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フォローアップ研修とは?実施タイミングや目的を解説

企業では、人材育成や組織開発を目的としてさまざまな研修が実施されています。研修ごとに開催する目的や導入のタイミングが異なるため、研修の効果を最大限に引き出すにはあらかじめポイントを押さえてから企画することが重要です。

フォローアップ研修は、研修が終わって期間を置いてから実施し、継続して社員をサポートしていくための方法として注目を浴びています。学んだことを定着させて実践に活かすことで、企業の戦力となっていけるでしょう。今回は、フォローアップ研修の概要や目的、実施をするタイミングなどをご紹介します。

フォローアップ研修とは

フォローアップ研修は、研修を開催してから一定の期間を置いた後にもう一度受講者を集めてフォローするために開催する研修のことです。

企業では、人材教育の一環として社員ごとにさまざまな研修を提供することが増えています。しかし、一度きりの研修ではなかなか実践の場で活かしきれず、成果につながらないことがあるでしょう。研修の時には理解していても、実際の現場であらためて疑問に思うこともあるかもしれません。そのような状況を避け、研修で学んだことを最大限活用できるよう、フォローアップ研修では研修の内容や課題を振り返ったり、実践の場で活かすための知識やスキルを確認したりします。

フォローアップ研修では、初回の研修によるインプットだけでは気付けなかった課題について話し合ったり、現場で実践するうえで新たにわいた疑問を解決したりできます。同時に、フォローアップ研修後の目標設定をすることも可能です。研修生は内容の理解度を深めることでさらに自信がつき、現場でアウトプットする準備ができるでしょう。

フォローアップ研修の目的

フォローアップとは、学んだり始めたりしたことを強化するために、時間を置いてもう一度振り返ったり足りない点を補ったりすることを意味します。特に研修生が新入社員などで職場に慣れていない場合は、研修中に理解できたと思っていても内容を現場で活かすことが難しいケースがあるでしょう。また、実践してみて初めて課題や疑問に気付く場合もあります。

フォローアップ研修は、一度立ち止まって現場での仕事を振り返り、研修内容を定着させたりさらに成長できるようにフォローしたりする目的で導入されます。初回よりも経験値が上がっているため、具体的な目標が立てやすく、より実践的な目標を立てられます。同時に、振り返ってみて成果がうまく出ていない場合は、軌道修正を行いましょう。研修→実際の現場→フォローアップ研修という過程を踏むことで、より自分の課題が浮き彫りになり、より実践的な目標を設定できるのです。

個人としての目的だけでなく、企業にとっては研修の効果測定としても位置づけることができます。実施した研修がきちんと身についているかを確認し、今後の研修カリキュラムの改善に役立てることもフォローアップ研修の大切な目的です。

新入社員に実施するタイミングとは

フォローアップ研修を開催するタイミングとして決められたものはなく、内容や対象者によって適するタイミングは異なります。企業では、新入社員にフォローアップ研修を提供することで企業の即戦力となって貢献してもらおうと考えていることが多いでしょう。新入社員にフォローアップ研修を行う場合は、社員が各部署に配属されて勤務を開始してから3カ月、6カ月、1年といったタイミングで研修を設けることが一般的です。

研修で学んだ内容を実務の場で活かせるかどうかを振り返るには、早すぎても遅すぎても効果が薄れてしまいます。3カ月や6カ月という単位だと、業務内容を徐々に理解し始め、自分の意識や行動を振り返ることができるでしょう。1年経過すると所属部署の機能や他部署との関わりなど広い範囲での理解が深まっており、自立性や積極性を養うきっかけにもなります。

フォローアップ研修内容の例を紹介

フォローアップ研修は、研修を行った後の振り返りや新たな目標設定を行えるため、社員が成長して企業の即戦力となるうえで効果的な手法だといえるでしょう。ここでは、実際にフォローアップ研修で取り扱う内容の例をご紹介します。

目的や自身の目標を確認する

フォローアップ研修では、研修の目的や自身の目標を確認することが重要です。一般的な研修では知らなかったスキルや知識を学ぶことができますが、座学だけでは現場に活かすことが難しいことも多々あります。研修内容と実務内容を関連付けし、あらためて目的を明確にすることでモチベーションアップや習得度アップにつながるでしょう。

初めての研修であるべき姿が明確になり、フォローアップ研修までの期間で実際の業務と異なる部分を確認できるため、フォローアップ研修を受ける際にはより具体的な目標が立てやすくなっています。職場での課題や自分自身の伸ばすべき能力が認識でき、より一層学んだことを実践の場で活かしやすくなるでしょう。

個々で研修内容の振り返りを行う

フォローアップ研修では、研修後にどのような成果を出したかを振り返ると効果的です。設定した目標に対して、現時点でどのような乖離があるかを各自で評価してみましょう。研修時に学んだ内容が活かされているか、目標に向かってどの地点にいるのか、見逃しているポイントはないか、といった項目について振り返ります。

また、研修で学んだことを復習するのも効果的です。初回の研修では理解することができなかった内容も、時間を置いて実際の職場での経験を積むことによって理解できるようになるかもしれません。反復することで学んだ内容が定着していくので、研修開始時に各自で行動の振り返りや研修で学んだ項目の見直しをしてみるのも効果的でしょう。

メンバー同士で振り返った内容をシェア

フォローアップ研修では、研修に参加するメンバー同士で振り返った内容をシェアし、ディスカッションする形式もあります。同じ研修を受けたメンバーと共有することによって、新たな気付きが生まれるかもしれません。自分では成長できていないと思っても、見方を変えれば意識が向上している可能性もあります。また、どうして設定した目標が達成できなかったのかわからない場合、第三者目線でアドバイスやヒントを得られることもあるでしょう。

