トレンド情報

2020.11.04

主体性とは?主体性がある人の特徴やない人との違い

人材育成において、たびたび「社員に主体性がないこと」が課題として挙げられます。特に、新入社員の主体性のなさが課題となっている会社やチームも多いことでしょう。最近ではテレワーク・リモートワークといった働き方の変化によって、能動的に働ける人材が重視されています。目まぐるしく変化する環境に適応するためには、社員の主体性を高めることが重要です。今回は、主体性がある人とはどんな人なのか、主体性のある人とない人の違い、主体性を高めるために知っておくべきポイントについて解説します。

主体性とはなにか

主体性とは、「周囲の意見や第三者からの指示に頼らず、自分自身の考えを柱として問題に取り組む性質」を意味します。主体性がある人は、自分が何をすべきか、自分が動いた結果どのようなリスクが考えられるかを分析し、行動に移せることが特徴です。

主体性は、英語で「Independence」と表します。「独立」という意味もあり、組織やチームで動くときにも役立つ性質を指します。類語に「自主性」がありますが、主体性と自主性には決定的な違いが2つあります。

まず1つ目は、「目的の有無」です。自主性は、すでにある目的に対して行動をします。しかし、主体性は何をすべきか目的やゴールが決まっていないため、自分で決めて行動する必要があります。

2つ目は、「責任の有無」です。自主性は、目的やゴールが明確なため、伴うリスクや責任はあまり大きくありません。一方、主体性は目的やゴールを自ら決めているため、到達までのタスク管理を行う必要があります。そのぶん、自分だけでなく周囲に与える影響や責任も大きくなります。

主体性と自主性を比較すると、自主性のほうが目的が明らかで負うリスクや責任が小さく、習得のハードルは低いといえるでしょう。

主体性のある人は「自責思考」が基本

主体性のある人は、プロジェクトや何かを進めるにあたり問題が生じても、他人のせいにすることはありません。反対に、主体性がない人は、物事が上手くいかないときに、責任を他人や物に向けがちです。

例えば、電車遅延によって遅刻やトラブルが起こったとしましょう。主体性がある人なら、遅延やトラブルの責任を自分の準備不足だと捉え、「明日は早めに行動しよう」と考えることでしょう。一方、主体性のない人は電車が遅れた原因に対して怒ったり、責任を押し付けたりします。このように、主体性のある人は躓くことがあっても他人のせいにすることなく、自分の行動を省みて次回の行動に活かすことができます。

会社員として主体性がある人・ない人の違い

主体性がある人・ない人は会社やチーム内においても明確に差が出ます。以下に主体性のある人と主体性のない人の違い・特徴をまとめました。

●会社員として主体性がある人

  • 仕事に対して能動的
  • 会議で自分の意見を言える
  • 仕事へのモチベーションが高く向上心がある
  • 自分で仕事を探すことができる
  • 仕事で失敗してもリスタートを切れる

●会社員として主体性がない人

  • 仕事に対して受動的
  • 会議で自分の意見を言えずに周りに合わせてしまう
  • 仕事へのモチベーションが低く向上心が低い
  • 指示がないと仕事ができない
  • 仕事で失敗すると立ち直れない

昨今、職種を問わず、主体性がある人材を求める会社が増えています。テレワークやリモートワークを導入する会社が増え、職場から離れた場所でも能力を発揮できるような社員を増やしたいと考える会社が増えたためです。周りの目がない環境で仕事をするためには、自分を律して前向きに取り組む力が必要です。主体性がない人は、テレワークやリモートワークのようなこれからの働き方において結果を残すことがむずかしいといえるでしょう。

どうすれば主体性のある会社員になれるのか

入社して間もないうちは、上司からの指示で行動することがほとんどです。しかし、仕事に慣れ始めたら、いつまでも指示待ちに徹するのではなく、少しずつ自分で考えて行動することが求められます。

主体性のある会社員になるためには、受動的な行動から能動的な行動にシフトチェンジすることが大切です。ただし、自分勝手な行動にならないように、「相手のニーズ」と「報告・連絡・相談」をしっかり押さえておく必要があります。

