テレワークでの研修のコツとは?リモートでもできる社員研修について
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テレワークでの研修のコツとは?リモートでもできる社員研修について

仕事場をオフィスに限定せず、自宅やサテライトオフィス、コワーキングスペースから働くことのできるテレワーク制度を導入している企業は増えています。テレワークによって多様な働き方が可能になり効率があがっているという企業もあれば、生産性を維持するために適切な制度を模索しているという企業もあるでしょう。テレワーク環境では、社員教育や研修が課題となっている場合もあります。

そこで今回は、テレワーク時代の社員研修の特徴や、リモートで研修を行う際の注意点、そしてスムーズに行うためのノウハウを解説していきます。

テレワーク時代の研修について

テレワークは、情報通信技術(ICT)を活用することで、勤務地や時間にとらわれずさまざまな場所からリモートで働くことのできる勤務スタイルです。在宅で仕事をする人や、カフェやコワーキングスペースなどを利用して仕事をする人もいます。働き方改革の一環としてテレワークを導入する企業が増えており、中には完全テレワークへの移行を検討する企業も出ています。

場所や時間にとらわれずに働ける分、テレワークには注意点もあります。テレワークを成功に導くためには、テレワーク特有の課題に対する解決策や運営のコツを押さえておく必要があるでしょう。

テレワークを円滑に行うために注視したい課題の1つに、リモートでの社員教育があげられます。従来、社員への研修はオフラインで行われ、講師が研修生の顔をみながら内容を伝えることができます。研修生の反応も伝わりやすく、研修のスピードを研修生の理解度に合わせたり、細かな質問に対応したりすることができるでしょう。

一方、リモート研修だと温度感が伝わりにくく、研修の成果が出にくくなってしまうこともあります。テレワークと現場研修の違いを把握し、リモートならではのデメリットをカバーする対策を施す必要があるでしょう。

テレワーク中のリモート研修の問題点

テレワークで研修を行う場合は、オフラインで対面研修を行う場合と比較し、問題となりがちな点を把握しておくとよいでしょう。ここでは、遠隔で社員研修を行う際の問題点を解説していきます。

参加者の集中力の持続が難しい

リモートによるオンライン研修では、参加者の集中力を持続するのが難しくなります。研修生が会議室など同じ場所に集まって対面での研修を行う場合は、ロールプレイングや質疑のやりとりなど、研修生からの積極的な参加が可能です。また、直接コミュニケーションをとることで講師の熱意も伝わりやすく、研修生が飽きずに参加してくれるでしょう。

オンライン研修の場合は、オフラインの研修で簡単に実施が可能なグループワークなどを取り入れるのが難しく、研修時間内に導入できるアクションが限定されてしまいます。ワークを通して積極的に参加したりリフレッシュしたりすることができないため、集中力が途切れてしまいがちです。また、講師から直接目の届く距離に研修生がいないため、研修生はリラックスした環境で話を聞くことになるでしょう。研修の内容に工夫をしないと、研修生からの注目を維持するのが難しくなってしまいます。

さらに、研修生がそれぞれ安定したネットワーク環境を確保しないと、途中で回線が切れてしまうことがあります。説明中にインターネットのトラブルが発生した場合は、研修が中断してしまい内容に集中することが難しくなるでしょう。

人数制限などリモート研修の特性に配慮

リモートによるオンライン研修の場合は、研修場所の予約をする必要がないため、多くの研修生を一度に招待しがちです。しかし、質疑応答や研修生からの積極的な参加を実現するためには、参加人数に上限を設けるなどの工夫が必要です。

少人数に留めることで、研修生が自主的に発言しやすくなったり相互に意見を交わし合うことが可能になったりするでしょう。

大人数を対象に研修を行う場合は、操作担当アシスタントをつけるなどの対策をすることで研修中のトラブルシューティングや質疑応答を手伝ってもらうことができます。研修の進行役とアシスタントで役割分担をすると、研修を円滑に進めることができます。

雑談をする場がない

リモートでの研修は、それぞれが別の場所から参加します。そのため、研修生同士が雑談を交わしたり研修生と講師が会話をしたりする機会が減ります。オフラインの研修ではコーヒーブレイクなどの休憩時にコミュニケーションをとることが多いでしょう。特に、新しく企業に入ったばかりの社員に対して研修を行う場合は、コミュニケーション不足が大きな課題となります。リモート研修を行いながら、いかに周囲の社員と打ち解けるきっかけを設けたり企業文化を共有したりするか、工夫する必要があるでしょう。

テレワーク中のリモート研修をスムーズに行うポイント

テレワークでの研修で懸念される問題点が把握できたら、リモートでのオンライン研修をスムーズに行うための対策を講じておくと研修がより効果的になるでしょう。ここからは、テレワーク環境下でおさえておきたいオンライン研修のポイントをご紹介します。

集中力を持続させる

対人研修の際には講師や周りの視線があるため、自然と集中できる環境が整っています。一方、自宅から参加する場合は、スマートフォンや仕事の書類などが近くにあり、どうしても集中力が遮られがちです。リモート環境でも集中力を持続させるためには、研修中のスクリーンに注目してもらう必要があります。なるべくスマートフォンを手元に置かないようにする、研修中は机上に研修資料やメモ以外のものは置かない、といった工夫が必要です。

同様に、研修中に別のブラウザでメールチェックや別の業務をしてしまい、研修への集中力が途切れてしまうこともあるでしょう。研修の時間はあくまで自分の能力を伸ばすための時間だと捉え、業務を行わないよう意識することも大切です。

