リモートワークで生産性が下がった?!リーダーがリモート下で取り組むべき3つのこと<後半>
No Office革命

リモートワークで生産性が下がった?!リーダーがリモート下で取り組むべき3つのこと<後半>

前半では、リモートワークによる働き方の現状と、リモートワークでなぜ生産性が下がるのかについてお伝えしました。後半では、そのリモートワークで生産性を高めるためのリーダーが取り組むべきポイントについてお話させていただきます。

★ブログ記事「リモートワークで生産性が下がった?!リモートワークで生産性を高めるためにリーダーが取り組むべき3つのこと<前半>」はこちら!

リモート下で生産性を高めるためにリーダーがやるべき3つのこと

リモートワークで生産性を高めるためには、リーダーがやるべきこととはどのようなものがあるのでしょうか?そのやるべきことは3つあります。

1:チームの「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の具体化と浸透

リモート化で、一人ひとりが自立して働くためには、チームのコンテクスト(状況や背景)までを明確にし、共有していくことが重要です。
ここで言うチームコンテクストとは、「何のために我々のチームは活動し(ミッション)、いつまでに何を達成することを目指し(ビジョン&ゴール)、何を基準にして意思決定と活動をしていく(バリュー&コンピテンシー)のか」ということをいいます。

一緒に働くメンバーは、コロナウイルスがどのタイミングで収まるのか、自分たちの仕事は今後どのようになっていくのか、など不安や恐怖を感じているものです。
この戦時下でチームを束ね、生産性の高いチームをつくるためには、リーダーが率先して、不安を払拭し、目の前の仕事に集中ができる環境をつくりあげることが、生産性を高めるためには必須となります。

だからこそ、これまで以上に、「チームに勇気を与えるミッション」と、「具体的な道筋となるビジョン・ゴール」の具体化、一人ひとりが「自分で判断できるための判断軸であるバリュー」を明確にしていくことで、メンバーにモチベーションと自立を生み出し、チームに高い生産性を与えることができるようになるのです。

2:性悪説の”管理文化”から性善説の”支援文化”へ文化変革

先に述べたように、「管理の難しさ」がリモートワーク導入後の課題に多く挙がっています。では、そのような課題を感じているリーダーが、リモートワークを導入した場合、どのような行動を取るでしょうか?

メンバーに逐一報告をさせるのでしょうか?また、報告のための会議を開き、1日何をやるのか?といったことを共有する時間を設けるのでしょうか?

そのようなリーダーの下で働く、メンバーの心境を予想してみてください。会議の時間が増え、やるべき業務がとどこおってしまう恐れがあります。

3:生産的な会議プロセスへの改革

最後は生産性の高い会議プロセスをつくることです。意外とリモートワークが導入されたことで会議の回数が増えるといったことも珍しくありません。


効率的かつ効果的な会議を行うための準備が生産性の高い会議をするうえで必要となってきます。では生産性の高い会議の条件とはどのようなものがあるのでしょうか?

①会議の目的が明確

会議の目的には大きく分けて3つあります。

  • 「情報共有会議」
  • 「意思決定会議」
  • 「ブレスト会議」

会議を設ける際には、この3つのうち、今回の会議はどの目的なのかを明確にする必要があります。意外とここが明確ではないため、せっかくの会議も無駄になることがあります。

アジェンダとグランドルールが明確

 最低限、事前にアジェンダで3W1Hが明確になっていることが必要です。

  • When:いつまでに(期日やタイムライン)
  • What:何を(ゴール)
  • Who:誰が(役割)
  • How:どのように(手段)

が不明確な会議は非生産的である可能性が高いといわれています。
 
我々が所属するCatalyst Globalのグローバルミーティングでは、Webミーティングであろうと、参加者が20名だろうと50名だろうと、必ずゴールを達成させるようなアジェンダが組み、会議に参加したメンバーが一人ひとり発言できるように設計されています。つまり、生産性の高い会議になるかどうかは、5割以上アジェンダで決まるといっても過言ではありません。

ファシリテーターと議事録担当が明確

日本の会議の特徴として、あるテーマについていきなり意見を出し合うことから始まるケースがあります。一体この会議がいつまで続くのか、参加させられたメンバーの不安が募るような会議がこれにあたります。ファシリテーターを明確にし、タイムマネジメントをしないと1時間の予定だった会議がずるずると伸びてしまい、続きはまた今度といったスピード感のない会議が行われます。

また、会議をいくつかこなしていると、前回のことはほとんど忘れられてしまいます。そのため、議事録担当者をしっかりと明確に指定することが重要です。Web会議であれば、録画機能があるので、それを使って動画とセットで関係者に共有することも有効です。

以上がリモートワークで生産性を高めるためにリーダーが取り組むべき3つのこととなります。

リモート下で求められるリーダーの姿勢とは

リモートワーク下で必要なのは、管理方法を考えるのではなく、抜本的にリーダーの姿勢を変えていく必要があると考えます。それでは、リモート下に必要なのは、リーダーの姿勢とはどのようなものがあるのでしょうか。

「リモート下に必要なリーダーの姿勢」

「管理」ではなく「自立」
「報告」ではなく「相談」
「統率」ではなく「支援」

例えば、こんな感じです。

  • 1on1ミーティングでプライベートも含む不安や悩みごとに耳を傾ける
  • これまでおこなってきた毎日の報告会議を、週に1〜2回の相談対話(※)にする。
  • ミッション・ビジョン・バリューを共有した上で、実現に何が必要かアイデアを募る

※相談対話・・・参加強制ではなく、時間になったら、Web会議がオープンになりなんでも相談できる場

このようにリーダーの姿勢が変わることで、チームメンバー一人ひとりの気持ちや行動は変わり、チーム全体のパフォーマンスにも大きく影響を与えるのです。

リモートワークに限らず、働き方改革が進めていく先には、中間管理職であるチームのリーダーに多くのしわ寄せが来るものです。世界の人材育成のトレンドの1つに、「疲弊していくリーダーのリーダーシップ変革」といった内容も度々目にします。それほどリーダーの重要性が以前よりも取り沙汰される時代ということです。

不安定な世界情勢の中、我々リーダー一人ひとりがメンバーとどう関わり、どのように変革へという戦時下のリーダーシップが試されているからこそ、コロナウイルスという嵐を通り過ぎるのをただ待つのではなく、自己変革からの社会変革へと一緒に導いていきましょう。

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この記事を書いた人この記事を書いた人

納土哲也

岐阜県飛騨高山市出身。大学卒業後に、2007年にワークハピネスに参画し、エンゲージメントの高い組織コンサルティングをメインとしたワークショップ・トレーニングを企画・実施。

2015年にチームビルディングをメインとしたコンサルティング事業、Catalyst Japanを立ち上げ、文化や国籍を超えたチームづくりに従事。2018年にオーストラリアのパートナー企業であるBe Challengedに出向し、海外のチームビルディングのメソトロジーについて学ぶ。

現在は、チームビルディングを目的としたイベント・ワークショップの企画・実施の責任者として活動。

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