商業印刷、出版印刷の製造販売、媒体制作に関わる企画から制作までを手がける東銀座印刷出版様で実施したDiSC®診断を活用する「対人コミュニケーション強化研修」の導入事例です。
- 課題
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- トップダウン型による業務指示が常態化し、双方向のコミュニケーションが不足していた
- 社員の多くがコミュニケーション不足を問題と感じていない
- 実施策
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- DiSC®診断を活用した 「対人コミュニケーション強化研修」の実施
- 効果
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- 雑談をきっかけにしたコミュニケーション機会が増えた
- 自分から挨拶や声がけをする人が増えた
DiSC®診断を活用 「対人コミュニケーション強化研修」
※DiSC®は、DiSC理論を基にHRD社が開発した行動分析ツールで、ビジネスシーンにおける人間関係の構築などに広く活用されています。DiSC®についての詳細はこちら
インタビューご協力
【企画者】
東銀座印刷出版株式会社
管理本部 上原 まりこ 様
管理本部 免出 朋香 様
営業本部 秋山 尚美 様
情報処理本部 新井田(にいだ)勝 様
※所属は2024年9月時点の情報です。
日常的にコミュニケーションを取るきっかけを作りたかった
Q:今回の研修について、対象者や目的など概要をおしえてください
弊社は主に印刷物や紙面データの制作を主力業務としており、個人で業務を進めることが多く、社員同士のコミュニケーションが少なくても仕事が成り立っていました。
しかし、経営陣として会社運営を振り返った際に、トップダウン型の業務指示をただ実行する形が常態化しており、双方向のコミュニケーションが十分に取れていないことに気付き、社員同士のコミュニケーションを促進する必要性を感じていました。
特に、日常的にコミュニケーションを取るハードルが高くなっており、「いきなりコミュニケーションを取ろう」と言っても難しい状態でした。そこで、この研修を通じて社員同士がコミュニケーションを取るきっかけを作り、意見交換や相互理解が進む場を提供しようと考えました。これが研修の目的です。
そのため、対象は、子会社の社員も含め、全社員を対象としました。
Q:どのような状態を研修で達成しようと思われていましたか?
社員同士が心地よくコミュニケーションを取れるようにすることを目標としていました。具体的には、自分の考えをどう伝えれば相手に理解してもらえるのか、また相手を理解するためにどんな点に注意すればよいのかを学んでもらいたいと考えました。
研修では全員がこれを学び、実践することで成功体験を積んでほしいと思いました。成功体験を通じてコミュニケーションのハードルが下がり、日常的にコミュニケーションが取りやすくなるきっかけとなることを期待しました。
Q:なぜ、DiSC®診断を活用した 「対人コミュニケーション強化研修」に決めたのですか?
「対人コミュニケーション強化研修」の提案を聞いて、すぐに「楽しそう」とイメージできました。これまで分析ツールを使った経験がなく、お互いの特性を知ることでコミュニケーションが円滑になると感じました。特に、車を組み立てるゲーム形式の研修では、異なるスタイルの人が協力する場面で個々の特性がはっきり現れる点が興味深いと思いました。
弊社では過去にこうしたゲーム形式の研修を行ったことがなく目新しい取り組みです。社員が興味を持って参加してくれないと意味がないため、ゲーム形式で親しみやすく、興味を引く内容が適していると思いました。そのため、ワークハピネスさんのゲーム形式の研修に決めました。
気づけば楽しく自発的にコミュニケーションをとっていた
Q:「対人コミュニケーション強化研修」を受講した感想を教えて下さい
おもちゃの車を組み立てるコミュニケーション研修と聞いたとき、まず「楽しそうだな」と感じました。実際にやってみると、普段一緒に仕事をしていないメンバーと協力しながら取り組むのが新鮮でした。単純な作業なので難しく考えずに取り組め、自然と距離が近くなり良かったです。
車を組み立てる際は、どうすればうまくいくかを話し合わなければならず、自発的に意見を出し合う場面が多くありました。「こうしたらどうか」「こうしてほしい」といった提案が遠慮なく出てきて、非常に良い体験だったと思います。
これまで座学研修しか実施してこなかったので、今回のゲーム形式の研修は非常に新鮮でした。弊社はCスタイルが多いという結果に、驚きつつも「やはりそうか」という気持ちでした。自分自身を振り返る良いきっかけになりました。
DiSCの結果はためになったものの、それ以前に「思いやりが足りなかった」ということを痛感しました。コミュニケーションにおいて、まず思いやりを持つことが重要だと再認識しました。この気付きが得られたこと自体、大きな成果だったと思います。
Q:具体的に研修中のどのような場面が印象に残っていますか?
研修中に、同じDiSCスタイルの人が集まって作業をした場面がとても印象的でした。同じスタイルの中でも、それぞれの違いが明確に見えたのが面白かったです。また、車の組み立てでは普段あまり意見を言わない社員が、自発的に「次はこうしよう」「こうしてほしい」と提案する姿が印象的でした。
普段の業務では報告ベースの話し方が多い人たちが、意見を積極的に口に出し、全員がチームとして盛り上がっている様子が見られ、チーム全体が盛り上がっているのを感じました。
Q:研修後、受講者にどのような変化が見られますか?
研修後、社内で小さな変化がいくつも見られました。普段は廊下で立ち話をする人が少ない会社ですが、研修後は立ち止まって話す姿をちらほら見かけるようになりました。また、研修で同じチームだったことがきっかけで、今まで話す機会がなかった人とも「お疲れさまです」と声を掛け合えるようになったという感想を複数の社員から聞きました。
研修後に提出してもらったレポートには、「今まで苦手だと思っていた人に対して、相手に合わせたコミュニケーションを取ってみた」という記述がありました。一歩踏み出してみようとする姿勢が見られたことは大きな収穫だと思います。
もちろん、大きな変化ではなく小さな一歩かもしれませんが、こうした変化が社内の至るところで起こり始めていると感じています。
鋭い分析力で課題を言語化し、最後まで伴走してくれました
Q:ワークハピネスの研修のどのようなところをご評価いただいていますか?
研修自体が面白かったのはもちろんですが、一番感動したのは江藤さんの分析力です。特に、研修を一回きりで終わらせず、どう継続させるかという課題について、「トップや社歴の長い社員が背中で示すことが重要」という分析を言語化していただいた点が印象的でした。
イベント的な研修だけでは社内文化は変わらないという考えを明確に示していただいたことで、プロの視点の大切さを実感しました。こうした専門家に伴走してもらうことで、会社が変わる希望が持てたのは非常に大きな収穫でした。
Q:今回の「対人コミュニケーション強化研修」はどんな企業におすすめしたいですか?
世代や年齢層が幅広い会社や、社員数が多い会社には特におすすめです。こうした研修は、分断されがちな組織内の交流を促進するのにぴったりだと思いました。
コミュニケーションを促進するなら懇親会のような形式ではなく、今回のようなゲームを取り入れた研修が良いと思いました。懇親会だと、ただ座って飲むだけで交流が進みにくいですが、ゲーム形式の研修なら自然と盛り上がり、社員のモチベーションも上がるはずです。
期が変わるタイミングなどで、レクリエーション的な研修としても非常に効果的だと感じました。
DiSC®診断を活用 「対人コミュニケーション強化研修」について
「対人コミュニケーション強化研修」は、DiSC®理論のインプットはもちろん、実際にコミュニケーション手法を体験しながら学ぶことができます。DiSC®理論を理解し適切に活用することで、効果的に改善することができます。
プログラムの詳細は下のバナー画像からご覧いただけます。