ウェルビーイングとは? 重要視される背景や企業へのメリット、取り組みについて解説
社員研修・人材育成

ウェルビーイングとは? 重要視される背景や企業へのメリット、取り組みについて解説

近年ウェルビーイングという考え方が重要視されており、従業員の満足度を向上させる取り組みを行う企業も少なくありません。ウェルビーイングという言葉を知っているものの、意味やメリットについて詳しく理解していない人もいるでしょう。

本記事では企業の人事担当者や研修者、組織内の改善を図りたい人に向けて、ウェルビーイングの意味や社会で重要視されている理由、企業にもたらすメリットなどを解説します。後半では具体的なチームビルディングプログラムもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

ウェルビーイングとは?

ウェルビーイングとは、「well(良い)」と「being(状態)」を組み合わせた造語です。1946年にWHO(世界保健機関)が設立され、WHO憲章の健康の定義でウェルビーイングという言葉が初めて用いられました。WHOでは、ウェルビーイングのことを「個人や社会の良い状態」を表す言葉とする見解を示しています。

日本では、1951年(昭和26年)に発行された官報で掲載されたことが、ウェルビーイングという言葉が広まった始まりとされています。2015年には、SDGsの目標の一つにウェルビーイングが取り入れられ、改めて注目されるようになりました。

2021年には、日本政府が成長戦略実行計画の中で、国民がウェルビーイングを実感できる社会の実現としてウェルビーイングについて言及しています。これにより、省庁間ではウェルビーイングに関する情報共有や取り組みを推進するための連携を強化しています。

また最近は、内閣府が公開するWell-beingダッシュボード(国民の満足度や生活の質を表す指標群)でも、度々ウェルビーイングの言葉が用いられています。国を挙げてウェルビーイングに関する取り組みを推進する流れができているといえるでしょう。

※参考:公益社団法人 日本WHO協会.「世界保健機関(WHO)憲章とは」 ,(参照 2024-06-20).

客観的・主観的ウェルビーイング

ウェルビーイングには、客観的ウェルビーイングと主観的ウェルビーイングの2種類の考え方が存在します。

客観的ウェルビーイングは、データや統計などの客観的な数値を分析したウェルビーイングの充実度を指します。国や都道府県ごとのウェルビーイングを測定し、比較する場合に用いられることが多いです。分析に用いられる主な項目は次のとおりです。

  • 平均寿命
  • 労働時間
  • 有給取得率
  • 生涯賃金
  • GDP(国内総生産)
  • 失業率
  • 保育所待機児童数

主観的ウェルビーイングでは、個人が感じる認識や感覚をもとにウェルビーイングを評価します。一人ひとりが自分の人生や暮らし方に満足できているのかを知るために、利用されることが多いです。測定に用いられる主な項目は次のとおりです。

  • 自分の人生に対する満足感や幸福感
  • 日々の生活に対する自己評価
  • 「楽しい」や「うれしい」などのポジティブな感情

政治・社会が混乱すると主観的ウェルビーイングが低下するというデータもあり、近年では主観的ウェルビーイングが重要視される傾向にあります。

ウェルビーイングの5つの構成要素

ウェルビーイングの概念には、さまざまなものがあります。広く知られている概念の一つが、マーティン・セリングマンが提唱した「PERM(パーマ)」です。PERMAは、次に挙げる5つの要素の頭文字を取った略語です。

  • Positive Emotion(ポジティブな感情)
  • Engagement(何かへの没頭)
  • Relationship(人との良い関係)
  • Meaning and Purpose(人生の意義や目的)
  • Achievement / Accomplish(達成)

ポジティブな感情には、喜びや感謝、愛情、やすらぎ、興味などさまざまな感情が含まれます。何かに没頭することや良好な人間関係はポジティブな感情を持続させることにつながり、人生の意義・目的が明確になり達成感を得ることは、長期的な幸福度を向上させられるでしょう。

また、世論調査やコンサルティング事業で知られるアメリカのギャラップ社は、ウェルビーイングの構成要素として次の5つを挙げています。

  • Career Wellbeing(仕事を含め、自分で選択したキャリアの幸せ)
  • Social Wellbeing(他人と良好な関係を築けているか)
  • Financial Wellbeing(経済的に満足しているか)
  • Physical Wellbeing(心身は健康であるか)
  • Community Wellbeing(地域社会とのつながりを持てているか)

キャリアには仕事だけでなく子育てやボランティア活動、趣味なども含まれます。コミュニティは自分が住んでいる地域や会社、学校、友人、家族など自分が所属する場所や人という観点での幸福度を考えてみると良いでしょう。

