ソフトウェアの設計・開発などを手がけるの株式会社ディ・アイ・システム様で実施した課長向けマネジメント研修の導入事例です。成人発達理論をベースにスキルや知識の成長である「水平方向の成長」のみでなく、意識や認識の成長である「垂直方向の成長」を軸としたケースです。 全てオンラインで、手あげ式の複数開催で実施しました。
- 課題
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- 会社の更なる成長のために課長層に向けた次世代リーダー育成の必要性
- 実施策
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- 手あげ式のマネジメント研修を複数回実施
- 効果
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- 成人発達理論やコミュニケーション理論を活用した部下とのコミュニケーションの向上
- システム思考による課題発見力の向上
実施プログラム
インタビューご協力
【企画者】
青鹿 育郎 様
【受講生】
安田 倍三 様
石井 良太 様
研修受講前はどのような課題意識を持たれていましたか?
課長になってまだ1年弱ということで、組織そのものの方向性や方針やミッションをどのように決めてどのように運用していくのか、組織に所属しているメンバーをどのように育てていくのがいいのかというちょっと日々悩みながら進めていたところがありましたので、改善するための一歩になればいいかなというところで研修を受けさせていただきました。
これまで感覚的な感じで部下と接していましたので、研修を通して新しい気づきや考え方があれば積極的に取り組んで今後のマネジメントに活かしていきたいと考え今回の研修に臨みました。
研修を振り返って学んだことや一番の成果はどんなことですか?
『システム思考』がやはり一番気づきが大きかったというか、ワーキングを通して色々動かしてみたりして実感できましたし、実際に組織運営していく中で物の見方が変わりました。目の前の問題に対処するだけじゃなくて、根本的な原因はなんなんだろうとか全体的なところはなんなんだろうというところを一度洗い出してみようというところを考えるように変わったところが一番の気付きだったかなと思います。
今までは自分の物差しや感覚で対応してきたんですけども、今回の研修の中で主にコミュニケーション理論が参考になり、それと自分のこれまでの対応の仕方と掛け合わせてそれぞれの方の特徴とかを感じることで、より客観的にその人自身を見ることにとても役立ったかと感じております。
学びを現場で活かせていると感じることはどのようなことですか?
コミュニケーション理論で慎重な人とかアクティブな人とか色々タイプがあるということで『この人はこういう傾向があるんだな』とか、『それならこう言ってみよう』といった行動に繋げられているので、現場に活かせているかなと。あとはコーチングの部分ですかね。メンバーに対してゴールは何なのか目標設定をしてそれに関して順に物事を進めていくっていうことで、コーチングのやり方というのも新しく学ぶことができたのでそこも現場に活かせているのではないかと思います。
チームでお客さんとの関わりの相談なども日々結構受けることが多いんですけれども、チームのメンバーやその先のお客さんの特徴を捉えた上でこういう風に対応した方がいいんじゃないかとか、今回の研修を通じてより具体的にアドバイスできるようになっているのかなと思います。
研修中に自分が変化していることが感じられたエピソードや、印象的な場面があれば教えてください。
グループワークの部分で変化したなと思います。グループワークの前にまずは自分ひとりでちょっと考えを詰めてみましょうというステップを経て、その後意見をグループの3人ないし4人で整理していきましょうと。まずは一人の時間で自分なりには整理できたつもりでも、チームのメンバーと話してみると良い意味で自分の思ってなかった意見やより良い意見とか今まで自分が持っていなかった視点とかっていうのが整理できてより良い方向に向けることができたなということがあったので、複数人で話す時間はありがたい時間だったかなと思ってます。
成人発達理論で今自分自身がどの状態にあるのかというのも意識した上で、どこに向いているのかを私自身もですし話す相手が今どういう状態にあるかというのも意識しながらそれをコーチングなどに役立てることができました。コーチングの一番の目的であるその人自身の時間を大切にする、その人が成長するためにがいずれ跳ね返って自分自身の成長にも繋がると思いますので、相手の成長を促すためにはどういったやり方が一番いいのかというのが今回の研修ですね。そのコーチングであったりコミュニケーション理論の部分を掛け合わせて、今までの感覚でマネジメントをやってきた時よりは自分の中にも落とし込めているのかなと感じることは結構あります。
一言でいうとどんな研修(体験)でしたか?
非常に学びもあって自分の今後に活かせる貴重な研修になったのかなと思います。後はちょっと横の繋がりを広げられたところも良かったかなと思っておりまして、普段会わないメンバーと会話して交流を深められたのでそういった意味でも良かったのかなと思っています。
一言で言うと、ものすごく自分自身とこれまでのやり方を振り返ることができて、ものすごく有意義な経験になったなと思います。
研修を企画された背景をお聞かせください。
我々の会社が更に成長していくためにはやはり人の成長が非常にキーかなと思っております。今回に関しては課長から部長代理をいかに成長させるかというところを観点に、次世代のリーダーを育成するためにどうしていったらいいのかを研修を通して色々と学ばせていただいたところが今回の研修の主旨となります。
手挙げ形式・複数開催実施という形でしたがどのような意図や狙いがあったのでしょうか?また、そのメリットは感じられましたか?
手挙げに関しては、まずはマネージャー本人たちが自分自身を成長させていきたいといった人間をピックアップするために今回はやらせていただきました。複数回にかけてやらせていただいた部分に関しては、複数回・短時間に分けてやることによって研修の間の中でもその振り返りができるというところもありましたし、新しいスキルを学んだ時にその試すところが複数回に分けてできることがメリットだなと感じておりましたので、そういったところを目的に分けさせていただきました。
各自が非常にモチベーション高く一緒に臨んでくれましたし、事前の準備含めて一人ひとりのマインドがかなり高かったので、単純に『こうやりなさい』と言われてやる研修よりも本人達が学ぶ姿勢が非常にありましたので、研修を受けた後の変化というのは通常の研修よりも非常にあったんじゃないかなと思います。
研修実施中や実施後で受講者にどのような変化がありましたか?
計画を分類できるスキルといったところでは、今後メンバーと接する際の立ち振舞いにも利用できると非常に前向きな意見が多くありました。改めて自分の部署にそういったところの状況を振り返る良い機会になったと非常に前向きな意見が多くて、私としてもここまで効果があるものかと正直びっくりしています。
部署の壁を超えたコミュニケーション・学び合いは効果的でしたか?
今回の研修を通して色んな部署の人間が意見交換をすることによって、色々と新たなアイディアが浮かんだりですとかそういったことが受講者の間では生まれたんじゃないかなという風に思っています。
今回の研修を実施したことで得られた成果はどのようなものがありますか?
こういった研修というのは『やらされ感』が非常に強いですけれども、非常に多くの受講者が前向きで受講者間の意見交換が活発だったといったところは非常に効果があったと思います。またこの研修を通して受講者一人一人が現状に危機意識を持っているといったところも確認できた点です。危機意識に対して前向きな姿勢で課題にぶち当たろうと、それを乗り越えようといった姿勢が見えたといったところも大きな成果だったなと思います。
これからの時代に沿ったマインドセットというものを学ばせていただきました。垂直方向の成長・水平方向の成長ですね。そういった部分とチームを活性化させるためのスキルセットを学ばせていただきましたけれども、何よりも学んだことを受講者一人一人が実践していくことが非常に私自身重要だと考えております。