主体性がある人の特徴

主体性がある人には、いくつか特徴があります。主体性を習得するには、不足している部分や課題点を見つけて、仕事への取り組み方を変えていくことがポイントです。まずは、自分に主体性があるかどうかをチェックするために、主体性のある人の特徴や言動を比較してみましょう。

分からないことでも自分で理解しようとする

主体性がある人は、仕事のやり方やトラブル対応など、分からないことも自分で理解しようと努力できる点が特徴です。情報を集めて調べたり、上司や同僚など詳しい人に相談したり、目の前の壁をどうやったら越えられるか考えることができます。もし分からないことに直面しても、諦めたり適当にごまかしたりすることはありません。問題の放置や先送りが、根本的な解決にならないことをよく理解しています。

また、自分の考えに固執せずに相手の立場や意見の違いを理解しようと努めるため、会議や商談でもスムーズな意見交換が可能です。分からないことを理解するためには、時間や手間がかかりますが、知識や経験など得られるものもたくさんあります。その場限りの解決ではなく、自分の成長につながるような働き方ができることも主体性のある人の特長だといえます。

自ら進んで何でも行おうとする

主体性がある人は、自ら進んで何でも行おうとする強い行動力を持っています。他人からの指示を待って行動する「指示待ち人間」と呼ばれるような人はどこにでもいますが、主体性がある人は仕事だけでなくプライベートでも、自分が何をすべきかしっかり考えたうえで行動できます。

しかし、指示されたことだけ完了させるだけでは主体性があるとはいえません。主体性がある人は、より効率良くプロジェクトを進めるために必要な提案やリサーチもセットで行います。目の前にある課題をこなすだけではなく、先を見越した行動は、主体性がある人ならではです。

頼んだ内容+αの仕事ができる人ほど、主体性が高い人材といえるでしょう。期待以上の仕事をこなす人材は、会社だけでなくクライアントにとっても貴重な存在です。

知的好奇心が高い

主体性がある人は、知的好奇心が高い傾向にあり、物事に対して自分から進んで接点を持ちます。「分からないことでも自分で理解しようとする」という考えも相まって、知識の引き出しも次々と増えていくことが特徴です。知的好奇心から得た情報や経験は、プロジェクトに新しい視点を取り入れたりアイディアを提案したり、仕事面でも大いに役立つでしょう。

仕事に慣れてくると、新鮮味が失われ、パフォーマンスが低下することも少なくありません。しかし、主体性がある人は、他人や周囲にアンテナを張って情報を集めることができます。社内の人間やクライアントとのコミュニケーションも円滑になり、仕事をスムーズに進めることが可能です。

ポジティブ思考

主体性がある人の特徴には、ポジティブ思考も挙げられます。ポジティブ思考とは、失敗してもくよくよせずに気持ちを切り替える考え方です。仕事でミスをしても、同じ失敗をしないためには何が必要か、何をすべきか考えを巡らせます。

ミスをしても、言い訳に時間を使うことなく改善策を考えられるのも主体性がある人の特徴です。単に失敗を気にしないのではなく、失敗を無駄にしないといえるでしょう。失敗によって学んだことは、自分で物事を考える判断材料となります。失敗の数が多くても、その都度原因や改善点を考えるため、結果的に大きな成功に結び付くことも少なくありません。

行動や発言が積極的

主体性がある人の多くは、行動や発言が積極的です。これまでの経験や周囲からの評価が自信につながり、積極的な行動と発言によって成果を上げ、さらに自信につながるという良い流れができています。

積極的に行動や発言をするためには、勇気が必要です。行動や発言が否定されたり失敗したりする可能性もあります。主体性がある人は、ネガティブなリスクにつぶれることなく、初めの一歩を踏み出すことが上手です。例えば、必要な資料作成や会場のセッティングなど、指示される前に上司や同僚に確認を取ったうえで積極的に準備をすることができます。

また、主体性がある人はフットワークが軽いことも特徴です。責任が伴う行動も尻込みせず対応し、経験のないことに対してもチャレンジできます。

責任感が強い

責任感が強いことも主体性のある人の特徴です。引き受けたことや自分で考えて行動したことに、最後まで責任を持って対処します。主体性がある人といわれる人がすべての仕事を丁寧かつ正確にこなせるのは、責任を負う覚悟を持って挑んでいるからです。