ウェルビーイングが重要視される理由

戦後まもなく提唱されたウェルビーイングが現代社会で再注目されたのはなぜでしょうか。主な理由として挙げられることは、価値観の多様化や働き方改革の推進などです。ウェルビーイングが重要視される理由を知ることは、今後ウェルビーイングの取り組みを始める企業にとって必要不可欠です。本章では、ウェルビーイングが重要視されるようになった理由や背景を解説します。

多様化した価値観

高度経済成長期以降、人々の暮らしは豊かになり、社会は多くのモノであふれるようになりました。しかし、高級志向や売上・利益重視の傾向が高まるにつれて世帯間で格差が広がるようになり、結果的に人々の価値観で重要視されるものはモノの豊かさから心の豊かさへと変化しています。

また、ダイバーシティ(多様性)の推進によって、性別はもちろん、国籍や伝統文化などが異なるさまざまな価値観を持つ人が共生できる社会が実現しつつあります。社会だけでなく、企業でも多様性を尊重した取り組みが実施されるようになったことが、ウェルビーイングの重要性が高まった理由の一つです。多様な価値観を受け入れられる企業に対し、魅力を感じる人は多いでしょう。

働き方改革

働き方改革とは、一億総活躍社会の実現のために始まった国策です。政府は働き方改革に関連する法案を制定し、2019年から施行されました。具体的な施策には、残業時間に上限を設ける規制や産業医の機能の強化、同一労働・同一賃金の適用などが挙げられます。

前述のとおり、企業が多様化した価値観を受け入れるためには、多様な価値観やライフスタイルを持つ従業員が快適に働ける環境を整備する必要があります。例えば、長時間労働を是正する、全従業員が公正な待遇を受けられる、リモートワークの導入などの取り組みがその一例です。

働き方改革ではウェルビーイングを推進する具体的な言葉は記載されていませんが、働き方改革の推進によって個人の心身の健康や人生の満足度が高まれば、ウェルビーイングの実現につながるでしょう。

※参考:厚生労働省.「働き方」 が変わります!!」,(参照 2024-06-20).

加速する少子高齢化

日本は少子高齢化が進み労働者人口の減少が見込まれており、中長期的にはさまざまな業種で深刻な人材不足になることが予測されています。企業は、優秀な人材を確保することが今後ますます難しくなるでしょう。そのため、労働者の健康維持や増進を図ることが重要な課題の一つです。そこで、経済産業省は企業に対して健康経営を推奨しています。

健康経営とは、従業員の健康管理への投資を行う経営手法のことです。もともとは従業員の健康増進を目的に始まった施策ですが、時代とともに目的は変化してきました。現在は、健康経営が従業員のモチベーションや生産性の向上につながり、結果的に企業の業績向上が期待できると考えられています。健康経営を行うことで従業員の健康維持や企業の業績が向上すると、ウェルビーイングを実現しやすくなるでしょう。

※参考:経済産業省.「健康経営」,(参照 2024-06-20).

新型コロナウイルスの感染拡大

新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの人の価値観を変えるきっかけになりました。自宅待機によってオフィス通勤からリモートワークへ移行した企業が多く、現在はリモートワークを選択できるケースも増えています。労働者個人においても「自分らしい働き方とは」「理想的な人生を送るためには」といった働き方や人生観を見直す人が増えました。

リモートワークの導入は、旅費交通費の削減や業務の効率化などのメリットが得られます。しかし、人との接触を避けることでコミュニケーション不足が生じる、孤独を感じる人が増えたことでメンタルヘルスの問題が発生するなど、個人のメンタル面に対するサポートの重要性が指摘されるようにもなりました。ウェルビーイングに取り組むことはこうしたコロナ禍の問題解決につながるため、企業が取り組むべき課題として重要視されています。

日本でのウェルビーイングの現状

ウェルビーイングに取り組むことは、個人の幸せや健全な社会の実現につながります。ウェルビーイングが再注目されているとはいえ、実際にはどれほど周知されているのでしょうか。本章では、世界から見た日本のウェルビーイングの現状と、国内における現状について詳しく解説します。

世界から見る日本のウェルビーイング

国連(国際連合)が2024年3月に発行した世界幸福度報告書によると、2021~2023年の生活評価に基づく国別幸福度ランキングにおける日本の順位は143カ国中51位でした。G7の順位は、カナダが15位、イギリスが20位、アメリカが23位、ドイツが24位、フランスが27位、イタリアは41位で、日本はG7の中で最下位です。(※1)

また、アメリカのギャラップ社が2023年に発表した『ギャラップ職場の従業員意識調査』によると、日本の従業員のうち仕事への熱意度が最も高いことを表す「熱意あふれる社員」の割合が5%という結果からも、ウェルビーイングに対する課題の多さが見てとれます。(※2)

※参考1:The World Happiness Report.「Happiness of the younger, the older, and those in between」 ,(参照 2024-06-06).

