サクセッションプランで経営層としての器を広げる
企業の育成テーマの中で最も難しいとされるテーマは、次期経営者育成を含むサクセッションプランの実行です。企業経営の責任を負う経営層は大きな影響力をもつが故に育成が大変難しく、戦略や財務スキルの観点以外にも認識や器の拡大などの人間的な成長が必要不可欠とされています。本プログラムではサクセッションプランとして次期経営層に向けたエグゼクティブコーチングや自己理解を深めるワークショップを行うことで人間的成長を促し、次期経営者としての器の拡大を実現します。
経営者育成においてエグゼクティブコーチングが求められる背景
VUCAの時代と言われる昨今、古典的な経営論や過去の成功体験が通用しなくなってきていると言われています。そんな環境の中、経営層の意思決定や課題解決はより困難になってきています。
課題には「技術課題」と「適応課題」の2種類があると言われています(*)。技術課題は既存の知識や方法論で解決できる課題であり、適応課題は関係性や複雑な因果関係の中から生じる課題になります。VUCAの時代では適応課題として捉えるべき課題が多く存在し、それを解決するには解決する人の既存のパライダイムの転換、固定観念の打破が求められ、そのためには自分がどういった常識に囚われているかを認識する必要があります。
エグゼクティブコーチングとは経営層が直面する適応課題に対応すべく、認識の拡大を促す1on1のコーチングセッションです。
*ロナルド・ハイフェッツ博士(ハーバード・ケネディスクール 上級講師)
サクセッションプランの役割
経営層とそれ以外のメンバー層では全く異なる意識・視野を持ち合わせることが求められます。そのためには現在の自己を客観的に見つめられる自己認識力・メタ認知能力が必要です。
自己認識のものさしとしては成人発達理論が近年注目されています。成人発達理論では人間の知性は成人後も発達をし続け、その成長には一定の段階があるとされています。そして経営層はより高い知性のレベル、意識や視座が必要であるとされています。
この時代に対応するには視座を高めつつ変容し続けることが必要不可欠であり、経営層には自己認識と自己変容の両立が求められます。サクセッションプランに含まれるエグゼクティブコーチングやワークショップの役割は、次期経営層に向けた自己認識を高め、経営層への変容に向けたアクションの支援をすることです。
ワークハピネスのサクセッションプラン推進プログラムの特徴
コアバリューとビジョンの探求
経営者として組織を率いていくために必要なことの一つに、自分の軸を持つことが挙げられます。自分自身の人生を振り返り、大切にしてきた価値観・コアバリューを探求し、自己理解を深めていきます。そんな自分がどのような経営者になりたいのか、会社でどのようなことを実現したいのか、ビジョンを描いてきます。
“Why, me?”を自ら問い、自分がこの会社を経営したい理由を答えられるようになります。
グループコーチング・360°フィードバックによる自己の客観視
次期経営者候補は、これまでの功績や貢献が認められてきた成功者であり、着実に自信も蓄積されてきているはずです。しかし、経営者としてさらなる広範囲な影響力の発揮を目指すには、自己を客観視し、謙虚な姿勢で常に成長・変化する必要があります。
ワークハピネスのサクセッションプラン推進プログラムでは、360°フィードバックによる客観的指標のほか、数名のグループで周囲の問いかけに答えていく対話によって自己理解を深めていきます。
プロコーチによる6ヶ月間のコーチングセッション
自己内省や360°フィードバックによって明らかになった次期経営者としての個別の育成課題について、ワークハピネスに在籍する経験豊富なプロコーチが6ヶ月間かけて伴走し、認知の変容と態度・行動の変容を促します。
自己変容の過程では、思ったとおりに進まないことや、迷うことがあるため、コーチングセッションによってサポートし、変化を確実なものにします。
カリキュラム例
*ご要望によりカスタマイズ可能