一方通行にならない

効果的なリモート研修を実現するためには、講師から研修生へ向けた一方通行のコミュニケーションで終わらないように注意する必要があるでしょう。限られた研修の時間内により円滑なやりとりを行うためには、表立って研修の進行を担うファシリテーターと、裏でヘルプに回るサポート役を配置すると効果的です。

オンライン参加の研修では、うまく繋がらなかったり操作の仕方がわからなかったりすることがあります。講師が1人ですべての事項に対応すると研修を中断せざるを得ない場合もあり、円滑に行うことが難しいでしょう。あらかじめリモート研修で頻繁に発生する問題や質問などをまとめておくのもおすすめです。

通信環境を整える

安定した通信環境を整えておくことは、リモート研修を円滑に進めるためのキーとなります。参加者全員の安定した接続環境を保つことは困難なので、音声が途切れたり一時的にフリーズしたりといった、ある程度のエラーは発生してしまいます。完璧な状態にするのは難しくても、主催者側でいくつか工夫できることもあるでしょう。

オンラインミーティングツールでは、使用するユーザー数が多いときに通信が途切れてしまうなどのエラーが生じやすくなります。オンラインミーティングの需要の高まりから、各社でもサーバーを増設するなどしてこのようなエラーは減りつつあります。主催者側としては、エラーが起きにくいツールを選択したりユーザーが特に集中する時間帯を避けたりするなど、工夫できることがあるでしょう。

グループディスカッションは少人数で

リモート研修でも、グループディスカッションを取り入れることは可能です。ただし、オンラインで人数が多いと、発言するタイミングを見極めるのが難しかったり、複数人が同時に話し始めてしまったりして、ディスカッションの時間を有効に使えないことがあるでしょう。研修中の重要なアクションとしてグループディスカッションを取り入れる場合は、4人以下の少人数で行うとスムーズに運びやすくなります。少人数であれば、オフラインでの研修と同じように、相手の顔をみて発言することができるでしょう。参加者が消極的にならずに済み、より効果のある研修を実現できるでしょう。

テレワーク下で求められる研修内容

テレワーク環境で求められる研修にはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、必要とされる研修の内容についてご説明します。

主体性、自律性を高める研修

テレワークを成功に導くためには、それぞれが主体性や自律性を高めて行く必要があります。同じ職場に机を並べて勤務する場合は、細かい点を上司や先輩がフォローしたり相談にのったりすることができます。しかし、テレワークでは働いている状況がみえにくいため、進捗状況について把握できなかったり、問題点を早期に発見できなかったりすることがあるでしょう。そこで、自ら企画して主体的にアクションを起こしていく人材を育てる必要があります。

コミュニケーションの取り方を学ぶ研修

新入社員や若手の社員には、テレワーク下において希薄になりがちなコミュニケーションをテーマにした研修が有効です。社員同士でコミュニケーションプログラムに参加すると、絆が深まり日々のコミュニケーションも円滑になります。ワークを通してお互いの意外な一面を発見したり同僚との関係づくりを学んだりできるでしょう。

また、中堅社員やリーダー層には一歩踏み込んだチームビルディングなどの研修が効果的です。テレワーク環境では、ミスコミュニケーションによってチームの連携が不足してしまうことがあるでしょう。効率的な情報共有やチームの関係性の向上などを目的にしたリーダー向けのコミュニケーション研修を導入すれば、社内のテレワークをより円滑に運ぶことができるでしょう。

テレワークでの仕事の進め方、タイムマネジメントに関する研修

テレワークで成果を上げるには、テレワークにあった仕事の進め方やタイムマネジメントの研修を導入するのが効果的です。テレワークでは従来のオフィス勤務とは異なる点が多いため、企業がテレワーク導入にあたって心得ておくべき考え方やマネージャーが気を配るポイントなどを知っておくと役に立ちます。

テレワークを始めたところ、生産性が落ちていないか気になったり部下や同僚とコミュニケーションが取りづらいと感じたりする人も多いでしょう。テレワークでのマネジメントで浮き上がってきた課題に対して解決策を見出したり、他のマネージャーやリーダーと情報交換したりするアクティブな研修も有効です。

テレワークでの研修のコツ まとめ

今回は、テレワークで研修をスムーズに行うためのノウハウを解説しました。働き方が大きく変化したことでテレワークを導入する企業が増えてきましたが、リモートによるオンライン研修では今までOJTや対面で学んできたことを逃してしまうこともあるでしょう。研修の質を維持して成果をあげるためには、従来の研修内容をテレワークで行うだけではなく、テレワークに特化した研修を行う必要があります。

限られた時間や環境の中で社員の能力を最大限上げるためには、テレワークでの研修に特化したサービスを活用するのが最短経路だといえるでしょう。

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「テレワークを始めたのはいいが、社内コミュニケーションが疎遠になったと感じはじめた」「従来の対面形式で行ってきた研修をリモートで行っているが、あまり効果がでてこない」といったお悩みや不安をお持ちの方は、ぜひワークハピネスにご相談ください。

この記事を書いた人この記事を書いた人

嶺田賢

大学卒業後、上場派遣会社に入社し、その後、教育系子会社のエスプール総合研究所(現:ワークハピネス)へ。各種サーベイなどの設計・開発、人事制度構築、理念浸透などのコンサルティングを経て、教育周りの企画提案を主な業務とする法人営業を担当。関西地域で大手上場企業の新規開拓をメインに携わり、お客様の理念体系、今後の戦略に沿った、「人の育成」「仕組みの整備」を体系的に提案することを得意としている。

2019年からマーケティングチームの立ち上げに責任者として関与。デジタルの力を活用して、会社の売れる仕組みづくりを構築している。

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