※参考2:GALLUP.「2023年版 ギャラップ職場の従業員 意識調査:日本の職場の現状リーダーのための5つの洞察」 ,(参照 2024-06-06).

国内のウェルビーイング

一般社団法人ウェルビーイング学会が公開した『四半期ごとの日本全体&都道府県別GDW』によると、2022年の第三クォーターにおいて生活の豊かさを実感している人の割合が多い都道府県は、1位が神奈川県(30.7%)、2位が東京都(29.4%)、3位が兵庫県(28.3%)でした。一方で生活の豊かさを実感できない人の割合が多かった県は、福島県が最下位の47位(23.2%)、次いで秋田県が46位(23.6%)、山形県が45位(23.8%)となっています。

GDW(国内総充実)とは、国内において主観的なウェルビーイングを実感していることを示す指標です。GDWの割合が高いほど生活の豊かさを実感していて、ウェルビーイングを実現できていることを指します。

地域とGDWの高さについての関連性についてはこの調査の中では言及されていませんが、大阪や福岡も上位5位以内に入っているので、都市部は比較的GDWが高い傾向にあるのかもしれません。

※参考:一般社団法人ウェルビーイング学会.「四半期ごとの日本全体&都道府県別GDW~Well-being(生活の豊かさ)実感について~」,(参照 2024-06-06).

ウェルビーイングが企業にもたらすメリット

ウェルビーイングの重要性を理解したところで、実際にウェルビーイングに取り組むと、どのようなメリットが期待できるのか知っておきたいという人もいるでしょう。企業がウェルビーイングの取り組みを実施した場合、生産性・顧客満足度の向上や人材確保・離職防止、企業価値の向上といったメリットが得られます。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

生産性・顧客満足度の向上

ウェルビーイングが企業にもたらすメリットの一つは、生産性や顧客満足度の向上です。ウェルビーイングの取り組みを行った結果、従業員が快適に働ける職場環境を整備できれば仕事に対する意欲が高まりモチベーションアップにつながります。

従業員の仕事への意欲が高まれば、業務で高いパフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。従業員一人ひとりが自分の能力を最大限発揮することで、生産性が上がるだけでなく、提供する商品・サービスの質が高まり顧客の満足度を向上させることにもつながります。ウェルビーイングに取り組みながら、生産性・顧客満足度の向上を目指すと良いでしょう。

人材確保・離職防止

ウェルビーイングの取り組みは、企業に人材確保や離職防止のメリットをもたらします。企業が従業員のワークライフバランスや多様な働き方を実現し、快適に働ける職場環境を整えることで、従業員の幸福度が高まると期待されるためです。

幸福度が高まれば、従業員の中で「自社で長く働きたい」「快適な職場環境のある自社が誇らしい」と考える人が増え、自社への帰属意識はさらに強まるでしょう。帰属意識の高い従業員が増え、他社へ優秀な人材が流出する心配が減ると考えられます。

また幸福度の向上により定年まで働き続けたいと希望する従業員が増え、離職防止にもつながります。自社の社会的な評価が高まれば、優秀な人材を獲得しやすくなり、業績の向上につなげることも可能です。

企業価値の向上

近年、ESG投資が注目されており、企業価値の向上を目指す企業が増えています。ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字を組み合わせた略語で、ESG投資では3つの構成要素に配慮している企業に対して投資を行います。

企業がESGに配慮し環境保全への貢献や社会的な責任を果たすと、企業価値が向上し、投資家からの評価のみならず社会的な評価が高まります。特に、Socialに含まれるジェンダーの格差撤廃や労働者の権利の保護、ダイバーシティ、従業員のワークライフバランスの確保は、ウェルビーイングとも共通しています。そのためウェルビーイングの取り組みはESG投資への対応にもつながり、企業価値の向上が期待できるでしょう。

ウェルビーイングを高めるために企業ができること

従業員のウェルビーイングを実現し、より高めていくために、企業として労働環境の改善や健康経営の促進などを積極的に行う必要があります。本章では、ウェルビーイングの実現や向上のために企業ができる具体的な取り組みについて解説します。可能な範囲で取り組めることから始めてみましょう。

労働環境の改善

ウェルビーイングが企業にもたらすメリットを享受するには、まずは従業員のモチベーションを上げるために労働環境の整備から始める必要があります。従業員のモチベーションが低いままでは自身の能力を最大限に発揮できず、パフォーマンスを向上させることはできません。モチベーションが高まってこそ仕事への意欲が高まり、ウェルビーイングがもたらすメリットにつながります。

