女性が大いに活躍する予感
世界経済フォーラムが各国のジェンダー不平等状況を分析した2019年の「世界ジェンダー・ギャップ指数」で日本は121位で過去最低を記録しました。
G7で最下位。中国や韓国よりも下です。この状態は情けないばかりかサスティナビリティーという観点で危険なのです。
女性がいないと銀行は潰れる??
かのリーマンショックは金融ビジネスに関わる男性達の暴走によって引き起こされました。「もしリーマン・ブラザーズがリーマン・シスターズだったら同じような金融危機は起こっただろうか?」なんて話があります。
男性はリスクを負って短期志向で収益を得ようとするのに対して,女性はリスクを回避した長期視点での投資スタイルを持つとの科学的データがあるのです。
ちなみに「世界ジェンダーギャップ指数」トップはアイスランド。
アイスランドではリーマンショックで多くの銀行が倒産して国家存亡の危機となりました。
金融危機の原因を調査した政府は、その報告書で、真因は銀行幹部における女性の登用比率が低かった事であると結論付けました。のちに企業幹部や政府の要所に女性を一定数登用する義務を課すクォータ制度を推進し、サスティナブルな国造りを進めています。
テレワークで女性が活躍する時代に
女性の活躍に関して長らく後塵を拝してきた日本ですが、テレワーク社会となり状況が一変する予感を感じます。理由は以下の3つ。
1.長時間労働が無くなる
2.出張や接待がなくなる
3.女性的な気配りが喜ばれる
「長時間労働が無くなる」
女性活躍推進を妨げる問題は長時間労働でした。子育て中の場合、時短勤務を前提としないと女性は働けないのです。ところがテレワークとジョブ型雇用が当たり前となると事情は変わってきます。フルフレックスとテレワークを組み合わせれば時短勤務なしに子育てをしながら働けます。
評価や昇進・昇格で不利に扱われることも減ります。逆に、家事や育児を行いながら集中して成果を出そうとする女性の姿勢は男性よりも優れた成果を出す可能性が高いです。
「出張や接待がなくなる」
女性が活躍する上で障害となっていたのが出張や接待への対応でした。テレワーク前提社会となることで出張や接待もなくなりますから、この面でもディスアドバンテージは消滅します。
あと、隠れた障害となっていたのが上司が部下を「ちょっと一杯行くか?」と誘うノミニケーションです。
会社の勤務時間のフォーマルな会議ではなく、この夜の居酒屋のノミニケーションによってインフォーマルに様々な意思決定がなされていたりしました。
テレワークで組織の意思決定が透明化していきます。
今まで、夜の街で男性たちのインフォーマルな会食で決めれれていた日本企業の様々な合意や契約が昼間のフォーマルな会議やメールのやり取りで進むようになれば、女性が活躍する上での不利な状況が無くなります。
「女性的な気配りが喜ばれる」
テレワークでは社員が孤独に陥るという問題があります。
男性上司なら「じゃ、よろしく!」と丸投げするような場面でも、女性上司はこまめに「大丈夫?何か手伝える?」と、自然に声をかけます。
この女性的な気配りはテレワーク環境下では大いに必要とされます。
企業のサスティナビリティーを高めるためにも女性の活躍は大変重要です。
テレワーク環境を最大限に生かして女性が大いに活躍できる社会にしていきましょう!
株式会社ワークハピネスは人材育成研修・組織開発コンサルティングを通して
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公認会計士として世界4大監査法人の一つであるプライスウォーターハウスクーパースにて世界初の日米同時株式上場を手がける。創業した株式会社エスプール(現東証1部上場)は現在時価総額約600億円の企業に成長。老舗ホテルのV字再生、水耕栽培農園を活用した障がい者雇用支援サービスなど、数々の常識を覆すイノベーションを実践してきた。
現在経営するワークハピネスは、3年前からフルフレックス、リモートワークをはじめとした数々の新しい働き方や制度を実証。その経験を生かし、大企業の新規事業創出や事業変革、働き方改革で多くの実績を持つ。2020年4月に自社のオフィスを捨て、管理職を撤廃。フルリモート、フルフレックスに加え、フルフラットな組織で新しい経営のあり方や働き方を自社でも模索し、実践を繰り返している。