国を旅しながら働いているメンバーがいます。

「100%テレワークカンパニーにする!」という決断をした時に、私が1番ワクワクしたのもこのメリットです。

新型コロナパンデミックが収束したら、世界中の様々な町で一定期間「暮らしながら働く」を実践したいと思っています。朝の散歩で町の風景を楽しみ、ランチに人々の暮らしぶりを覗き、夜は町のパブやバールに繰り出して地元の人々と交流する。

毎日、見る風景、聞く言葉、話す相手が変われば、人は刺激を受けて価値観が広がり自ずと、成長します。

職場が土地に固定されていたことで、私たちの暮らしもその土地に縛り付けられていました。テレワークがもたらす「働く場所からの開放」によって私たちは世界中の好きな場所を旅しながら、好きな仕事を続けることができるのです。

なんて素晴らしい世界でしょう。

睡眠時間が増えて健康になった

ここも多くのメンバーから出たテレワークがもたらす価値です。通勤時間とその準備時間で毎日3〜4時間を失っていたのです。さらに、出勤すると、ついつい、「ちょっとビール一杯だけいく?」なんて誘いがあって、それがビール一杯で終わらなくて家に帰るのが毎度のように深夜に及ぶ。平日は常に睡眠不足で、週末にたっぷり寝ても疲れが取れない。そんな生活が当たり前だと思っていました。

今では、「ちょっとビール一杯・・」の誘惑もなくなり、早寝早起きの大変規則正しい生活になりました。

外食はとかく糖質や脂質が多くなりがちです。三度の食事を自宅で自炊して栄養バランスが取れた食事ができていることも健康増進につながっていると思います。

まだまだありますが、テレワークがもたらす「働く場所からの開放」は良いことづくめです。

テレワークを導入して生産性が下がった!」と主張する企業もあります。

「テレワークによってコミュニケーションが取りづらくなった。」、「偶発的な出会いが減ってイノベーションが生まれづらくなった。」等の課題もあります。

ワークハピネスのこの1年間の経験からいえるのは、これらの課題は、全て工夫によって解決可能です。

是非、ダイバーシティー推進や健康増進等のテレワークがもたらす凄い価値に着目して、人と社会のために志高くテレワークを推進してほしいです。

100%テレワークカンパニーであるワークハピネスは、自らの体験をもとにこれからもテレワークが生み出す素晴らしい価値を世の中に発信し続けたいと思います。


株式会社ワークハピネスは人材育成研修・組織開発コンサルティングを通して
人と企業の「変わりたい」を支援し、変化に強い企業文化をつくる支援をしています。 
新入社員〜管理職・役員研修のほか、全社向けチームビルディングまで
貴社の職場課題に合わせたカスタマイズ対応が可能です。

ウェブサイトにはこれまでに弊社が支援させていただいた研修および
組織コンサルティングの事例を掲載しております。ぜひご参考ください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

吉村慎吾

公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。

現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。

人材・組織開発に携わる方必見!サービス資料や、お役立ち資料をダウンロードはこちら
ONLINE セミナーダイジェスト 人気のセミナーを3分程度の無料動画にまとめダイジェスト版をご用意致しました。セミナー受講の参考に、ぜひご覧ください。SEE ALL DIGEST MOVIE

INDEX

サービス資料・お役立ち情報満載!

資料ダウンロード

まずはお気軽にご相談ください!

フォームから問い合わせる