労働環境を改善する具体的な方法の一つは、システムを導入してデジタル化を促進し業務効率化を図ることです。業務効率が向上すれば不要な残業時間を削減でき、長時間労働の是正につながります。また有給休暇の取得率を高めたい場合は、個人が申請しやすい環境を整えるだけでなく、従業員を班やチームに分けて交替で休暇を取得できるようサポートするなど、気軽に休暇の申請を行える雰囲気づくりを心掛けましょう。また、半日単位で休暇を取得できるようにするのも効果的な方法です。

健康経営の促進

従業員が仕事に対してやりがいを持って働ける環境を整備するには、従業員の心身の健康維持や増進を図るために健康経営を促進させることが大切です。心身が健康でなければ、従業員は自分の能力を発揮できないだけでなく、ミスが増える、コミュニケーション不足になるなど企業経営に悪影響を及ぼすかもしれません。不調を一早く発見し、迅速に対応できるようにするためにも、従業員に自分の心身の状態を把握させる必要があります。

健康経営促進の主な方法は、定期健康診断やストレスチェックの実施などが挙げられます。また産業医による相談窓口の開設や、フィットネスジムをはじめとする健康施設の設置・活用も、従業員の心身の健康管理に有効な手段です。

福利厚生の改善 

福利厚生を充実させることは、ウェルビーイングの実現につながります。福利厚生は業績向上や業務効率化などの直接的な要因にはなりませんが、従業員のモチベーションや帰属意識の向上につながる重要なポイントです。手厚い制度を設けることで、従業員にとって自社で働く価値が高まり、満足度の向上が期待できるでしょう。

福利厚生を充実させる具体的な方法としては、宿泊施設の優待券や飲食店・スポーツジムなどの割引券の付与などが挙げられます。また社内に食堂や休憩室などの従業員がリフレッシュするための設備を設けたり、住宅手当を付けたりするのも一つの方法です。

また福利厚生を充実させるためには、制度を新設するばかりではなく、既存の福利厚生の中で利用率が低い制度を確認し、継続または廃止の検討も合わせて行うと良いでしょう。

従業員サーベイの実施 

従業員サーベイとは、従業員を対象に広範囲で実施する調査のことです。サーベイには、調査の他に測定や測量などの意味があります。

従業員サーベイは物事の概要を把握したい場合に有効で、生産性や健康習慣、キャリア、私生活などについての調査をすることが多いです。社内の表面上の問題を解消するだけでは、いつまでたっても根本的な課題を解決できません。自社で従業員サーベイを実施することで、従業員の不満や職場環境の問題点などを把握し、企業が向き合うべき課題を発見できます。

従業員サーベイを実施する際のポイントは、従業員が本音を回答しやすくするために無記名で回答できる仕組みにすることです。調査後は、回答を集計した結果と具体的な改善策を従業員へフィードバックしましょう。

コミュニケーションの活性化

コミュニケーションの活性化は、ウェルビーイングの実現はもちろん、企業にさまざまな恩恵をもたらしてくれます。コミュニケーション不足になると従業員同士の人間関係が悪化し、報連相(報告・連絡・相談)が疎かになってミスやクレームにつながる場合があります。また従業員の離職や、人材の流出などの問題が増えるかもしれません。企業がコミュニケーションの活性化に取り組み、職場内の人間関係を良好に保つことができれば、前述した問題を改善できるでしょう。

コミュニケーションを活性化させるには、従業員同士で気軽な会話ができるリフレッシュスペースを設置するのがおすすめです。リモートワークを行う従業員が多い企業は、メールや電話では難しい気軽なやり取りができるチャットツールの導入も検討しましょう。

みんなで楽しく取り組めるチームビルディングプログラムがおすすめ 

ウェルビーイングの実現において、コミュニケーションの活性化は要になる重要なポイントです。社内のコミュニケーションを活性化させるには、チームビルディングプログラムを取り入れることをおすすめします。

チームビルディングとは、組織の目標達成のためにチームメンバーの能力を最大限に発揮できる環境を整える取り組みのことです。チームビルディングを通じて従業員一人ひとりの能力を発揮させられれば、チーム全体の生産性を向上させることが可能です。

近年、チームビルディングに役立つさまざまなプログラムが開発されています。本章では、株式会社ワークハピネスが開発したおすすめのチームビルディングプログラムを2つ紹介します。それぞれの特徴を知った上で、自社の状況に合ったチームビルディングプログラムを検討してみてください。

