種苗事業をおこなう株式会社サカタのタネ様で実施した、キャリア研修の導入事例です。入社10年目前後の中堅社員の「キャリア形成の方向性を見出しにくい」という課題に対し、今回の研修では、体験型プログラム「ZIPANGU」を活用しました。体験を通じて自分らしい貢献のあり方を言語化することで、主体的に動く意識の醸成に繋がりました。
- 課題
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- 中堅社員として仕事の質・量・責任が上がっている一方で、成長を言語化する機会がなかった
- 集合研修がなく、会社として期待する役割や貢献の方向性を伝える機会がなかった
- 実施策
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- 体験型プログラム「ZIPANGU」で”自分の役割”を認識
- 価値観とビジョンをワークを通じて言語化し、キャリアビジョンを策定
- 全国の支店から集まり、同世代での共感と学びを深めた
- 効果
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- 自分なりの貢献の方向性が言語化できた
- 自ら動くことで周囲に良い影響が与えられるという気付きになった
インタビューご協力
【企画者】
株式会社サカタのタネ様

国内営業本部 副本部長 近藤 様(お写真中央)
国内営業本部 矢吹 様(お写真左側)
国内営業本部 和泉 様(お写真右側)
※所属は2026年3月時点の情報です。
中堅社員の役割認識とモチベーション向上へ

Q:研修を実施しようと思われた背景や目的を教えてください
【近藤さん】
当社は、研究開発・生産管理・品質管理・販売といった一連の工程を通じて、タネを安定的にお客様へお届けしています。人事企画部では、これら多岐にわたる業務に対応するため、これまでステージ別研修を一元的に実施してきました。しかし、販売に携わる社員に限定した研修や、同世代が集まる研修は実施していませんでした。
さらに、コロナ禍を経て集合研修の機会が減少したことから、国内営業部門においてリアル形式の研修実施を検討する中で、今回は入社10年前後の社員に焦点を当てることにしました。この世代は業務に慣れてきた一方で、プライベート・仕事の両面でさまざまな変化を迎えており、今後のキャリアを見直す重要な時期にあることがその理由となります。
そこで、今回の研修では、「会社として期待する役割」や「今後の貢献の方向性」を明確に伝え、社員のモチベーションを高め、より意欲的に業務へ取り組めるようにすることを目的としました。そして、国内営業部門に対象を絞り同じ意識や課題感を持つメンバー同士が共感や学びを深められるよう、日本全国の支店から同世代の社員が一堂に会する集合研修として実施いたしました。
Q:なぜ体験型プログラム「ZIPANGU」を選ばれたのでしょうか
【近藤さん】
できれば長時間でも集中して楽しめる研修が望ましい、ということで御社にご提案をお願いしたところ、ゲームを取り入れたZIPANGU(ジパング)をご紹介頂きました。
内容も面白そうで、みんなが集中して1日かけてやっても楽しめそう、と感じたためこちらに決定しました。

補足情報:今回の研修では、まずZIPANGUを通して「自分の役割とは何か」をゲームの中で体感し、認識していただきました。そのうえで、自分の価値観やビジョンをメンバーと共有し、フィードバックを受けながら言語化していきます。最後に、その言語化した内容をもとに、今後自分は何ができるのか、どのように貢献していくのかをアクションプランとしてまとめます。
Q:研修に期待されていたことと、実際に感じられた効果について教えてください
【近藤さん】
今回の研修に期待していたのは、参加者が「メンバーと協力しながら周囲を巻き込み、場をリードする意識」を持つことでした。そのため、単なる知識習得ではなく、各々の役割を理解し協働しながら、状況に応じてリーダーシップを発揮する体験を提供したいと考えていました。
実際に導入した体験型プログラム「ZIPANGU」では、まさにその“協働しながらリーダーシップを発揮する”場面を体験できたと感じています。ゲーム要素を取り入れたプログラムにより、参加者同士がコミュニケーションを取り、役割分担や意思決定を行う中で、主体性やリーダーシップを発揮する機会が生まれました。
普段の仕事では見られないような、リラックスした表情で参加できた

