効果的なチームビルディング研修の種類と選び方|実例を交えて解説
チームビルディングとはチーム力の高いチームをつくりだすことです。チームビルディングを成功させるためには相互理解を深めたり役割を果たす重要性を学べたりする、チームビルディング研修を行うのが効果的です。
本記事ではチームビルディング研修を実施する目的や種類を紹介します。事例も紹介するのでぜひ役立ててください。
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そもそもチームビルディングとは
チームビルディングとは、チームワークの良いチームを形成する施策のことです。メンバー一人ひとりが自分のスキルや得意分野を活かして協力し合い、高い成果を生み出したり目標が達成できたりするチームを作ります。
より良い成果をあげるためには能力の高いメンバーを集めるだけでなく、チームワークの良さも欠かせません。企業として成果を生み出すために、チームビルディングの必要性が高まっています。
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チームビルディング研修の内容
チームビルビルディング研修の内容はさまざまです。例えば「ゲーム形式」「知識・ノウハウ形式」「アクティビティ形式」「合宿形式」「オンライン」形式などの種類があります。
数時間~半日程度で実施できるものから数日間かけて行うものまであり、研修の時間は研修内容によっても異なります。
チームビルディング研修の対象者
チームビルディング研修の対象者はチームに所属する従業員全員です。研修というと、新入社員向けに実施されることが多いイメージがあるかもしれません。
しかし先述のとおり、成果を生み出したり目標を達成したりできるチームをつくることがチームビルビルディングです。そこで理想的なチームを形成するためにも、チームに所属するメンバー全員が研修を受ける必要があります。
新入社員はもちろん、リーダーシップを育成するために管理職や中堅社員も研修に参加します。
チームビルディング研修で期待できる効果
チームビルディング研修を実施すると目標を達成するために必要な情報共有が盛んに行われるようになるため、メンバー同士がコミュニケーションをスムーズにとれるようになります。
またチームをまとめたり後輩を育成したりするために欠かせない、リーダーシップをとる力を養うことも可能です。従業員のモチベーションアップや個人が最大限に能力を発揮できるようになる効果も期待できます。
チームビルディング研修を実施する目的
チームビルディング研修を実施する目的は、主に4つあります。どのような目的があるのでしょうか。
チームワークの重要性を感じてもらうため
チームで目標を達成したり仕事で成果を生み出したりするためには、チームワークが欠かせません。そこでまずは研修を通してチームワークの重要性を感じてもらいます。研修では仕事とは異なる環境や状況でみんなが力を合わせて目標を達成するため、チームワークの重要性を実感しやすくなります。
これまで自分なりに意識してきたつもりでも、実は思ったほど協力的ではなかったと気が付くこともあるかもしれません。チームワークの重要性が分かると、自分はチームのなかでどのような行動をしてきたのか、チームワークを向上させるためにはどのような点を意識すればいいのかを考えるきっかけにもなります。
従業員の相互理解を深めてもらうため
仕事以外の場面でメンバーと交流すると、仕事とは違った顔を発見できる可能性があります。「何でもそつなくこなす人だと思っていたけれど、○○は苦手だったんだ」「厳しいだけの上司というイメージだったけれど、実はこんなにみんなのことを考えてくれるんだ」など、メンバーの意外な一面を見ることもあるでしょう。
仕事で交流するだけでは気が付かない新たな一面を知れば、お互いの理解が進みます。さらに何が得意で何が苦手なのか、どのような性格なのかが分かるため、チームで協力する場面において適材適所の役割分担が可能になります。
役割を果たす重要性を学んでもらうため
チームビルディング研修を実施すると、それぞれのメンバーが自分の役割を果たすことがいかに重要かを認識してもらえます。
通常の業務では他のメンバーやチームが取り組んでいるプロジェクトがどこまで進んでいるのかなど、全体が見えづらい状況で仕事に取り組むケースも少なくありません。全体が見えないと「自分一人が多少手を抜いてもそれほど影響はないだろう」などと考えてしまう人が出てくることもあります。
