テレワークが当たり前の社会ってどんな感じ?
長距離移動が迷惑になる?
インカ文明消滅の原因はスペイン人が運んできた天然痘でした。アマゾン奥地の原住民が先進国の調査団が運んできた病原体によって全滅したりします。長距離移動してやってくる人は大迷惑なのです。
ワールドカップやオリンピックのメガイベントの度に開催国では疫病が流行します。グローバルな人の往来や濃厚接触通勤はお互いの健康のために減らして行くべきなのです。
都市化の生産性への勘違い
昔、私たちは農村で分散して暮らしていました。ところが蒸気機関の発明による工業の発展と鉄道網の発達が大都市への人口集中をもたらしました。現在の大都市一極集中トレンドの始まりです。
第二次産業が主体の世界では、人が工場の周辺に集合して住むことが必須でした。そして、彼らにサービスするために小売、飲食、娯楽等のサービス業が発達しました。
都心に工場ってありましたっけ? 都市に集中して住まなければならない理由は実は無いのです。私たちは第一次産業革命の惰性を引きずってるだけです。
- 東京本社の方が商談効率が高い
- クリエイティブな人にたくさん会えるからイノベーションが生まれやすい。
という人もいます。しかし、テレワークの高い生産性を体感している今、もはや説得力がありません。
加速度的に浸透するテレワーク
ノスタルジックな感情面での抵抗を受けながらも健康面でのリスクヘッジと仕事の効率という二つの合理面で、テレワークは不可逆な流れとして世界に浸透していくでしょう。
テレワークはITリテラシーの高い企業のオフィスワーカーから広がり、やがて全産業に広がるでしょう。私たちは半径500Mでスーパーローカルに暮らし、スーパーグローバルに世界とつながって価値創造に参加するのです。
物理とバーチャルの2つの世界の住人になるのです。そこで繰り広げらてているのは、こんな1日です。
毎朝、6時に起きて近所を散歩。
7時から家族で朝食を食べ、子供たちは8時から自分の部屋でオンライン授業。
パパはテレワークで世界中に分散して暮らす同僚とZoomミーティング。
家族そろった夕食が終わると、パパは近くの居酒屋にいっぱいひっかけに出かけます。
近所のパパ達大集合です。
今日は田中さんが進めているポルトガル沖の風力発電プロジェクトの話と、鈴木さんがハマっているフライフィッシングの話で盛り上がりました。
そうそう、ここは風光明美は高知の山村。渓流が綺麗なんです。
近所で海外出張してきた話は禁物です。みんなから白い目で見られます。
でも、抗体パスポートを持っていれば別。
私は幸いにも免疫力が高く多くの抗体を持っているので会社を代表して先日アラスカの地熱発電の現地調査に行きました。
アバターを置いてきたので、出張はこれが最後です。
ローカルでグローバルな働き方
スーパーローカルに暮らし、スーパーグローバルに働く、はいかがでしょうか?豊かな自然があふれて気候風土が穏やかで食事が美味しい町は多くの優秀な人々を惹きつけます。一方で特徴のない町はテレワーク社会になっても過疎化が止まりません。
都心を見てみましょう。新宿、銀座、丸の内、、、ゴーストタウンとなりました。GMが破綻したデトロイトと同様です(GMは2度目の破綻で消滅しました)。
飲食店や小売百貨店、風俗店、整体院、美容室、ネイルサロン等々、全て、疲れてストレスの溜まったオフィスワーカーを癒すために存在していたことが証明されました。通勤のない社会でファッション業界、美容業界はその市場規模を大幅に縮小させました。
一方で、特徴のある地方の街は元気です。適度にソーシャルディスタンスを保ちながら、お互いのために長距離出張や海外旅行は控え、定期的にワクチンを摂取して他人に迷惑をかけない文化が根付いています。
東京じゃないとおもろい人やクリエイティブな人に出会えない!という既成概念も無くなりました。街ごとに趣味で繋がった似たもの同士が集まる傾向が見て取れます。
スポーツタウンも、テニス、サッカー、卓球が盛んな街、という感じで細分化傾向です。大別すると、釣りタウン、鉄道タウン、といった趣味つながりとライフスタイルタウンに分かれます。アメリカタウンでは週末に豚丸焼きのバーベキュー大会が流行ってるみたいです。
どうです?楽しそうじゃありませんか?えっ!楽しくない!銀座が懐かしい?わかります。ご同輩。私も51歳ですから。とほほ(涙)
株式会社ワークハピネスは人材育成研修・組織開発コンサルティングを通して
人と企業の「変わりたい」を支援し、変化に強い企業文化をつくる支援をしています。
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公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。
現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。