ITシステムの構築・運用を手がけるCTCテクノロジー株式会社様で実施した、新入社員研修の導入事例です。
行動傾向やコミュニケーションスタイルを可視化するツール「DiSC」で自己理解と他者理解を深めたうえで、体感型プログラム「Need 4 Speed」で協働を実践。楽しみながら学びを定着させることで、入社直後の緊張をほぐし、OJTトレーナーとの関係づくりにもつながる、これまでにない実践的な研修となりました。
- 課題
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- 過去に導入したツールは構造がやや複雑で、新入社員の自己理解が深まりにくかった
- 楽しい経験で終わらせず自己理解と内省を促すチームビルディングの実施を強化したかった
- 実施策
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- DiSCで行動特性とコミュニケーション傾向を可視化
- Need 4 SpeedでDiSCの理解を実践的に深化
- 効果
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- 「自己理解」や「相手との違い」が明確化され、自己認識が深まった
- コミュニケーションスタイルを日常会話の中でも活用でき、学びが定着した
- OJTトレーナー研修と連動し、実務での人間関係構築にも発展できた
インタビューご協力
【企画者】
CTCテクノロジー株式会社
人事部 人事企画課 鈴木 孝夫 様
人事部 人材開発課 小島 里佳 様
DiSCは主体性の基盤を築く目的にとても合ったプログラム

Q:今回の研修について、対象者や⽬的など概要をおしえてください

小島さん
対象は今年入社した新入社員68名です。昨年度から新入社員の自己理解をもとにしたキャリアビジョンの醸成などを目的とした自己理解プログラムを導入しており、アセスメントを使った自己理解プログラムを活用していました。
Q:どのような状態を研修で達成しようと思われていましたか?

鈴木さん
この研修では「主体性の基盤を築く」ということを目的としていました。しかし、主体性を発揮するには、まず自分を理解していなければ行動に移せません。学生時代の経験では自分の特徴や行動パターンを深く知る機会が少なく、自己認識が十分に育っていない傾向があります。また、価値観を整理する時間も限られ、グループワーク経験の少なさから他者との関わりにも不慣れな面があります。
そのため、同期との関係を意識して協働し、自分を理解しながら他者との違いを知る経験が重要です。DiSCはこうした相互理解を促し、主体性の基盤を築く上で非常に適したプログラムだと考えています。
同期同士が一緒に成長できる関係性を作るにはぴったりの内容

Q:元々自己理解としてDiSCの導入は考えていたのですか?

鈴木さん
自己理解プログラムは毎年実施しておりました。当初はエニアグラム(9つの性格タイプに基づく自己理解ワーク)を使っていましたが、タイプ数が多く構造が複雑だったため、よりシンプルで実務に活かしやすいツールを検討していました。
そこで、4タイプで構成され、行動特性が具体的にイメージしやすいDiSCが今回の目的に合うと判断し、導入に至りました。
Q:コミュニケーション強化研修(DiSC ✕ Need 4 Speed)の内容を提案されたとき、どのように思われましたか?

鈴木さん
去年他社でやったものだと、「楽しい」で終わってしまっていました。「チームビルディング」というキーワードは入っているんだけど、自分の自己理解、内省を深める部分が少し浅く感じていました。
DiSCとチームビルディング(Need 4 Speed)の組み合わせは、4月1日の段階で、最初にチームワーク研修やIT研修のような少し難しい内容に入る前に、同期同士が教え合ったり学び合ったりする関係性を作るには、まさにぴったりの内容でした。
今後の3か月間の新入社員研修の中でも、同年代とはいえ多様な人がいると思うので、まさに一石二鳥だな、という感じでした。
楽しみながらもしっかりと自己理解を進められる、とても良い流れの研修


Q:実施当日の様子について教えてください。

小島さん
2日間の研修を通して印象的だったのは、新入社員が終始楽しそうに参加していたことです。4月上旬という緊張感の残る時期にもかかわらず、講師が話しやすい雰囲気をつくり、受講者を巻き込みながら進行していたことで、グループワークも大いに盛り上がり、自然とコミュニケーションが活発になりました。
また、楽しさの中にも「自己理解の大切さ」や「学ぶ目的」をしっかり体感できており、非常に実りある時間になったと思います。実施時期も適切で、今後3か月の研修や人間関係づくりの土台として効果的な機会となりました。

鈴木さん
講師のファシリテーションや盛り上げ方、タイミングを見た振り返りの入れ方が印象的でした。ただ楽しいだけでなく、学びを深める介入が随所にあり、「これは盛り上がる」と安心して見ていられました。
参加者は本気で競い合いながらも内省を深め、自己理解を楽しみながら進められていました。OJTトレーナー制度との連携も効果的で、新入社員がトレーナーのタイプを理解し、より良い関係性を築けた点も大きな成果です。過去5〜6年の中でも最も効果的な設計だったと感じています。


Q:DiSCを習った新入社員の反応はどうでしたか?

小島さん
新入社員は最初から興味津々で、「自分は何だろう」と積極的に話しかけたり、結果に驚いたりしていました。
ゲームやワークでは「Dっぽいよね」などと話し合いながら自分に当てはめて考え、結果に納得したり新たな気づきを得たりしていました。また、診断結果の冊子を熱心に読み込み、「なるほど」「そうかも」と自分を深く見つめる姿が印象的でした。
楽しみながらも主体的に自己理解を進められる、非常に良い流れの研修だったと感じました。
チームワークとDiSCタイプ理解が融合した、熱量あふれる学びの場

Q:車を組み⽴てるという研修(Need 4 Speed)についてどう思いましたか?

