キャリア研修が求められる背景となる3つの変化
1.社会の前提の変化
人生100年時代と呼ばれるようになり、一社での終身雇用や65歳での定年退職といった今までの働き方の前提が変化しつつあります。複数の企業に勤める「複業」や本業以外で収入を得る「副業」、組織に属さない「フリーランス」といった働き方も増えてきました。
2.企業を取り巻く環境の変化
新型コロナウイルス感染症の流行により、多くの企業でリモートワークが導入されました。場所の制限がなくなり、通勤時間がなくなったことで理想の自分の働き方・キャリア設計について見直すきっかけが生まれました。
3.従業員の価値観の変化
社会の物質的な豊かさの実現、長く続く経済の停滞により若者世代を中心に物やサービスを購入する「モノ消費」「コト消費」から共通の体験や社会的意義を重視する「トキ消費」「イミ消費」といった価値観に変化してきました。これらの価値観は就業観に大きく影響し、従業員は働くことの意味をより問うようになりました。
こうしたの変化のもと、従業員は大きな不安や迷いを感じなら働いていることでしょう。これらの不安を解消し、従業員のニーズを満たすことは自社でのパフォーマンスやエンゲージメント向上において必要不可欠です。
近年のキャリアに関するトレンド
変幻自在なキャリア:プロティアン・キャリア
プロティアンとは、ギリシャ神話にでてくる環境により変幻自在に姿を変えるといわれて神・プロテウスを意味しています。プロティアン・キャリアとは、環境の変化に応じて変化し続け、組織に捉われずに自らの望んで主体的にキャリアを描いていく過程のことを指します。
環境変化の中でキャリア開発の考え方も変化し、日本においては現在はプロティアン・キャリア論が主流になりつつあります。
またキャリア資本という概念は、経済学者リンダ・グラットン教授らの「無形資産」と、社会学者ピエール・ブルデュー教授の「資本論」という2つの専門的知見を参考に、法政大学の田中研之輔教授が発展させた考え方で、下記3つに分類される。
プロティアン・キャリアは、これら3つの資本の総体であり、日本企業の社員は業務過多の現状も多く、特に社会関係資本の構築が弱いと言われています。
これから時代のキャリア研修は「自社での活躍」のみを前提とするのではなく、「個人の豊かな人生」のための支援が必要になってきます。
ワークハピネスのキャリア研修ではこれらの背景のもと、独自のアプローチや理論に基づいた本質的なキャリア形成の支援を行っています。
ワークハピネスのキャリア研修の特徴
1.世界観・人間観レベルでの認識の拡大
自身の真に理想のキャリアを描くためには現状の社会や人間に対する認識の変化、つまり世界観や人間観の拡大が必要不可欠です。ワークハピネスのキャリア研修では社会の変化や人間に対する理解(成人発達理論)を前提にインプットし、理想のキャリアに向けた自由な発想、固定観念の打破をしやすい状態に導きます。
2.他者から問いかけ・フィードバックと深い自己内省
キャリアを描く上で他者との関係やメンターとなる存在は欠かせません。ワークハピネスのキャリア研修では同世代で組んだ小グループでのグループコーチング方式を採用しています。同世代の同じ悩みを抱えるメンバーとの対話やビジネス経験豊富なコーチからの問いかけやフィードバックにより、自身のキャリアの可能性や理想を引き出していきます。
3.年代別に合わせたテーマ設定のカスタマイズ
キャリアのテーマは年代によってさまざまです。若手世代のキャリア形成とミドルシニア世代のキャリア形成では置かれた環境や前提が異なるため、同一のテーマでは効果的なディスカッションを実現することが困難です。ワークハピネスのキャリア研修では年代別に取り扱うテーマをカスタマイズすることで研修効果の最大化に図ります。