フォローアップ研修の時点で全ての課題を完璧に達成できているという人は少ないでしょう。講師やメンバーと相互に意見交換をすることによって、内容の理解がさらに深まり、課題点を認識することができます。また、解決策が見つからない場合は、1人で悩むより複数で知恵を出し合うことで答えが見つかりやすくなるでしょう。

成功した体験を発表する

前回の研修時から成長した点やサクセスストーリーなどをプレゼン形式にして発表するのも効果的です。プレゼンでは資料を使ってわかりやすく他のメンバーに説明する必要があるため、準備を通して必然的に自分自身でよかった点や課題を整理できるでしょう。同時に、プレゼンを通して知識をアウトプットすることで、研修内容が定着しやすくなります。合わせて、質疑応答によって自分では気が付かなかった発見があるかもしれません。

さらに、聞いているメンバーにとっても成功体験は実務に役立つノウハウとして有益な情報となるでしょう。所属部署が違うメンバーが集まる場合は、他の部署がどのような仕事をしているのかを学べる機会にもなります。成功体験のシェアによってメンバー同士で志気が高まり、会社への帰属意識も高まるでしょう。

イメージを実際の行動に落とし込む

研修の振り返りや自己評価、成功体験の共有などを行ったら、さらに次のステップへの目標を立てます。初めての研修では職場の環境についてよくわからず、内容を理解しても具体的な行動計画を立てるのが難しいことがあります。ですが、実務を経験した上で行うフォローアップ研修では、将来こうあるべきと描くイメージを具体的な行動プランに落とし込んでいけるのでより効果的です。

目指したい大きな目標に向かって、必要なキャリアパスや行動指針は何かという点について具体的に話し合ったり書き出したりするとよいでしょう。講師やメンバーと意見を交換しながら具体的なプランを作成します。プランが明確になっていると振り返りがしやすいため、モチベーションアップにもつながります。

研修のポイント

フォローアップ研修を効果的なものにするポイントは、研修をきっかけにPDCAサイクルを回していけるようにプログラムしておくことです。PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字をとったものです。これをサイクルとして繰り返していくことで継続的に業務の改善を促すことができます。研修を行う際には、各自が行動目標と計画(Plan)を立てておくようにすると、フォローアップ研修までの期間を実行(Do)する期間とすることができます。フォローアップ研修では評価(Check)と改善(Action)を講師や他のメンバーと行うことでPDCAが回しやすくなるでしょう。

フォローアップ研修をより効果的なものにするためには、3カ月後や6カ月後の行動目標をシートに記載しておくと進めやすくなります。研修中にフィードバックをもらえる機会を作っておけば、さらなる成長へとつながるでしょう。

入社数か月の社員を対象とした研修

フォローアップ研修は新入社員や中途採用などの新しく会社に加わった社員を対象にするものや中核社員を対象にするものなどさまざまなものがあります。ここでは、フォローアップ研修を取り入れると特に効果が高いと考えられている入社数か月の社員を対象とした研修をご紹介します。

入社3カ月の社員

入社したばかりの社員を対象としてフォローアップ研修を行う場合、初めの研修から3カ月後を目安にフォローアップの機会を設けると学んだ内容と実践したことを照らし合わせて消化しやすいでしょう。研修の間を開けすぎずに研修を入れることで学んだことが反復され、さらに深く理解できるようになります。

同時に、3カ月間の間の振り返りや成果のプレゼンテーションを入れると、アウトプットしながら理解力を深めることができます。配属された後の不安や疑問などを聞き、社会人としての心構え・仕事の進め方を再確認するとよいでしょう。

入社6カ月の社員

6カ月経つと、業務や仕事について理解が深まっているメンバーが増えてくるでしょう。成長具合にも個人差が出てくる頃です。同じ時期にスタートしたメンバーと再会して成果を発表することで、お互いのよい刺激になります。また、疑問や課題について情報交換することでグループの絆が深まり、仕事へのモチベーションや企業への帰属意識の高まりにも繋がります。

フォローアップ研修とは?まとめ

フォローアップ研修は、対象者や内容によってタイミングを考えて導入していくと効果的です。研修で学んだきりにするのではなく、時間を置いて振り返り復習することで、内容が定着するでしょう。今回ご紹介したポイントを参考にフォローアップ研修を取り入れると、PDCAを回しながら効果的な研修を提供していくことができます。

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記事:主体性とは?主体性がある人の特徴やない人との違い
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ワークハピネスでは、社員が即戦力となって企業の成長に貢献できるように効果的な研修を提案しています。フォローアップ研修のように、研修の効果を最大限引き出せるような研修の構成もご対応いたします。「自社に合った研修を行いたいが、どうしたらいいかわからない」「今までの研修では実際に効果があったか掴めていない」といったお悩みをお持ちの企業様はぜひご検討ください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

嶺田賢

大学卒業後、上場派遣会社に入社し、その後、教育系子会社のエスプール総合研究所(現:ワークハピネス)へ。各種サーベイなどの設計・開発、人事制度構築、理念浸透などのコンサルティングを経て、教育周りの企画提案を主な業務とする法人営業を担当。関西地域で大手上場企業の新規開拓をメインに携わり、お客様の理念体系、今後の戦略に沿った、「人の育成」「仕組みの整備」を体系的に提案することを得意としている。

2019年からマーケティングチームの立ち上げに責任者として関与。デジタルの力を活用して、会社の売れる仕組みづくりを構築している。

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