小島さん
当日のカリキュラムやワーク、ゲームの様子を見て、DiSCタイプの特徴が非常に分かりやすく表れていると感じました。新入社員は終始楽しそうで、途中の振り返りでも学びを深めていたのが印象的です。
「指示を出す側」「受ける側」それぞれの役割で表れるタイプごとの違いを話し合いながら、「取り組み方ひとつでこんなに違うんだ」と理解を深めていく姿が見られました。
入社からわずか1か月足らずの段階で、ここまで和気あいあいと協力して取り組める姿に、驚きと安心を感じた研修でした。


Q:チーム内でコミュニケーションについてどんなことを話しましたか?

小島さん
ゲーム中の「早くやるぞ」という気持ちはどのグループも一貫してチームワークが取れていたと思います。
ゲーム中どの場面でも、「せっかくやるなら勝ちたい」という思いが全員にあったからこそ、みんなが同じ方向を向き、協力し合っていたのが印象的でした。グループ全体でチームワークを発揮できていて、非常に良い傾向だったと思います。

鈴木さん
仲間同士で楽しくやったり、勝ち負けにこだわったり、あるいは作戦で他の人がやっているのを偵察に行ったり、色んなことをやってました。各々が自分の持ち味を出そうという感じで、本当に良かったです。
今回はファシリテーターがプロフェッショナルな方だったので、楽しいだけではなく、ワークの中で適切に介入する、といった部分がとても上手だと思いました。本当に、大成功だったかなと思いますね。


Q:研修内で特に印象に残っていることはありますか?

小島さん
最初に「スタート」と言われて、袋からパーツを全部出す場面です。広いテーブルではないのでどうしても細かいパーツが広がってしまうのですが、散らばってパーツが落ちないように、前のめりになってみんなで輪を作り、その中に広げている場面がありました。
まだ入社して間もない新入社員同士が「何の垣根もなくここまで一生懸命やってくれるのか」とすごく印象に残っています。

鈴木さん
写真をたくさん撮りましたが、新入社員のかわいいところ、目隠しをしながら一生懸命に取り組み、無邪気に楽しんだり喜んでいる姿も含めて、そういった部分が見られたのは我々としてもすごく嬉しかったですし、面白かったです。
自己理解が浸透し、OJTの関係づくりに変化を生んだDiSC研修

Q:研修後、現場に戻られた受講者にどのような変化が⾒られましたか?

小島さん
2日間を通して、新入社員の中で「DiSCタイプの特性や強み」への理解が深まり、4月以降の研修や雑談の中でも自然にタイプを話題にするほど浸透していました。
また、トレーナーとの合同研修では互いのタイプを比較しながら、自分と相手の違いを整理・理解する姿が見られ、「自分はすぐ動くタイプ」「トレーナーは考えてから動くタイプ」といった違いを意識していました。
それによって、仕事上でどう関わり、どのように配慮すべきかまで考えられるようになっており、学びの定着と実践への意識が見られました。

鈴木さん
ネームプレートにはタイプ別に色分けしたシールを貼っていたため、3か月間を通じて自然とDiSCを意識する機会が続いていました。その影響もあり、日常の中でタイプに触れる会話が増えていたように感じます。
また、自己理解だけでなく、人それぞれ価値観や物の見方・考え方が異なることを理解することも大きな目的でした。物事の見え方や解釈が状況によって変わるという気づきを通して、多様性を受け入れる意識がより深まったのではないかと思います。


Q:OJTトレーナー研修のときに新入社員とDiSCを共有し合った際には、トレーナー側からどういった声があがりましたか?

鈴木さん
新入社員と真逆のタイプだったトレーナーからの声として、全く異なる仕事の進め方やコミュニケーションのスタイルを、自分の強み・弱みと照らし合わせながら新入社員と一緒に話せたことで、お互いに補い合える関係を築くきっかけになりました。
「自分がこういうタイプだから、こう見てくれると助かる」といった率直な共有もできました。こうした理解と対話が、OJTを通じて双方にとって大きなメリットになったと聞いています。
Q:ワークハピネスにはどのような印象を抱きましたか?

小島さん
いい意味で“研修らしくない”印象を受けました。従来の研修はどうしても堅くなりがちですが、ご説明いただいた段階から研修設計に堅苦しさが少なく、「楽しそうだな」というのが第一印象でした。
最初はどう進むのか想像がつきませんでしたが、実際に2日間見て「こういう空気づくりがあってこそ学びにつながるんだ」と腑に落ちました。
新入社員も体験を通して学びを深め、その後の雑談にも話題が出るなど印象に残る内容で、「楽しい思い出」が「学びの定着」につながったと感じています。

行動心理メソッド DiSC®診断を活用「対人コミュニケーション強化研修」
コミュニケーションのわずかな違いが原因で生じる業務トラブル、非効率な作業、ストレスの増加、提案の失敗などの問題。難解だと思われがちなコミュニケーション問題も、DiSC®理論を理解し適切に活用することで、効果的に改善することができます。この研修では、DiSC®理論のインプットはもちろん、実際にコミュニケーション手法を体験しながら学ぶことができます。
プログラムの詳細は下のバナー画像からご覧いただけます。