主体性と責任感がセットである理由は、「自分で選んで行動している」「自分で考えて物事を進めている」という点にあります。主体性がなく責任感が弱い人は、「指示されたから」「やらされている」などの気持ちで仕事をしていることがほとんどです。また、責任感が強いと、チーム内の人間関係やクライアントとの信頼関係を築きやすいというメリットもあります。

主体性を高める方法

主体性は、自分で選択し決断する機会を増やすことで高められます。仕事だけでなくプライベートな時間にも、「考えて選択する」「選択する」「自分の意見を伝える」の3つを意識することがポイントです。社員や部下に主体性を習得させるなら、自分で考えて判断する機会を与えることも心がけましょう。

ここでは、主体性を高める具体的な方法を解説します。

自ら考えて選択する場面を作る

主体性を高めたいと考えている人は、まず普段から自分で考えて選択させることを心がけましょう。職場には選択できる物事がたくさんあります。考え通りにいかず、選択が裏目に出ることもありますが、そこから何かを学び対策を考え、知識や経験を得ることは、主体性を習得する絶好のチャンスです。

  • クライアントの要望に応えられず、プロジェクトを失注してしまった

→クライアントに提案する際は、ニーズに合わせたプランを複数用意する

  • 商談用の資料に不備があり、うまく説明することができなかった

→商談がある日は5分前行動を心がける、前日までには資料を全て準備する

このように、小さな選択でも積み重ねによって達成感や成功体験を得ることができます。達成感や成功体験は、今後の仕事に意欲的に取り組む活力となります。また、社内やチーム内で主体性があると感じる人を、お手本にするのも1つの方法です。主体性がある人の言動を真似することで、主体性がある人材に近づきやすくなります。

自分の意見を人に説明できるようにする

いくら自分の意見があったとしても、社内やチーム内で説明できなければ主体性は発揮できません。自分の考えがあっても他人の意見に流されて行動しているようでは、「指示待ち人間」と同じです。主体性を高めるために、普段から自分の考えや意見を人に説明できるようにしましょう。

自分の意見を持つためには、周りの出来事やニュースに対して「自分はどう感じたか」「自分ならどうするか」を考える習慣づけがおすすめです。また、自分の意見を説明することが苦手だと感じている人は、チーム内での情報交換や会議の場で発言する機会を増やしてみましょう。緊張や不安は、数をこなすことで少しずつ軽減されます。

まとめ

主体性がある人と主体性がない人の違いは、物事の考え方・思考・行動力などです。仕事を円滑に進めるためには、社員1人1人が主体性を持って行動することが求められます。主体性を高めるためには、「自分で考える力」と「意見を人に説明する力」に注目してみましょう。

「株式会社ワークハピネス」では、人材育成や組織開発コンサルティングを行っており、新入社員だけでなく社員全員がより良く働くための人材育成を行っています。「社員にもっと主体性を持って働いてほしい」「惰性で働いてほしくない」というような考えを持っている企業の皆様に、それぞれの課題に合わせた人材育成プランをご案内させて頂きます。主体性を持ってもらうためのセミナーや、実際に研修を行った事例もありますのでぜひご参考ください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

嶺田賢

大学卒業後、上場派遣会社に入社し、その後、教育系子会社のエスプール総合研究所(現:ワークハピネス)へ。
各種サーベイなどの設計・開発、人事制度構築、理念浸透などのコンサルティングを経て、教育周りの企画提案を主な業務とする法人営業を担当。
関西地域で大手上場企業の新規開拓をメインに携わり、お客様の理念体系、今後の戦略に沿った、「人の育成」「仕組みの整備」を体系的に提案することを得意としている。

2019年からマーケティングチームの立ち上げに責任者として関与。デジタルの力を活用して、会社の売れる仕組みづくりを構築している。

人材・組織開発に携わる方必見!現場で役立つ最新セミナー開催中!
ONLINE セミナーダイジェスト 人気のセミナーを3分程度の無料動画にまとめダイジェスト版をご用意致しました。セミナー受講の参考に、ぜひご覧ください。SEE ALL DIGEST MOVIE

INDEX