巨大アート制作でビジョンを共有する「The Big Picture」

The-Big-Picture

The Big Pictureは、チームで協力して一つの巨大アートを完成させるチームビルディングプログラムです。完成したアートに込められた理念やビジョンをチームのメンバーと共有することで、目線をそろえて課題に取り組めるようになります。

The Big Pictureの特徴は、メンバーやチーム間で相互に協力しながら一つの作品を完成させていくことです。その工程ではさまざまなルールや仕掛けがあるため、コミュニケーションが活性化され、一体感のあるチームへと成長させてくれるでしょう。制作する巨大アートは、プログラムの専属デザイナーが自社の理念やビジョンをデザインに反映した世界で一つだけのオリジナル作品です。

The Big Pictureは、年始や期初のキックオフイベント、企業理念の発表の場、組織開発に関する研修・ワークショップなどのシーンにおすすめです。

「The Big Picture」の事例・利用者の声 

ゾエティス・ジャパン株式会社は動物用医薬品、ワクチンおよび診断検査を対象とした研究・開発・製造・販売などを手掛ける企業です。コミュニケーションの意味やCEOのメッセージを社員に伝えるのと同時に、各拠点に散らばるメンバーと対面でコミュニケーションを図りたいという課題を解決する目的で、女性参画をテーマにしたキックオフイベントでThe Big Pictureが導入されました。

導入後は、女性社員が活躍するビジョンを浸透させることができた他、コミュニケーションを取りつながりを持つことの重要性を再確認できたそうです。実際に参加した利用者からは、コミュニケーションを取りながら自然な流れで役割分担が決まり、それぞれがリーダーシップを発揮する疑似体験ができたとのことでした。

協力と創造力で謎解きにチャレンジする「Beat the Box」

Beat the Box

Beat the Boxは、制限時間内にチームで協力して暗号を解読するチームビルディングプログラムです。鍵が掛かった4つのアタッシュケースには暗号があり、すべてのミッションをクリアすると暗号コードを入手できます。

Beat the Boxの特徴は、制限時間のある緊張感が続く中でそれぞれが能力を最大限に発揮し、冷静に謎を解いていくアクティビティであることです。また、他のチームが持つ解読ツールが必要なゲーム設計になっているため、チームの垣根を越えたコミュニケーションの活性化も期待できます。

Beat the Boxは、内定者・新入社員研修やオフサイトミーティング、キックオフイベントなどのシーンにおすすめです。

「Beat the Box」の事例・利用者の声

マース ジャパン リミテッドは、ペットケアやチョコレート事業を手掛ける企業です。Beat the Boxを導入した目的は、経営層からのメッセージの浸透や今後のプランの共有に加えて、コロナ禍で実現できなかった対面でのコミュニケーションを推進するためでした。

Beat the Boxの導入により、社員同士に新しいつながりができ、チームビルディングプログラムを通して相互理解が深まったという声が上がりました。実際に利用された方からは、予想以上に解読が難しい謎解きだったものの、その中でもそれぞれのメンバーが「自分のできることをしよう」という姿勢が垣間見えたそうです。企画担当者は、メンバーの個々のキャラクターによって異なる行動を観察でき、個性を確認できたことに満足していました。

まとめ

ウェルビーイングは、少子高齢化や働き方改革の推進などの現代社会における課題の解決につながる概念です。企業がウェルビーイングを導入することで、生産性・顧客満足度の向上や人材確保・離職防止などのメリットを得られます。

人材育成や組織内の改善を図るためにチームビルディングプログラムを導入するなら、株式会社ワークハピネスの利用をおすすめします。株式会社ワークハピネスは、独自の人材育成研修ノウハウと、変化に強い企業文化の醸成をサポートする組織開発コンサルティングのノウハウを持つ企業です。自社でウェルビーイングを促進するための取り組みを検討する際は、ぜひお問い合わせください。

ウェルビーイング研修の導入をご検討の際は、ぜひワークハピネスにご相談ください。貴社の課題に、一緒に取り組んでいきましょう。

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この記事を書いた人この記事を書いた人

滝澤 正教

人材アウトソーシングのベンチャー企業㈱エスプール(ワークハピネスの親会社)の創立3年目に新卒にて入社。新規現場、プロジェクトの立ち上げから不採算支店を売上日本一の支店に再生するなど、同社の株式上場に貢献してきた。

多数のプロジェクトを通じ、多くのスタッフと携わる中で「人間の無限の可能性」を知り、「人の強みを活かすマネジメント」を広めるべく、2006年よりワークハピネスに参画。

中小企業を中心とした人材開発、組織風土変革コンサルティングPJを推進している。

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