しかし研修では、メンバー全員が協力しなければ達成できない目標が与えられるため、一人として手を抜くことはできません。参加者は「ちょっとした役割でもベストを尽くす」経験を通して、役割を果たすことの重要性を体感できます。
尊重し合うことを学んでもらうため
チームを構成するメンバーの個性はさまざまであるため、考え方が異なる人やフィーリングが合わないと感じる人がいる可能性もあります。しかし目標を達成するためにはチームワークの良さが必要不可欠です。
チームビルディング研修では、合わない相手に不信感や攻撃的な感情を抱くのではなく、お互いを尊重し合えるようになる内容も含まれています。お互いを尊重し合うことの重要性を学び、良好な人間関係を築いてもらうこともチームビルディング研修の目的の一つです。
チームビルディング研修の種類を確認
チームビルディング研修にはいくつかの種類があり、種類によって体験できる内容が異なります。ここからは、チームビルディング研修の種類を確認してみましょう。
ゲーム形式
ゲーム形式のチームビルディングは楽しみながらできる研修なので、リラックスした状態で自然とメンバーの距離を縮めることができます。結成して間もないチームなど、メンバー同士の距離感や緊張感のあるチームにもおすすめです。
ゲームの内容は、伝言ゲームやジェスチャーゲームなど、みんなで参加するオーソドックスなものも効果的です。また数人のグループごとに力を合わせて紙のみでタワーをつくるペーパータワー、制限時間内にルールに則った自己紹介を行う自己紹介ゲームなども良いでしょう。
ゲームは年齢や役職に関係なく同じ立ち位置で参加できる点がメリットです。一方、人によっては研修ではなく「ただ遊んでいるだけ」という印象を受けてしまう可能性があります。
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知識・ノウハウ形式
チームビルディング研修ではメンバー同士の交流も重要ですが、ゲームなどで交流する前に、知識やノウハウをインプットするための座学を実施するケースも少なくありません。
座学では研修の必要性や研修の目標、コミュニケーションスキルなど、チームビルディングに関する基本的な知識を身につけることが可能です。身につけた知識をもとに、ロールプレイングなどでアウトプットをするケースもあります。
チーム全員がチームビルディングに関する基礎知識を身につけられる点はメリットですが、身につけた知識を活かすように日々意識しなければチームビルディングは成功しない点はデメリットです。アウトプットする機会を積極的に設けましょう。
アクティビティ形式
チームワークが必要なスポーツやアスレチックをしたり、バーベキューなどアウトドアで料理をしたり、野外でアクティブな研修をしたりするケースもあります。フットサルなどの本格的なスポーツだけでなく、しっぽ取りなど体を使ったゲームでも良いでしょう。仕事や室内で行う研修とは違った雰囲気のなかで行うため、新鮮な気持ちで取り組めます。
ゲームと同様に年齢や立場をあまり意識せずに参加できる点や、会話が苦手な人でも無理に話をする必要がない点がメリットです。ただし、中には体を動かすことが苦手な人や、仲良くなってからでないと和気あいあいとした雰囲気に溶け込めない人がいることを考慮しなければなりません。
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合宿形式
数日間の合宿を通して行うチームビルディング研修です。ホテルに宿泊するだけでなく、アクティビティ施設やキャンプ場などアウトドア感覚で行うケースもあります。合宿の内容は企業によって異なるものの、ゲームやスポーツの他、野外で料理をするなど、チームが協力して取り組めるさまざまなイベントを実施します。
合宿形式は数日間一緒に活動をするため、強い信頼関係を結べる点がメリットです。ときには意見が合わなくなったり、チームの雰囲気が悪くなったりする可能性もありますが、そのような状況を乗り越えることで、より絆が強くなります。
とはいえ場所や日数によっては宿泊費や交通費がかさんでしまいますし、研修の内容によってはさらに費用がかかるため、ある程度の予算が必要な点はデメリットです。
オンライン形式