Q:研修を実際にやってみて率直にいかがでしたか?
【近藤さん】
和気あいあいとした雰囲気の中で、前向きに取り組む姿が多く見られ、とても良い研修になったと感じています。全国各地の部署から参加があり、同じ会社に所属していても普段接点のない方同士も多かったため、最初は緊張した雰囲気でした。しかし、研修やゲームを通じて自然な交流が生まれ、終盤には一緒に課題を攻略した達成感から仲間意識が高まっていました。
価値観を理解するワークでは、ジョハリの窓を意識した進め方により、自然な自己開示が促され、他者理解が深まる有意義な時間となりました。また、ビジョンを表すワークでは、自分でも気づいていなかった一面を前向きに受け止めることができ、参加者それぞれが自己肯定感を高めるきっかけになっていたように感じます。
Q:実施当日の様子について教えてください。
【近藤さん】
参加者の皆さんが本当に楽しそうに取り組んでいたのが印象的でした。笑い声が響き、終始笑顔で協力しながら進める姿が見られ、これまでの一般的な研修ではあまり見られない雰囲気でした。
【和泉さん】
普段の業務ではパソコンに向かって真剣な表情で仕事に取り組むメンバーが多いのですが、研修では遊びの要素もあり、自然と笑顔が生まれていました。楽しそうに参加する姿から、リラックスした表情が見られ、非常に良い空気感の中で進められたと感じています。
Q:実施当日の印象的なシーンはありますか?
【近藤さん】
印象的だったのは、ゲームの設計に「自分の思い込みに気づく」仕掛けがあったことです。参加者はルールを正しく理解しているつもりでも、実際には自分の勝手な解釈で進めてしまう場面がありました。本来のルールが改めて明確になった瞬間、会場全体が驚きに包まれたのがとても印象的でした。
この体験を通じて、全体把握や状況把握の重要性が自然に学べるようになっており、プログラムの完成度の高さを感じました。「自分の思い込みだった」と気づいた後は、より協力的な雰囲気に変わり、チーム全体がゴールに向かって一丸となって進めていました。条件や材料を最大限に活用しながら、最終的には良い成果を出すことができ、学びと達成感の両方が得られました。
Q:実施当日に印象に残った参加者はいましたか?
【近藤さん】
印象的だったのは、ある営業担当者の行動です。ゲーム中に「チーム戦だ」と誤解し、思わず「優勝だ!」と声を上げる場面がありました。しかし、正しい情報を理解した瞬間、少し恥ずかしそうな表情を見せたのがとても印象的でした。
役割にのめり込むと視野が狭くなることを実体験できたのは、ZIPANGUならではの良さだと感じています。
「もう少し自分でも発言してみようかな」という気づきにつながった

Q:研修当時を振り返っての感想はいかがですか?
【近藤さん】
研修後に実施した参加者アンケートでは、「良い研修でした」という回答が非常に多く寄せられました。こうした声を見て、改めて「やって良かった」と強く感じています。
【和泉さん】
研修後、参加者からは非常に前向きな声が寄せられました。
「参加前は一般的な座学型研修だと思っていましたが、とても良かった。」「この研修は今後も継続してほしい。」「機会があれば、ぜひまた参加したい。」
こうした感想からも、今回の研修が社員にとって有意義な機会となったことを実感しています。
Q:研修を通じて参加者にどのような変化や気付きがあったと感じますか? また、今後どのような成長を期待されていますか?
【和泉さん】
今回参加した中堅社員の中には、比較的控えめな方や「自分の意見を言っても仕方がない」と考えていた方もいました。また、国内営業部門内では初めての中堅社員向け研修ということもあり、情報が少なく参加に不安を感じていた方もいたようです。
しかし、研修を通じて見えてきたのは、そうした方々も日頃から多くのことを考え、業務に真摯に取り組んでいるという姿でした。さらに、「これまで考えてはいたものの、あまり表に出してこなかったが、もう少し自分の意見を発言してみようと思えた」という声もあり、前向きな変化を感じる場面がありました。
こうした積極性が今後さらに発揮されることで、組織全体がより活性化し、強くなっていくことを期待しています。
【近藤さん】
ゲームでは役割が明確に分かれているため、自分の意見をはっきりと伝えなければ進まない状況がありました。一生懸命発言することでチーム全体が一体となり、前に進めることができました。この体験から、「もう少し自分でも発言してみようかな」という気づきにつながったようです。
今後は、管理職へのステップを意識する段階に入っていることを理解し、より広い視野やリーダーシップを少しずつ身につけていってほしいと考えています。今回の経験が、そのキャリア準備を前向きに進めるきっかけになれば嬉しいです。
チームの大切さ、チームで協業する大切さを実感
Q:ワークハピネスを選ばれた理由を教えて下さい。
【矢吹さん】
アクティビティ型の研修を実施できる会社をいくつか検討する中で、堅すぎず、参加者が構えずに取り組めそうな研修会社を探していたところ、御社に出会いました。規模感や雰囲気がちょうどよく、ホームページからも親しみやすさが伝わってきた点が印象的でした。
また、ゲーム要素を取り入れつつ無理のない形で参加できる点や、講師の関わり方がフラットで受講者がリラックスして臨めそうだと感じたことが、御社を選定する決め手となりました。
Q:同じような課題を抱える他社に、このサービスをおすすめするとしたら、どんな点を伝えたいですか?
【近藤さん】
学びが一番大きかったのは、冷静な状況判断や情報の認識、そして限られたリソースをどう活用するかを考えながら、役割分担して進めなければゲームが成立しないという点です。このプロセスを通じて、チームの大切さ、そしてチームで協働することの重要性を強く実感しました。
さらに、自分自身がリーダーシップを発揮しなければならない場面も多くあり、協働の大切さやリーダーシップを意識してもらうには非常に良い研修だと思います。単なる座学ではなく、体験を通じて学べる点が、このサービスの最大の魅力だと感じています。

体験型プログラム「ZIPANGU」で役割を体感で学ぶ
今回の研修で使用した「ZIPANGU」は、ゲームを通じて自分の役割や行動を振り返るプログラムです。参加者は、ゲーム中の自分の行動を振り返ることで、役割認識の重要性や協働の大切さを実感。座学では得られない深い気づきを得ることができました。
