リモート会議のようにオンライン上で行うオンライン形式もあります。いくつかのチームに分かれて制限時間内にメンバーの共通点を探し共通点の数を競うゲームや、メンバーの地元や居住地を紹介するデジタルツアーなど工夫次第でさまざまな内容を実施できます。
例えば本社が東京で大阪に支店があるなど、全国にいくつかの支店がある企業も、オンライン形式の研修なら従業員も参加しやすいでしょう。
オンライン形式はリモートで参加できるため移動時間がかからない、インターネットの環境が整っていれば地球上のどこにいても参加できる、消極的な人でも参加しやすいなどのメリットがあります。ただし直接対面するわけではないので、雰囲気が伝わりづらい点やタイムラグが生じることもある点はデメリットとなります。
チームビルディング研修を選ぶポイント
チームビルディング研修の内容を選ぶ際は、参加するメンバーが楽しめるか、チームの状態に適している内容かどうかを考慮するのがポイントです。
メンバーが楽しみながら参加することで自然とチームワークも向上するため、分かりやすいゲームを選ぶなど、みんなで楽しめる内容にしましょう。また結成して間もないチーム、相互理解が深まってきたチームなど、チームの状況に適した内容を選ぶことも大切です。
自社で対応することが難しい場合は、チームビルディング研修を取り扱っている企業に依頼する方法もあります。外部に依頼する場合は、料金や受講方法、実績などを確認した上で依頼先を決定しましょう。
事例:メンバー全員で1つの大きな絵を描くチームビルディング研修
ここで「The Big Picture」というチームビルディング研修の事例を見てみましょう。
新型コロナウイルス感染症の影響で対面によるコミュニケーションがとれていなかった企業が、1年間を振り返るとともに従業員間のネットワークを強めるために実施した研修です。多国籍の従業員が集まる研修だったため、英語ファシリテーションで実施されました。
このチームビルディング研修では、目標や企画に対する思いをもとに完全オリジナルの絵をデザインし、参加者全員で1枚の絵を完成させます。直接コミュニケーションをとりながら使用する色を選んだり作成を進めたりするため、コミュニケーションが活発になるだけでなく一体感も味わえます。
実際に参加した従業員からは「一人ひとりの個性が見えた」「想像以上にチームワークが必要だった」「自分と相手の理解が必ずしも一致するものではないと気が付いた」などの感想が出ました。担当者も研修を通して従業員同士の理解が進むとともに、一体感を味わえただろうと考えています。
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まとめ
チームビルディング研修ではゲームやアクティビティ、合宿などを行い、従業員にチームワークの重要性を学んでもらうとともにチームの絆を深めていきます。研修の種類によってメリットとデメリットがあるため、チームの状態などを考慮してどの形式を実施すのかを決定しましょう。
自社での対応が難しい場合は、外部に依頼するのもおすすめです。ワークハピネスではCatalyst Globalとの連携により、世界最高レベルのチームビルディングアクティビティを提供しています。大規模な人数はもちろん、オンライン・対面どちらでも対応が可能です。
チームビルディング研修に関するご相談は、年間3764回(※1)、実施拠点61ヵ国以上(※2)の実績を誇る、株式会社ワークハピネスにお任せください。株式会社ワークハピネスのサービス詳細はこちら。
※1. 2021年7月~2022年6月におけるカタリストグローバル全体での実施回数
※2. 2022年6月時点でのカタリストグローバルネットワークの拠点
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大学卒業後、外資系医療機器メーカーで営業に従事。
6年間で8人の上司のマネジメントを経験し、「マネジャー次第で組織は変わる」と確信し、キャリアチェンジを決意する。
2009年にワークハピネスに参画し、チェンジ・エージェントとなる。
医療メーカーや住宅メーカーをはじめ、主に大企業の案件を得意とする。また、新人から管理職まで幅広い研修に対応。
営業、営業企画、新人コンサルタント教育を担当後、マーケティング責任者となる。
一度ワークハピネスを退職したが、2021年から復帰し、当社初の出戻り社員となる。現在は、執行役員 マーケティング本部長。